世界一周(チケット)の旅 ‐ メルボルンメルボルンは10年位前に1年半過ごした町。久し振りの訪問です。

10月10日(月)

   ロンドンのレポートでも書いたとおり、
  ロンドンを9日の21時に発って、そのまま
  メルボルンに直行するものと思っていた。
  到着は11日の朝の4時だから、時差を
  無視すれば、なんと
31時間機中にいる
  ということに...。
   でも、実際はシンガポールで数時間の
  休憩が入った。こりゃ、ありがたい。
   インターネットへの無料アクセス・ポイント
  は大人気。




10月11日(火)


   
オーストラリア・メルボルン空港には、
  ほぼ定刻通りに到着。
   冷たい雨が降っている。体が重くて、街に
  向かう気がしない。暫く、空港の中で時間を
  潰す。








   空が少し明るくなってきたので、バスで
  街(
シティー)に向かった。
   シティーに着く直前に、見慣れない建物
  が...。どうやら、クリケット場のようである。
  コモンウエルス大会でも使われるらしい
  けど、詳細は不明...。

   雨が上がったようなので、荷物を引きずり
  ながら、周辺をちょっと歩いてみた。






   通りを挟んで、クリケット場の反対側には
  迷彩色風の建物が。確か、携帯電話の会社
  だったと思う。

   以前古い工場とかがあったエリアなのに
  写真のように新しいマンションが数多く建て
  られたようだ。





   



   マンションだけでなく、オフィス・ビルも
  建てられているようで、スーツ姿の男女
  が建物に吸い込まれていく。

   通勤途中のおじさんに聞いてみたら、
  やはり、5年位の間に開発が行われた
  そうである。知らないわけだ。
   詳細はhttp://www.docklands.com参照。







   なんと、隣接する
スペンサー・ストリート
  
大変身(中)!

   だれの設計なんだろう...。










   駅のエントランス部分だけでなく、ホームに
  掛かる屋根も波打っている。
   繭の中にいるような感覚。











   車両も大々的に入れ替えが行われていて、
  昔よく見た汚い落書きはあまりみられない。
   といっても、日本に比べりゃ相変わらずだけ
  どね。









    予約をしていた
クレアモント・ホテル
  チェックインして
ビックリ、というか大失望…。
  Aus$55(約5千円)もするのに、バス・トイレは
  部屋に付いてないし、エアコンもない。
   場所はサウス・ヤラ駅から歩いて1分だ
  から、場所は良いけど、お勧めできない、
  というか、なんでメルボルンのホテルが高い
  のか不思議。F1誘致のせい??
   さらに、このホテルは
全室禁煙!





   それでも、入り口には3つ★だという認定書
  が貼られている...。いったい、どういう基準なの
  か??

   物価については、ホテルのフロントでいろいろ
  話したけど、やはり近年の物価の上昇は異常
  なようである。スーパーとかでは、肉や野菜の
  値段も上がっているとのこと。コーラの500ml
  が2ドル以上する!





   電車とバスを乗り継いで、オーストラリアに
  いたときに、最初の半年を過ごした、モナッシュ
  大学に附属する英会話学校にいってみた。
   10年ぶりだけど、校舎はあまり変わっていな
  かった。一方、生徒は韓国人の若い女性が多い
  ようだった。
また、入学しようかな...。

   ここでの授業は本当につまらなかった...。どこ
  でもこんなものだとは思うけどネ。






   そばにはこんな植物が植えられていた。赤い
  花にあたる部分は、地面から180cm以上高い
  ところにある。

   薄暗いところで見たら、恐竜と見間違えそう。
  これが、
オーストラリア!








   大学の敷地内を一つ一つ確認するように
  歩いた後、かなり距離があるのを承知の上
  でクレイトン駅まで歩くことにした。

   途中、駅にかなり近づいたところで、
とても
  ユニークな教会を発見!

   友人が目の前に住んでいたというのに...。







   内装も郊外にある教会としてはなかなかの
  デキである。メキシコで見た、キャンデラ
  作品のようでもある。










   フリンダース・ストリート駅に向かう途中に、
  
カーネギー駅で下車し、昔、1年間一緒に
  住んだ
シェア・メート(同居人)の家にいって
  みた。
   事前に連絡していないので、
サープライズ
  
訪問というところ。
   感動の久し振りの出会いをちょっとは期待
  していたけど、平日の昼間なので、
やっぱり
  
いなかった...。メモを残して一時退却。






   電車で、フリンダース・ストリート駅に到着。
  駅の隣の敷地は
フェデレーション・スクエア
  という、ギャラリーやカフェなどを包含する
  アート・コンプレックスになっていた。観光案内
  所もここにある。









   映画館も包含されていて、これがその
  エントランス。かなりこだわった造りだけど、
  なんか知らないけど、中には入らなかった。











   これまで
タリとかでもいろいろ試したけど、
  実は
世界一のラザニア本命はシティーにある
  フード・コートに入っている
ラ・ピアッツアというお店。
   こっちにいるときは、少なくとも週に一度きて
  いた。
   ここのジューシーなラザニアは最高!!だった...。

   もう4時。昼飯は既に済ましているけど、
  せっかくだし、試してみることにした。巨大な
  ラザニアとコーラで10ドル弱。






   
うーーん、味自体は悪くないけど...うーーん、
  
わざわざ食べに来るほどでもない...。 いつもは
  ボロネーズ・ソースが掛かっていたのに...。それ
  を生地ですくいとる ようにして食べるのが、宿題
  に追われ、睡眠不足だった私の唯一の楽しみ
  だったのに...。

   多分、お昼時を外したためだろう。また来る
  ことにしよう!






   その後、建築マニアの眼で市内を歩く。
  写真は
メルボルン・セントラルにある
  
タワー
   19世紀に建てられた煉瓦造りのショット
  タワーを包含するように建てられた空間
  はあいかわらず圧倒的な広がりを見せて
  いた。設計は黒川 記章

   この日は疲れていたので、ホテルのそば
  の
テイク・アウェイの店で夕食をいただ
  いた。






10月12日(水)

   昨晩は疲れて、シェア・メイトの家に行け
  なかったので、この日の晩に行くことに。

   それまで時間潰しをしなくてはいけないので、
  1年間通った
ホルムズ・カレッジに行ってみた。
   1年制のマーケッティング・コースに在席した
  けど、厳しくって、2月の頭からクリスマス・イブ
  まで4時間以上寝たことは、ほとんどなかった
  な...。






   学校の場所はシティーのパーラメントのそば。
  授業が終わってから、図書館やJETROの事務
  所も近くって、いろいろ便利だった。

   でも、当時はこんな日本庭園のような空間は
  なかったな...。








   続いて、そばにある
セント・パトリック教会
  にいってみた。入場無料。

   写真は10年前に日本に帰る直前に撮影した
  もの。プリントが変色しているし、シトロエンDS
  なんかも写っているので、とっても良い感じ。
   古い絵葉書みたい。










   毎日のようにこの教会のそばにきていたのに、
  考えてみたら、中に入るのはこの日が初めて。

   中は外観から想像するよりは狭い。きらびやか
  さなどもないけれど、雰囲気は悪くない。ただ、
  建築マニアからすれば、あまり見所はないのかも
  しれない。










   昼飯は昨日もトライしたフード・コートへ。

   昨日は4時だったけど、この日はお昼時。
  「
真実の瞬間」である。









   昨日いなかった男性スタッフが、「ボロネーゼ
  ソースをかけるか??」と聞いてくるので、もち
  ろんお願いすると、こんな感じで出てきた。

   味は......
もちろん最高! 溶けたチーズとボロ
  ネーセソースを生地ですくい取るように口に
  運ぶ!!鼻を通っていくのは、これまでローマや
  ミラノでも体感することができなかった、
イタリア
  
の熱い風。これを10年間待ち続けいた!!
   
★★★★★!まずはお試しあれ!!




   その後、シティーで時間を潰した後、夕方に
  なってからシェア・メートの家を訪れてみた。
   しかし、写真のように、窓にはブラインドが
  掛かっていて、中には誰もいないようだった...。
   彼はこの部屋を買ったと聞いていたんで、
  そんなに容易に引っ越すとも思えないし...。

   とりあえず、翌日も来てみることにした...。







   昼には
ラザニアを満喫したけど、夜は大好き
  だった、ピザ屋にいってみた。

   店の名は
Gabriella Pizza -B.Y.O- 電話は
  9569-5461。場所はアパートのそば、カーネギー
  駅から3分くらい歩いたところにある。

   スーパー・ロット(全部載せ)を注文。10ドル弱。





   恥ずかしさをかなぐり捨て、作成段階から
  撮影させてもらう。
   作っているのは平日のためか、いつもの
  プロスト似の兄ちゃんでなく、その親父と思わ
  れる。

   いつも通り、山盛りのチーズと具と思いきや、
  多少の変更はあるようで、盛り上がり感は
  イマイチ。





   焼き上がると、こんな感じ。
   もちろん美味いけど、昔は細かく刻んだチーズ
  とハムの量が多くて、キッシュのようになって
  いたと思う。
   今は、いろいろな具がふわっと載っている感じ。
  生地も以前は薄く、あまり主張していなかった
  けど、今は厚くなり、サクッとしている。
   個性が無くなったと思うけど、普通の人には
  こちらのほうが好みかもしれない。






   充分に満足できるレベルだけど、昔、涙を
  流しそうになるくらい感動して食べたものとは
  ちょっと違う。

   ここももう一度来てみることにした。

   なんだか、いろいろな意味で満たされない
  気持ちを引きずりながら、ホテルに戻った。





10月13日(木)

   この日も例のアパートに行ってみるけど、
  
同居人が住んでいた痕跡がなかった...。

   仕方ないので、
他の部屋に住んでいる人
  いろいろ聞いてみたけど、誰も彼のことを知ら
  なかった...。

   すがる気持ちで近所の
不動産屋に顔を出す
  けど、彼の部屋については分からないという...。





   どうして良いのか分からないので、とりあえず
  
郵便局に行ってみるけど、転居先については
  分からないし、もし、分かっていても個人情報
  なので、教えられないという...。

   途方にくれて、通りを歩いていると、
警察官
  歩いていたので、相談してみると、
選挙管理委
  
員会(Victorian Electoral Commission) にいって
  みたらどうかといわれた...。





   一度ホテルに帰って、
フロントで相談したら、
  住所とかを調べてくれた。
住所は 8/505 Little
  Collins St. 131832。

   一瞬入るのをためらってしまうような入り口。
  8階のカウンター横に来訪者が使えるPCがある。
   早速、Mark Robertson と彼の名前を入力して
  みると...、なんと、
該当者が40人いた...。さすが
  に、住所を控える気もしなかった。
   せめて、ミドル・ネームさえ覚えていれば...。





   もう、数日しかメルボルンしかいないので、
  全員に葉書を出しても、返事を受け取るの
  は日本になってしまう...。
   しばらく、ホテルの部屋で凹んだ後、気分転換
  として、昔よく行った、ノース・リッチモンドにある
  ベトナム・レストランに行ってみることにした。

   店の名前は
Thy Thy。まだ、昔のままで営業
  していた。いつも通り、エビの春巻きと、玉子麺
  のワンタン麺を注文。







   
エビの春巻。以前はこんなに長くなく、
  5センチくらいだったと思う。また、皮も
  薄かったはず。

   これなら、
日本でも食べられる...。








   
ワンタン麺の麺は極細で、歯ごたえがあり、
  甘めのあっさりスープがよく絡む。

   悪くないが、以前は
レタスが一枚入っていて、
  スープの熱でちょっと柔らかくなって、絶妙の
  食感だったのが、今は入っていない。
   スープもここまで甘くはなかったと思う。

   うーん、空しさを食べ物で埋めることもできな
  かった...。
虚無感...。




10月14日(金)

   な〜んにもやることがないし、やる気もし
  ない。予定では久し振りに再開したシェア・
  メイトと夕方からクルマで
ブロークン・ヒル
  にでも行くつもりだった。
   仕方ないので(?)、昔よく行った
ブライトン・
  
ビーチに行ってみた。

   10年経っているのに、変わったのは走って
  いるクルマくらいかな(写真はフォードの最後
  のファルコンかな?)。





   空も
ブルー、海もブルー、そしておいらも
  
ブルー。メルボルンのシティーが遠くに霞んで
  見える。

   風はいつものように強く、日差しも強い。









   この辺りは高級住宅地。最近は土地もさらに
  高騰したので、値段は日本並だという。
   でも、住んでみてみたいなあ...。シティーから
  でも30分くらいだし。

   そのためか、建てられている家も、かなりこだ
  わっていて、見ていて楽しい。







   メルボルンといえば、コップ洗いのブラシの
  ようなこの花。まだ、ちょっと早かったようで、
  あまりみかけなかったけど、白や黄色など、
  色のバリエーションもある。

   ちょっと気持ちを持ち直してきたかな。








   小春日和の中、海岸線沿いの道路を歩い
  て南下する。
  
   歩き疲れたので電車に乗り、シティーで、
  例の
ラザニアを頂く!

   
やっぱり美味い!







   もう、やることが全然思い浮かばなかった
  ので、先述のフリンダース・ストリート駅そば
  の観光案内所に相談したら、
ACCAという
  美術館を紹介してくれた。

   ここは入場無料。受付や説明員の女の子
  が
あふれんばかりの笑顔で向かえてくれる。






   



   これだけ空が青いと、建築に使われる色
  にも影響がでるだろう。

   左の写真は入り口付近。
   内部では
Martin Creed の 「The Lights
  Off」という展示が行われていた。写真撮影
  はダメだったので、紹介できないけど、日本
  でも彼の作品が展示されているので、ご存
  知の方も多いのでは。






   道路を挟んで、ACCAの建物の反対側に、
  とてもユニークな建物を発見。

   どうやら、高速道路関連の建物のようだ
  けど、詳細は分からなかった。









   しかし、市街地とは思えないような、土地
  の使い方だな...。












   また、映像関連のカレッジもそばにあり、
  ちょっと中を覗いたら、こんな建物を発見。
   中も見てみたかった...。










   明日はメルボルンを発つので、事実上の
  〆は今晩。となれば、やはりカーネギーの
  ピザしか考えられない。
   この日は金曜日なので、予測通り息子さん
  が作っている。このプロストのような彼が
  作ったピザを何枚食べたことか...。
   ちなみに、彼は以前、髪は長くて、チリチリ
  だった...。







   でも、焼く前を見てみても、10年前とは
  かなり違うなあ...。当時は細かいハムを
  山ほど(今以上に)載せていたはず。

   正直、おとといのオヤジのピザより美味い
  けど、やっぱり、
昔のピザを食べたい...。







   



10月15日(土)

   残念だけど、メルボルンとはお別れである。
  空港に到着する直前にはクリケット場のような
  ユニークな建物が。

   実は、往きにも気がついていたんだけど、
  新聞社らしく、最近建てられたそうだ。
   でも、クルマがないと見に行けないところに
  あるので、レポートできなかった。






   最後の最後は
ハングリー・ジャック。いう
  までもないけど、
バーガー・キングの豪州名。

   メルボルンの物価が恐ろしいくらい上がって
  いるのは触れたけど、空港の免税店では派手
  にお酒とか売られている。でも、やっぱり全体
  的に高く、ウイスキーやジンなどは日本で普通
  に買う値段の倍くらいする。
   なんのための免税店なのか??




If you have a friend named Mark Robertson, please kindly let me know...


香港・マカオのレポートに飛ぶ

ツアーインデックスに戻る