世界一周(チケット)の旅 ‐ 香港・マカオ旅行もいよいよ大詰めです!!
10月15日(土)
香港には15日の深夜に到着。
予定通り、大学時代の友人が迎えに来て
くれた。彼は、香港に駐在中なのである。
早速、香港版成田エクスプレスで彼の
滞在先に向かう。
香港は英語が半ば公用語なのかと
思っていたら、タクシーの運転手などは
全く分からない。
赴任したばかりの友人が、つたない
中国語で行き先をいうと、なんとか通じた
ようである。
10月16日(日)
友人の滞在先はオーシャンビュー。
でも、夜景はきれいだったけど、朝は
ちょっとどんよりした印象。
まだ朝早いけど、外に出て、朝食をいた
だくことに。ロンドン、メルボルンと肌寒い
地域にいたためか、外に出るとジトーッと
する。
ちょっと歩いたけど、結局、マンションの
そばの麺・粥のお店に入る。
2人ともお粥を注文。だいたい100円〜200
円くらい。サイド・メニューとして、餅のような
ものを注文している人も多い。
現地人が入るようなお店は初体験なので、
ドキドキしていたから、味はあんまり覚えて
ないけど、まあまあだったと思う。
写真は友人が借りているマンション。
えらい高層に見えるけど、ここではあまり
目立たない。そのくらい、周辺には高層
マンションが多い。
香港の中心部は海を挟んで反対側。
最近、地下鉄も開通したけど、水上
バスがここでは庶民の足のようだ。
街中は比較的若い女性で溢れていた!
何事かと思ったら、友人によれば、彼女達
は住み込みのお手伝いさんだとのこと。
普段は住み込み先で過ごすのだけど、日
曜日は家族水入らずで過ごすので、お休み、
をもらっているというか、事実上、追い出され
るようである...。
街中を歩いていると、高層ビルの真ん中
に窓拭き用のゴンドラのような突出物が。
でもよく見ると、ビルの骨格に溶接されて
いる。いったい、何なんだろう??
六本木のドンキじゃないけど、まさか上部
には座席があって、回転する絶叫マシンじゃ
ないとは思うけど...。
まずはビクトリア・ピークに行くため、
ピーク・トラムに乗り込む。
始発駅の時点で既に凄い傾斜だけど...
走り出すと、本気で脱線しないか心配に
なるくらい、さらに凄い傾斜の部分を通過
する。
しかし、そこまでして高いところに住み
たいかね...。または、そんなに高いところ
に住んでまで、香港中心部に住みたい
かね...。
ビクトリア・ピークの頂上に着いたので、
早速、テリー・ファレルのピーク・タワー
を見学しようかと思ったら、なんと工事中。
完成が1997年だから、たった8年で大規模
な改修とは...。
あまりにも建物の規模が大きいので、
全体写真がなかなか撮れなかった。
遊歩道を使って、ちょっと離れたら、なん
とか木々の間から垣間見ることができた。
改修とは書いたけど、工事は内装の変更
などのレベルでなく、新しいフロアを追加して
いたりする。建機が入っているくらい。
テリー・ファレルは承認したのだろうか?
もともと、著作権、意匠権などの概念はない
ところだけど、せめて強度の計算だけはしっ
かりやって欲しいと思う。
ビクトリア・ピークを降りて、飲茶をする
ことに。
ここでは、路面電車も2階建て!
なんだか、とっても不安定に見えるけど、
乗ってみると意外に気持ちが良い。
途中には、こんな変わったビルが出現した。
友人から聞いたところによれば、「コアラ・ビル」
と呼ばれているそうである。理由は、ビルにコアラ
がしがみついているように見えるからだとのこと。
路面電車に20分くらい揺られて、誉満坊
というお店に到着。場所は競馬場のそば。
かなり人気店らしく、30分くらい席につく前
に待たされた。
基本的に香港は日本に比べれば物価は
安いけど、それなりの食事をすると、そこそこ
の値段になる。
トコブシのシュウマイなど、一皿900円くらい
するものも頼んだので、2人で6,000円くらい。
でも、横浜の中華街よりは安いかな。
店は混みまくっていたけど、味はなかなか。
また、行ってみたい!
飲茶の店を出て、また路面電車に。
一人旅も悪くないけど、やっぱり飲茶は
1人じゃ寂し過ぎる。楽しい時間をありが
とう。この場を借りて、感謝いたします!
友人によれば、香港空港やディズニー
ランドのあるランタオ島に、香港とは思え
ないリゾート地があるというので、行って
みることにした。
水上バスを降りて、すぐにこのエリアの
とてもゆっくりした時の流れに驚いた。確か
に中環や九龍とは空気が異なる。
日曜日のためか、西欧人系を含む住人が
BBQをしながら談笑をしている。
早速、パブでビールを買って、歩きながら
ダラダラと飲み始める。
こうやって見ると、本当にリゾート地。
友人もマンションをここに借りるか、九龍
に借りるか散々悩んだ挙句、通勤時間で
九龍にしたという。
確かにここは魅力的で、住んでみたいと
僕も思う。
さらに、この周辺は公共機関(バス)以外
の内燃機関は禁止のようで、住人は電気
自動車というか、ゴルフ・カートをレンタル
しているという。
スイスみたいだね。
帰りはバス、地下鉄と乗り継いで帰って
みた。確かに、中環には1時間以上かかる
し、乗り換えも多い。
地下鉄のシートはアルミの地肌むき出し。
ちょっと奇妙に思っていたら、車両がなんと
オーストラリア・シドニーの会社製だった。
落書きの多い、あの国なら納得。
中心部に戻って、ユニクロに行くけど、長い
行列ができていて、ビックリ。入店を諦める。
日本でいえばジーンズ・メイトみたいなところ
で靴下などを買った後、夕食に。友人の会社
で軽い接待のときに使うという中華料理店に
入ってみた。店名は錦川楼。
値段があまり高くないので、マーボ豆腐や
くらげ料理、回鍋肉などいろいろ注文。
回鍋肉は、入店前に韓国焼肉もいいなあ
と考えていた私にはバッチリの味付け。バラ
肉は柔らかいし、日本では食べたことがない
ような、独特の味付け(酒粕のような風味が
ある)!ここも、2人で6,000円くらいだった。
いや〜っ、食った、食った!
ロンドンで買ったムンクのTシャツと一緒
に記念写真!
10月17日(月)
この日は月曜日なので、友人は会社。
遊んでくれる人がいないので、マカオに
行ってみることにした。
寝ぼけていて、チケットを買うとき、マカオ
の名前が出ずに、「モナコ!モナコ!」と
繰り返していた...。F1の影響かな?
ホンコン〜マカオはチケットには141ドル
と書いてあるけど、払ったのは130ドル。
だいたい2,000円だから、意外と安い。
席は全席指定。飛行機みたい。
ホンコンもマカオも中国の特別行政区な
のに、入出国審査が行われ、パスポート
にはスタンプが押される。
外海のはずなのに、ほとんど波がない。
よって、乗り心地は新幹線に乗っている感じ。
いろいろな会社が同じ航路を同じような
時間に運航しているので、途中は抜きつ、
抜かれつの、レースのようになる。
水上バス乗り場を離れると、すぐに熱海の
ようなギンギラギンのホテル街が現れる。
観光案内本によると、目の前の通りで
マカオ・グランプリが行われているようで
ある。
確かに日本よりも路面はきれいで、段差は
なく、クラッシュ・アスファルトのようにグリップ
が良さそう...。
これまで何度も見てきたけど、香港・マカオ
の建築現場では、足場は竹で組まれている。
なんでも、こちらのほうが軽くて、安いとの
こと。
でも、近くで見てみたら、組み方は結構いい
加減で、いつ崩れてもおかしくないくらい。
呆れてしまう...。
写真はセナド広場。
マカオはポルトガルに統治されていたため、
香港とは異なる顔を持つ。
ちょっと、日本のテーマ・パークぽいけどね。
広場のハズレには、聖ドミニコ教会がある。
マカオにある17世紀に建てられた教会の中
で、一番美しいといわれるだけあって、状態も
かなり良い。
聖ドミニコ教会から、歩くこと約5分。
あまり人通りのない、細い道を登って
行くと、カテドラルがある。
ケルンなどの大都市のものと比較する
と、規模もそれほど大きくなく、こじんまり
している。
時計が2方向から確認できるように
作ってあるのがいじっこい...。
内部も簡素だけど、清潔感がある。
カテドラルという名がつく建物で、内壁
が白く塗られているのは、ここくらいでは
ないか...。
マカオの教会は入場無料なので、行く
ことがあったら、覗いてみることをお奨め
します。
セナド広場には飲食店がいろいろある
けど、どこもピンと来ない。
日本人観光客目当てなのか、現地の
日本文化かぶれを相手にするためか、
あのバルチック・カレーも進出していた。
丁度、開店時間だったので、入ってみたら、
かわいい女の子が出てきて、開店時間は
まだとのこと...。残念...。
そこで、そばに観光案内所があったので、
無料配布の地図を入手するとともに、ポル
トガル料理のお店の場所を教えてもらった。
また、観光案内所が入っているこの建物
自体も観光の対象となっている。
紹介してもらったお店は島の南のハズレ
にあるので、そこまでの道中、いろいろな
教会を訪れた。
小学校の横にある門をくぐって、階段を
昇ると聖ヨセフ修道院がある。
建物の上部に、茶色いドームが載っている
のが分かるかな?
他の教会同様、ここもとても手入れがよく
行われているようだ。
小学生の女の子達が私のことを注目して
いたので、イチローのように一気に階段を
昇った。
内部の構成は意外と複雑で、平面図で
見れば礼拝堂の床は十字架の形をして
いると思われるけど、フロアごとに変化を
持たせている。
また、クーポラには小窓を配置したり、
柱にはドリルのような螺旋のモチーフを
持たせたり、見所が多い。
聖ヨセフ修道院のそばには、
聖ローレンス教会がある。
出入り口が建物に対して中途半端
なところにあり、収まりが悪いなあと
思っていたら、どうやら勝手口の
ようである。
内部に入ると、天井のターコイズ・
ブルーの鮮やかさに驚く。
しかし、どこの教会も同じような色使い
なのは意外なくらい。イメージでいえば、
サーティーワン・アイスクリームといった
感じかな?
天井の窓周りの処理は、ベニスで見た
レデントーレ教会を思い出した。
パラディオの作品だけど、あちらも、
屋内は白塗りだったな。さわやか。
でも、こっちのほうがいろいろ小技
がきいているかな。
あちらの窓は半円形のままだけど、
こちらは丸窓で一度受けてから、半円
のモチーフに展開している。
その後は迷子になってしまった...。
やっとクルマがすれ違える位のそれ程
広くはないメイン・ストリートから外れると、
名前こそ付いているものの、迷路のような
路地に入り込んでしまう。こうなると、方向
感覚を失い、いくら地図を読んでも無駄。
散々歩き回って、気がつくと、さっき同じ
通りを歩いたことに気がつく...。
半ば諦めかけたときに、目の前に
大通りが現れ、暫く通り沿いに南下
したら、お目当てのお店を発見!
店の名はA Lorcha (ロルシャ)。
漢字では船屋と書く。
ちょっとだけ入りづらい雰囲気だけど、
人気店のようだし、気合で入店!
店構えも悪くないが、店内もポルトガル
情緒溢れる。
予約はしていないので、席は入り口の前。
あまり良い席とはいえないけど、入店して
すぐに店内はお客で一杯になったので、
入れただけでラッキーだったかも。
まずは、シーフード・スープ(約500円)。
ちょっと中華のような風味もあるけど、
エビや蟹肉などが入っていてボリューム
がある。
クルトンに揚げパンを使っているので、
気持ちが悪い。油がしみ込んでいる感じ。
サイドで出てくるパンは柔らかくて美味し
いのに残念。
メインは炭焼きの鰯。 意外に(?)魚
自体が美味くて、あっという間に完食。
粗塩を使っていないようなので、味の
ハーモニーのようなものは感じないけど、
なかなかイイ感じ!
リスボンが懐かしい...。
デザートはミルク・プリン。なんでもマカオ
の名物らしい。しかし、運ばれて来たのは、
カスタード風味のアイスクリームに黄な粉
を掛けたもの...。
何人もの店員に「これはプリンか?アイス
クリームじゃないのか?」と聞いたけど、みな
プリンだという。まあ、渋いコーヒーとよく合う
ので、良しとしよう。
これだけ食べて、178ドルならオッケー!
店を出て、すぐそばにある媽閣廟に行く。
参拝者が皆、線香をあげるので、一帯は
線香の煙で霞んでいる。
マカオで初めて物乞いの人達を多数見た。
参拝者の多くが施しをしているようだ...。
ペンニャ教会に向かう途中、港務局大楼
に寄って見る。ここも、世界遺産の一角。
改修中ということだけど、入り口で聞いて
みたら回廊だけは見学してよいという。
回廊を歩くだけなので、見学は5分も
掛からずに終わってしまったけど、外から
見た印象とはことなり、とてもシンプル。
しかし、この白とカスタード・プリンのような
色はマカオのほとんどの世界遺産で使われ
ているのではないか。嫌味はないけど、
面白みがない...。
きつい坂道を登続け、大汗をかきながら、
なんとかペンニャ教会に到着。
そのためか、観光客はほとんどいない。
内部はやっぱり、白とプリン色...。
意外とシンプルで、素っ気無い...。
教会の敷地から、マカオ・タワーを望む。
香港の街は買い物には良いかもしれない
けど、異国情緒を求める人にはイマイチだと
思う。
その点、マカオはポルトガルの雰囲気が
微妙な形で残っていて、ポルトガルにいった
ことがある人にも、ない人にも楽しむことが
できると思う。
僕は満足!!
10月18日(火)
友人が会社に行く前に領事館に寄って
いくというので、一緒におととい入った店の
となりの店にいってみた。
この日もお粥を頼んだけど、う〜ん、という
感じ。もっとも、横浜のお粥で有名な店でも
「う〜ん」だったから、好みの問題だと思う。
食べてすぐに腹が減ってきた...。
マンションの周りでは、いろいろな集いが
行われていた...。
領事館を出て、友人と別れた後、観光案内
本に載っていた沾仔記に行ってみた。場所
は98 Wellington Street, Central 。中国語だと
中環威霊頓街98号地下。中環駅からだと、
エスカレーターを乗り継いで行ける。
ちなみに電話は2850-6471。
ワンタン麺は12ドル。 極細の玉子麺は
弾力性があり、噛むとプチプチと口の中で
弾ける!食感はザクリザクリといった感じ。
ほんのり甘味を感じる、あっさりスープは
滋味に富み、味わい深い。上に載るエビの
ワンタンはゴルフボールくらい大きく、エビが
タップリ入っている。美味し〜い!!
今すぐにでも、また食べたい!!
11時20分のフェリーに乗ってラマ島に。
友人が聞いたところによれば、この島は
週末になればバカンス気分の西欧人で
込み合う位綺麗な島らしい。
事前調査は全くしていないけど、フェリー代
は14ドルだから、あまり期待しないで行って
みることにした。
着いてみて唖然...。リゾートどころか、
三浦の城ヶ島といった感じ。小道沿いの
飲食店の前には多数の水槽があり、伊勢
海老を始め、いろいろな魚介類が飼われ
ている。
でも、なんだか食欲が沸かない...。1人で
いったせいかもしれないけどね。
とりあえず、トレッキング・コースを歩き
出した。というより、それしかやることが
なかった...。
歩き出すと、すぐにジャングルのような
光景が現れる。第二次世界大戦の時に
日本軍はこのラマ島まで来ていたのを
知った。
30分強歩くと、ビーチが現れた。
欧米系の若い男女は、到着するやいな
や飛び込んで泳ぎ出した。僕は日本脳炎
注意の看板が多数出ていたので、ひいて
しまった...。
長袖、長ズボンは念のため持参のこと!
コースは2時間掛かると書いてあったけど、
黙々、淡々と歩いたためか、1時間強で港に
到着。
予定では4時の便で帰ってくるつもり
だったけど、他にやることもないので、2時
の便に繰り上げ、香港の街に戻ることに
した。
船は古いけど、波がないので、特に問題
なし。たった14ドルだし...。
ラマ島ではなにも食べなかったので、上海
についてから、旅行案内本に載っていた
好好という店に行ってみた。
午前中に食べた沾仔記がとても良かった
ので、期待は高まる。
入口には取材された、日本の雑誌のコピー
が所狭しと貼られている。ん、ちょっと心配...。
豚カツ坦々麺を注文。35ドル。
極細のストレート麺は中華麺らしく、腰など
ない。スープもあっさりしていて、コクのような
ものは感じない。こりゃダメだ…。
その後、スニーカー街や金魚街周辺を歩く。
なかなか、日本じゃ見られない、香港らしい
風景を堪能する。
左の写真は金魚街で撮影したもの。
最初はなにかと思ったけど、金魚など
の観賞用の小魚や水槽で使うと思われる
水草とかが小さいビニール袋に入れられ
て売られている。
金魚には可哀想だけど、ちょっと風流な
気がした。
出発の直前に友人と会って、シンフォニー・
オブ・ライツを見ることに。でも、この写真じゃ
なんだか分からないよね。
予定では香港では最後の夜なので、友人と
夕食を一緒に食べるつもりだったけど、食事
はなしで、ここでお別れとなった。
残念だけど、忙しい中見送りに来てくれた
だけでも感激!!お世話になりました。
往きの時は気がつかなかったけど、
新しい香港国際空港は呆れるくらい
デカイ。まるで、でっかいサーカス・テント
のよう。
この空間を、レンゾ・ピアノの関空に似て
いると評する人もいるけど、この支柱の
デザインなどは明らかにノーマン・フォスター
の世界。
ロンドンでのテント小屋が少しは肥やしに
なったのかな?
晩飯は空港で。
でも、時間がなくなって、ゆっくりできなかった
せいもあるかもしれないけど、まともな食事を
取れそうな店はなかった...。
インドに着いたら、ろくなモノはなさそうなの
で、ここでしっかり食べたかったのに...。
いよいよ、一番行きたくって、一番行きたく
なかったインドへの出発。だから、最後の
訪問地となった。どんなことが待ち受けている
のやら...。
ちなみに、出発ロビーは極めて普通だった...。