世界一周(チケット)の旅 ‐ ハバナハバナには2度と行きたくない!?

7月30日(土)

   さあ、ハバナまでのフライトである。飛行機に乗る
  直前に
プロペラ機!だと知り、かなりビビル。国際
  線だというのに...。

   乗り込むと、さらに不安が広がる...。なんと、出発
  するまで送風すらないので、機内は
蒸し風呂状態
   離陸してかなり高度が上がってから、やっと機内の
  温度が下がってくる始末。帰りも乗らなくてはいけない
  と思うとブルーになった...。
  (注:実際に同型機が後日イタリアで墜落した...)





   空港で出会った日本人の大学生と話して、一緒に
  タクシーに乗って、ワリカンにすることにした。
   空港のタクシー乗り場に行くと、マネージャー風の
  男性が「
旧市街は25ペソ、新市街は20ペソ」という。
   同じ方向に行くのに、2人で45ペソ??恐らく、別々
  に乗っても同額になると思う。
なーんか嫌な予感
   ちなみに、宿泊した
ホテル・リビエラの公表している
  宿泊代は91ペソ(1ペソはだいたい1US$と同じ)。







   夕食は外で食べようとしたら、まだ明るいのに、もう
  8時...。
   どうしようかと思っていたら、ホテル内にブュッフェ
  スタイルのレストランがあり、値段を聞くと15ペソだと
  いうので入店。
   ビールを注文したら2.5ペソ。意外と良心的。
また、
  サービス料も税金もかからない。







   うれしいことに、キューバ料理が並んでいる。
   写真では分からないが、スープは小豆が使われ
  ていて、砂糖を入れたら本当に
お汁粉になると思う。
   お皿に盛られている豆粒のように見えるものは
  多少アレンジされているけど、
フリホールネグロ
  いう小豆を煮たもの。塩味でオリーブなどが添えられ
  ているので味に変化がある。







   右側のステーキはその場で焼いてくれる。












   3皿めの左側に載っている、黒いお米は
  コングリ
といい、キューバ人の主食らしい。
   値段を考えれば、不満はないけど、正直
  いって、美味いと思ったものはなかった...。
   残念...。







7月31日(日)

   朝起きて、ホテルの周りを散歩。堤防の上で甲羅
  干しをしていると、警官が現れて、なんかいっている...。
   ちょっと
ビビッてよく聞いてみると、靴を堤防の下に
  置いていたのだけれど、「見えるところに置かないと
  盗まれてしまうヨ」というアドバイスだった...。

   ホテルでは黒いスーツの男性が各部屋の真ん中
  に立って宿泊客を監視している。試しにちょっと隠れる
  ような仕草をしたら、
ついて来た
   
ここは刑務所か!




   ハバナ観光の中心は旧市街。ホテルがあるのは
  新市街なので、移動しなければいけない。
   しかし、
外国人観光客は路線バスに乗れない
  ので、タクシーを使うか、歩いていくしかない(のは
  本当だった)。
   であれば、精神的な距離感も考慮して、やはり宿
  は旧市街にすべきだった。

   タクシー代がもったいないので、歩いていくことに
  した。





   電車もねえ、外国人にはバスもねえ、マクドナルド
  もなけりゃ、コカコーラもねえ。さすがのボーダフォン
  も、この国では使えねえ。
   この日は日差しは強いが、風があり、湿度が低い
  せいか、炎天下を歩いていても気持ち良い。

   写真は海岸沿いにある競技場のスタンド。モジュール
  を組み合わせたような構成で、意外と近代的。






   旧市街に着いたが、海岸沿いは折角のロケーション
  なのに、お店がない。というか、建物が崩れている...。
  とてももったいないと思う。
   また、通りもトイレも恐ろしいくらい汚い。これなら、
  外でしたほうが良いくらい。


   寺尾 聡の「ハバナ・エクスプレス」のような雰囲気
  は全くない...。







   観光地には馬車が付き物だが、ここでは糞を受ける
  袋が付いていない。犬の飼い主も、例え自分の犬が
  道の真ん中で糞をしても、そのまま。
   そのためか、一部のエリアを除き、いつも、どこでも
  排出物の臭いがする。
   これまでいくつかの国に行ったが、住みたくないと
  思ったのは初めて、というか、住めないと思う。






   国会議事堂を見学したが、今ひとつ。というか、
  トイレを借りるために入った感じ。
   でも、ここからホテル・イングラテーラの周辺は
  唯一活気があり、街もきれい。今度来ることが
  あったら、この辺りのホテルを予約したい。
   この周辺から海に向かう仲通りは本当に気持ちが
  良い。晴れていても、木陰に入れば涼しいくらい。








   歩き続けると海に出て、
プンタ要塞が現れる。
   そのちょっと川上からは、恐らくフロリダ行きの
  船が出ていて、目の前を通り過ぎた。
   フロリダ〜ハバナの便は意外に安くて、飛行機
  で飛ぶのと同じか、安いくらいのようである。









   日曜日ということもあってか、海岸にはすごい
  数の海水浴客。プンタ要塞から西側の海岸線では
  なんのためか、四角く岩場を掘ったような感じの
  場所があり、多くの人がここに飛び込んでいる。
   ところで、ハバナには下水道施設があるのだろう
  か...。それとも垂れ流し...。余計なことだけど、ふと
  思ってしまった。






   ハバナでは
ブエタ・エスタ・ソシャル・クラブ
  ような、聞く人の五臓六腑に響き渡るような曲を聞き
  たいと思っていた。
   しかし、そのようなスポットは「地球の歩き方」には
  載っていない。仕方ないので、地元民にいろいろ聞き
  まくった結果、多くの人が奨める
カサ・デ・ムシカ
  いう劇場に入ることにした。場所はAve de Italia
  沿い。地元民はみんな知っている。






   ライブは4時から7時と10時から午前2時となって
  いる。ちょうど4時だったので、迷わず入場。しかし、
  ライブがなかなか始まらない。観客は流れている曲に
  合わせて踊っている。単なる、ラテン系ディスコである。
   そんなハバナ! 6時になっても始まらないので、
  諦めて、帰るために預けた荷物を取りに行くと、「もう
  帰るのか?」と聞いてきた。「今日はライブがないんで
  しょ?」と聞くと、あと30分で始まるという...。






   待っていたら、いっていた通り、6時半前からステージ
  が始まった。サルサ系の曲もあったが、基本的にサンバ
  系が多い。
マイアミ・サウンド・マシーンといえば分かっ
  てもらえるかな?
   曲は単調だし、PAのバランスも無茶苦茶だけど、
  
バックコーラスのダンスがダイナミックで、かつ可愛いら
  しいので、かなり楽しみめた。また、客席もオオノリ!!
  オバサン達も呆れるくらいエンジョイしていた。本当に
  途中で帰らなくて良かった...。






   ステージは8時くらいに終わった。劇場を出ると、
  道が濡れている。夕立があったようだ。
   経費削減のため、ホテルまでタクシーを使わず、
  歩いて帰ることに。5ペソ削減。


   途中、夕暮れの海岸線を歩く少年を発見。思わず
  撮影。







   ホテルで食べるほど腹が減ってないので、途中で
  サンドイッチを頂く。3ペソ。
   試しに、ご当地ラムを買ったら、ボトル1本で4.5ペソ
  だった。ビールほどではないが、充分に安い。

   しかし、今日はいったい何キロ歩いたのだろうか。
  恐らく、20キロ位は歩いているだろう。







   ホテルに帰ってみたら、チップに対するお礼か、
  こんなアレンジがバスタオルを使って出迎えてくれた。

   こんなの初めてだし、この日だけだった。なんか、
  心温まるというか、ハバナの人たちとの距離感が
  縮まったような気がした。






8月1日(月)

   昨日歩き続けたため、足が張っていたので、旧市街
  へはタクシーで向かった。
   この日は事実上の最終日なので、カテドラルなど
  いくつかの観光スポットを廻ったが、
どこもイマイチ...。
   お土産を探すが、気の利いた物がない...。


   共産主義国家だからといって物乞いがいない
  わけではない。もちろん、こちらも無職なので、
  全て断った。






   噂通り、街中に古いアメ車が走り回っている。
  また、50年代、60年代のクルマをタクシーとして
  使っているのも何度も見かけた。
   絵的には、とても決まっているんだけどなあ...。

   あまりにもやることがないので、最後の頼みの綱の
  カサ・デ・ムシカに行ってみたが、この日は貸し切りで
  入れないという...。仕方ないので、3時くらいでホテル
  に引き返し、部屋で飲んでいた。
やることねえ…。




8月2日(火)

   帰りの飛行機はジェット機だったので、ほっとした。
   空港の建物自体はまともなのだが、蝿や蚊が飛び
  回っている。空港使用税を25ペソ(約3,000円)取る
  のに、トイレに紙もない。
   係員は煙草を吸いながら仕事をしているし、乗客も
  禁煙の場所でも堂々と煙草を吸って、室内なのに投げ
  捨てをしている。段々、ここを早く出たくなって来た。
  なんか、
合わないというか、窮屈な気がする
   いつも誰かに見られているような気がして、
息が
  
詰まる。たぶん、2度とハバナには来ないだろう...。





   カンクンに無事到着。昼飯はバスターミナルそば
  にある
Donatotagorditasというファーストフード
  店でゴルディタスを注文。24ペソ。
   まあ、値段を考えればOKとしよう。

   その後、空から見た海岸線があまりにもきれい
  だったので、歩いていってみることにした。







   ホテルから6キロ位歩いて海岸に到着。
   
あれれ!、空から見たみたいにきれいじゃ
  ないぞ。砂浜は粘土みたいだし、浜辺や海中も
  海藻で一杯。











   どうやら、このモズクのような海藻が生えて
  いないところだけ緑色、というか鴬色をしている
  ようだ。 白い砂浜とエメラルドグリーンの海を
  期待していたので、かなり残念。
   落胆し、帰りはバスで帰った...。










   真夏のリゾート地だけあって、カラフルな花が
  咲きまくっていた。


   晩飯は「地球の歩き方」に出ていた、ラプラシータ
  という店に向かったが、今はもうないようである。







   仕方ないので、その周辺にある、ロス・アルコス
  いう店に入った。注文したのは、牛肉の
ファヒータ
  ビール。暫くして、ビールが2本運ばれてきた。1本は
  サービスだという。こんなことなら、この店に入る前に
  コンビニで1本空けてこなければよかった...。
セコい!
   ファヒータは簡単に言えば、牛肉、玉葱、ピーマンを
  炒めた物。しかし、これにアボガド、サラダ、サルサ
  ソースなど色々な付け合わせとともにトルティージャに
  載せて食べると、
ウッマーイ!!気がつけば完食して
  いた。これで、なんと130ペソ。値段でも
大満足



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