世界一周(チケット)の旅 ‐ ギリシャ
9月24日(土)
この日はリスボンからアテネへの移動日。
飛行機のアテネ着が夜の11時。飛行場
が市街地から35キロ離れているので、バス
とタクシーで乗り継いだら、ホテルに到着する
のが何時になるのか心配だったけど、12時
半前に無事到着。
ギリシャの街中は、やたら看板が多いの
だけど、ギリシャ語なので、街中が文字化け
しているよう。
ちなみに、英語でさっぱり分からない時に、
オール・グリーク・トゥー・ミーというが、
その気持ちは良く分かる。
ところで、相変わらず腹の調子が悪く、昼過
ぎまでに6回トイレで泥流。お腹が痛いのに、
ゴロゴロいわなくなったのが、なにより気になる。
また、旅行中、どこにいってもトイレのことを
考えなければいけないのは、本当にウザイし、
巡航距離が短くなる。
もう、下痢も6日目なので、精神的にも肉体
的にもそろそろ限界だと思い始めた頃、トイレ
で空振りして、拭いたトイレット・ペーパーを
見たら、そこには日の丸が...。久し振りに見た
日の丸だった...。
泊まったところはヘリニス(Hellinis)・ホテル。
一泊はH.Pよりちょっと安い40ユーロ。
PCが各部屋にあるとは聞いていたけど、
ジャグジーがあるとは思わなかった。
でも、PCの方は日本語のフォントが入って
なくって、全てが□□□...。
9月25日(日)
朝起きて、路線バスに乗り、まずはゼウス
神殿に向かう。
アテネの神殿は、食べ終わった魚の骨の
ようなものだと思った。それをカラトラバの
作品ととるもよし、食い散らかした骨を趣が
あると感銘するもよし。
自分には、あまりピンと来なかった。
それより、腹の方が気になる。腹痛は
納まったものの、朝、ホテルで3回、神殿
を見て1回、アクロポリスを見る前に1回、
見てから1回と、まるでスモーキング・ブキ
のようである。
ゼウス神殿から、かなり迷って、なんとか
アクロポリスに到着。これはパルテノン神殿。
やっぱり本物を見ることができて感動!でも、
ロールス・ロイスのフロント・グリルはこの神殿
をイメージしたとは思えない...。
ここは魚の骨でいえば、マグロくらいかな?
でも、それはそれで見応えがある。
パルテノン神殿からアテネの街を見下ろす。
でも、神殿が山の上にあったということ。
それでは、諸葛孔明に斬られた馬謖が浮か
ばれない...(分かるかな??)。
話しは変わるけど、晴れて良かった。
ヤフーの天気予報だと、アテネはずっと雨
だったから、かなり心配していた。
僕は性格が歪んでいるから、誤解される
かも知れないけど、アクロポリスは本当に
良かった。でも、1回くれば充分だともいえる。
1回きてみることをお奨めします...。
パルテノン神殿に隣接して、神殿の装飾
品が展示されている。
普段、美術館に入っても、あまり彫刻は
見ないのだけど、ギリシャ彫刻はとても生命
感に溢れ、見応えがある。
アクロポリスを下ったところにもアタロスの
柱廊博物館がある。ここには小洒落た器が
あって、ふと説明文を見てみると、6世紀と
書いてある。
日本では聖徳太子の時代かあ、と思うが、
良く見るとBCと書いてある。唖然...。
また、この掘りの深い男性の彫刻は1世紀
だという。それから、20世紀も経っている
のが信じられない。
これはへファイストス(テセイオン)神殿。
ギリシャで最も原形を残している神殿らしい。
建てられたのは、パルテノン神殿と同じ時期
とのこと。
昼飯はギリシャ料理でもあるギロ・ピタ。
この店は昼時だとはいえ、凄い行列が
できていた。場所は多分パンドロスウ通り
沿いだと思う。
できたてを、紙にクルクル巻いて、手渡
されるのだけど、熱くて持っていられない!
でも、味はバッチリ!期待通り!肉も
野菜もとてもジューシー。
ミトロポレオス大聖堂。中も無料で見学
できる。けど、まあ、大したことはなかった。
大統領の宣誓式などの国家的行事はここ
で行われるというけど、それほど格式が高い
感じはしなかった。
アギオス・エレフテリオス教会。上の
大聖堂から、ちょっと(中途半端に)離れた
ところにある教会。
規模はとても小さく、街の礼拝堂といった
感じだけど、歴史は古く、建てられたのは
12世紀らしい。
ギリシャらしい、ユニークな外観だけに、
内部も見てみたかったけど、閉まっていた。
9月26日(月)
サントリーニ(またはティラ)島に行くため、
6時半にチェックアウト。タクシーでピレウス
に向かう。
フェリーの時間は7時半だけど、7時には
乗船。どうせ出港は遅れるんだろうと思って
いたら、たった5分遅れで出帆。遅れること
を見込まなくて良かった。ちなみにフェリー
はHellenic 社のHigh Speed 3。
この高速船は、料金は高めの46ユーロだ
けど、通常8時間位掛かるところを5時間で
行ってしまう。
また、内海とはいえ全然揺れなく、音も静か。
感覚的にいえば、高速道路を観光バスで
60キロ位で流している感じかな。快適である。
逆にデッキに出られないのが残念。旅情って
ものがあるでしょう?
ほぼ定時でティラ島に到着。
サントリーニでの宿は「地球の歩き方」でも
紹介されていたペリカン・ホテル。予約は
してなかったけど、シングルは本にも、フロント
にも書いてある通り、35ユーロで良いという
のでチェック・イン。
部屋は水周りを含めて、新しく、清潔である。
また、繁華街にも近いので便利。
さらに、洗濯も6ユーロでやってくれた。
早速、路線バスに乗り、イアの街へ。
ここは飲み友達からのお奨めで、かなり
期待してきたけど、その期待を上回る
絶景!
白い壁に青い屋根の教会やパステル・
カラーの民家が斜面を埋め尽くすように
建てられている。
基本的な構成は、昨日アテネで見た
アテネの教会とそれほど変わらないと
思うけど、塗られている色で印象は大きく
変わる。
ほとんど、童話の世界。
そろそろ夕暮れの時間。
すると、街も黄色がかってきた。
さらに、日が傾くと、街はピンク色に
染まりだした。
太陽が海に沈むタイミングで、急に
地平線付近に雲が出てきて、ちょっと
残念だったけど。それはそれで、とても
きれいな夕日だった。
晩飯はホテルの前にある、エル・グレコ。
店員にお勧めの料理をお願いしたら、
スペシャルという名前でメニューに載っている
ものが良いという...。サラダと一緒に注文。
ジャガイモと鶏肉を煮込んだものの上から
チーズで閉じたという感じ。シナモンのような
臭いが強くするけど、味的には普通に食べ
られる。単品で9ユーロ。全部で17ユーロ。
9月27日(火)
この日は特になにもする予定がないので、
ホテルを遅めに出て、まずはカテドラルを
見学。
青い空に白い建物。まるでマイルド・セブン
の世界だな。
礼拝堂の構成はとてもユニークで、
トルコのモスクを思わせるような形を
している。
ミナレットを思わせるような形の塔も
イスラム的だと感じてしまう。
礼拝堂のクープラの部分は外観上は
多面体となっているけど、室内は円柱形
のような扱い。
また、壁面に描かれた絵画はとても
カラフル。外観とは印象が全く異なる。
オールド・ポートから上がってくるリフト
付近から、アティニオス港を見下ろす。
オールド・ポートは一部の船しか着か
ないのだけれど、この急斜面をリフトだけ
でなく、ロバの背に乗って上がってくる
こともできる。
ティラの古い街並みを歩いて、教会に
向かう。でも、見た目は古いけど、ほとんど
の建物は1956年の大噴火で全焼したと
いうので、紀元前3000年からクレタ人により
文明がもたされたことを考えれば、かなり
最近のものばかりである。
教会の入り口はとても簡素で、民家の
入り口だと思ったくらい。
礼拝堂の内部は、外の青空を思わせる
ように青い光で溢れる。
装飾物などはほとんどなく、とても簡素
だけど、空間としてとても気持ちが良い。
いろいろ歩きまわったけど、時計を見たら
まだ11時...。ある意味、絶望的な感覚を
覚え、残りの時間をどうしょうかと悩んだ。
やっぱり、一泊にすれば良かったと後悔
したり、でも、サントリーニ島に行って、一泊
しなかったといったら、飲み友達に何言わ
れるか、なんてことを考えながら歩いている
と、レンタル・バイクの看板が目に入った。
試しに店に入って、値段を聞くと、なんと
1日15ユーロだという。
すぐに借り出し、サントリーニ1周の旅
に出た。
なにせ、右側通行で運転するのは始めて。
正直、3回左側を走っていて、ヒヤリとした。
でも、原チャリは車幅がないので、大事には
至らなかった。
久しぶりのバイクは爽快。メットをかぶら
なくても良いようなので、さらに爽快感が増す。
写真はブラック・ビーチ。もう、シーズン・
オフなのか、海水浴客はほとんどいない。
バイクでサントリーニ島を走ると爽快、痛快!
体調が依然悪く、精神的にも身体的にもかなり
疲れて来ていたところだったので、リフレッシュ
ができた。
レッド・ビーチに向かう途中に、とてもユニーク
な建設中の建物を発見。
まさか、マリオ・ボッタ?
ティラの街を遠くから見渡すことができた。
初めてこの島を訪れた人は、こんな温暖な
島に雪が積もっていると思ってビックリしたと
いう。
なるほど納得。というか、とても趣がある話
だと思う。
レッド・ビーチ。穴場らしいけど、正直、
みすぼらしい。あとは個人の価値観かな?
途中で見かけたブドウ畑。バジャドリッドで
見かけたように、木は低く茂っている。
気になったので畑に入ってみたら、ザクザク
の砂地のように排水のよい場所だった。
イアの街に向かう道は、路線バスが通る
山岳路のほかに海岸線を沿って走る道が
ある。
海を見ながらドライブできるこの道が最高!
正直、何度も往復してしまった...。
行動が自由になると、見れる景色も自由
度が増す。昨日、夕日を眺めた場所を下
から見上げることができる。
そりゃ、これだけ空が青ければ、海も
それなりに青くなるとは思うけど、この
海の青さはなんなんだ!!
とはいえ、やはり夕焼けは見晴らしの
良いところにしたいので、バイクで上に
上がる。
夕日としては昨日のほうが良かった。
ところで、体調のほうだけど、バイクに
乗っていた時は来なかったのに、晩飯を
終えて、うたた寝したら、三連荘だった
(3回連続という意味)。うるうる…。
9月28日(水)
帰りのフェリーは朝の7時過ぎに出発する
ので、5時半に起きて、6時にホテルを出て、
6時半のバスで港に向かう。
フェリーは新しく、エスカレーターまでついて
いる。29ユーロと往きのフェリーよりかなり
安いけど、時間は7時間以上掛かる。
デッキに出て、エーゲ海を見ていたけど、
ジュディ・オングの「魅せられて」という感じ
はしなかった...。
3時にピレウス港に到着。できれば、この
日のうちに、次に訪れるメテオラの最寄り駅
のカランバカまで行ってしまいたい。
まずは2つあるピレウス駅のうち、近い方
に行ってみると...駅が無くなっていた...。
そこで、駆け込むようにラリッサ駅に到着。
聞いてみたら、この駅から4時に出るという。
迷わずチケットを購入。約20ユーロ。
これで、この日は14時間も移動すること
になった。でも、ラッキー!! 列車に乗って
いても寝ていられない。切り立ったカルスト
台地のような山々が連なり、広大なスケール
で迫ってくる。
天気が悪く、席も悪かったので上手く撮影
できなかったのは残念。
カランバカには9時に到着。アテネから
カランバカの直ぐ手前までは強い雨が
降っていたので雨具を準備していたが、
幸い、ここではまだ降っていない。
駅を出ると、巨大な奇石が現れ、本当に
びっくりするとともに、カランバカまで来たん
だという実感が沸いて来た。
この日の朝はまだエーゲ海に浮いていた
ことが信じられない。
泊まったのは、Hotel Aeolic Star。
「地球の歩き方」に載っていた、良さそう
ホテルは皆満室だった。このタイミングで
なんでだろう。1泊30ユーロでバス・トイレ
付き。普通。
9月29日(木)
朝起きて、窓を開けてみると、メテオラの
奇石が見える。圧倒されるくらいの迫力。
メテオラまでは、バスが1日1便、朝の9時
に出ているだけ。バス停などない。
時間になってもバスが来ない...。かなり
離れたところに、観光バスが停まっていた
のだけど、9時ちょうどにスルスルと動き出し
たので、駆け寄り、聞いてみたら、メテオラ
行きだった。危うく、乗り逃すところだった。
メテオラまで1ユーロ。メガロ・メテオロン
修道院(メタモルフォシス修道院)まで
運んでくれる。
昨晩は奇石の出現に驚いたけど、それらは
奇石群のほんの一部だということに、すぐに
気がついた。
巨大な奇石の上に修道院があるだけで
ビックリなのに、建物の中も意外と見所が
ある。メガロ・メテオロン修道院ではワイン
を作っていたようで、作り方などを展示して
いる。
修道院は禁欲というイメージがあるけど、
意外とエンジョイしていたのかも。
内部にある教会。基本的には、昨日
までいたティラ島の教会とあまり変わら
ないのに、印象は大きく異なる。
修道院は14世紀、教会は16世紀に
作られたこともあり、かなり年季が入って
いる。
見所のようなものはあまりないけど、
内部を見学するのは楽しかった。
次はメガロ・メテオトン修道院そばにある
ヴァルラーム修道院に行ってみる。
しかし、休館日は事前によく確認していた
つもりだったのだけど、休院日のため入れ
なかった。
よく考えたら、予定ではここに来る前に、
アテネでもう1泊するつもりだった。
だから、1日早く来てしまったので、定休日
とぶつかってしまったのである。
また、今度!といいたいところだけど、
ヴァルラーム修道院のドームには16世紀
のフレスコ画があるということなので残念。
次に向かったのはルサヌー修道院。
はるか遠くに見えるけど、歩いて行かなけれ
ばいけない。
バスのツアーで来る客は、坂を下るだけで
良いけど、歩いて向かうと、修道院への結構
傾斜のきついアプローチを登らなければいけ
ない。
アギオス・ステファノス修道院の内部は
撮影不可。完成度でいえば、この修道院
の新旧の礼拝堂はしっかり作られていて、
安心して見られる。
他の修道院では、普通の礼拝堂の柱に
パルテノン神殿のような凹みがあるように
見せるため、巧とは決して言えない手書き
で陰影を付けてごまかしていたりする。
まあ、それも味ということもできるが...。
アギア・トリアダ修道院も休館日。一通り
見学が終わったので、ハイキング・コースを
使って、最短距離で帰ろうかと思ったけど、
そのルートが分からない...。
結局、「地球の歩き方」の地図に載っている
ルートに1番近いところに、人が歩いた跡が
あったので、それに沿って歩き出す。
写真の右側にはアギア・トリアダ修道院が
写っている。
最初はハイキング・コースだったけど、
すぐに道は険しくなり、気がつけば手足
4本を使わなければ進めないくらい。
日本とは違い、さすがに海外のコース
は難易度が高い。
木の枝を身を屈めて通り抜けたりと、段々
ハイキングからトレッキング。しまいには、
両手、両足を慎重に使わなくてはならない、
ロック・クライミングのような感じになってきた。
なかなか、高度なルートである。
こんな奇石を見られるのも、歩いて帰る
お陰かな?
暫くすると、巨大な奇石の間からカランバカ
の街を臨むポイントがあり、わざわざ来た甲斐
があったと感無量になる。
その後も奇石の間を進むが、さらに難易度が
増してくる。すれ違う観光客がいないのも段々
気になってきた。
そして、気がつけば、これ以上進めないし、
戻れない状況になってしまった…。
回りには誰もいない…。
本当に警察に緊急電話をかけようかと
考えたけど、番号が分からない。
とりあえず、先に進むのはさらに危険
なので、戻ることにして、1回だけ自力で
試してみて、駄目ならどこでも良いから
電話して助けに来てもらうことにした。
街から見ると、この辺りになると思う。
戻る判断をして正解だったと思う。
たまたま、手足が届くところにそれぞれ
岩から突出した大きめの石があったので、
なんとか切り抜けることができた。
この旅行に出る前の身体だったら、腕力、
脚力、そして体重の面でも一人では戻って
来れなかったと思う。
やはり、登山ではないとはいえ、ガイドも、
ちゃんとした地図を持たずに単独で入るの
は本当に危険だと思った。反省...。
結局、コースを見つけられなかったので、
5キロ遠回りしてカランバカに到着すること
した。
今、7枚前の自分の顔が写っている写真を
見たら、コースらしいものも写っている...。
瞬間的に全体力を使い果たしてしまった
ようで、舗装道路なのにふらふらして、1度は
なにもないのにこけてしまった。
街に近付いたところにレストランを発見。
店員が「パスティージョが美味いよ!」と
しつこくいうので、それを注文。まったく、
西八王子のトンチンカン(定食屋)かよ!
運ばれてきたのは、一見トルティーリャのよう。
マカロニを敷き詰めた後、ホワイト・ソースを
薄くかけた上で、味付けした挽き肉を上に
載せ、最後に先程のソースを厚くかけた後で、
オーブンで焼いたもののようである。
不味くはない...。
布製の、刺繍が入ったブックマーカーを
アギオス・ステファノス修道院で見つけたけど、
5ユーロもしたので、街で買えばもっと安い
だろうと思い、見送った。
下山してから土産物屋で探したけど、どの
店にも置いていない...。これからタクシーで
買いに行くにしても、往復で15ユーロ位しそう
だし...。
ということでバイクを借りた。通常15ユーロ
だけど、午後からなので、8ユーロで良いという。
悩まず、借り出すことに。
さっき、ビールを飲んだばかりだから、後で
来るといったら、「そんなの問題ない!みんな
飲んで運転しているぜ!」という...。
クレジットカードを預ければ、書類等の記入
もしないで借してくれた...。
アギオス・ステファノス修道院に到着して、
入口で経緯を話したら、「笑顔で」入場料は
なしで通してくれた。この笑顔というところが
うれしい。
バイクなら、朝のバスから見ていただけの
景色もじっくり見たり、撮影できる。
写真はメガロ・メテオロン修道院の手前
にあるアギオス・ニコラオス修道院(左端
の岩の上)。
ハイキング・コースが気になったので、
ルートの確認をしてみたら、簡単に見つ
かった。
そこですれ違った人に聞いてみると、
地元の人に聞くと皆、私が死にそうに
なったルートをいうのだけど、実際に「登り」
で行ってみると、ひどいブッシユで途中で
引き返したそうである。
バイクを返して、街の広場に行ってみる
と、とうもろこしを焼いていたので、試しに
買ってみたら、塩をかけただけなのに
美味い、美味い。
広場には仮説ステージを作られ、イスが
並べられている。どうやら、お祭りで、ライブ
が行われるようである。
だから、ホテルが一杯だったのか!
ホテルでシャワーを浴びた後、広場に
行ってみると、ライブをやっていた。
ギリシャでは人気があるようで、皆、聴き
入っていて、帰る人は少ない。 私からすれ
ば、ギリシャの唄なのか、インドの唄なのか
は分からないくらい。
また、1曲が長く、日本では、やはり民謡
みたいな感じ。でも、そこそこ楽しんだかな?
晩飯。ずっとギリシャ料理だったので、
サルサという広場の前にあるピザ屋に
入った。
ピザを頼もうとすると、大きくて一人では
食べれないという(実際に大きい)...。
仕方ないのでカルボナーラを頼んだが、
これが意外と美味かった。店内も綺麗だし、
パスタとなみなみと注がれたグラスワインで
7.50ユーロは安いと思う。
9月30日(金)
奇石達にホテルからお別れの挨拶をした
後、朝8時半のバスに乗り、まずはトリカラ
(変な名前!)経由でテッサロニキに向かう。
14.60ユーロ。
バスがベンツのオンボロで、ダンパーの
ガスが抜けているためか、横揺れがすごい。
ほとんど、ダッチロール状態である。
13時前にバス・ターミナルに到着。次のバス
が分からず、ウロウロしていたが分からない
ので、ドライバーに聞いたら、テッサロニキ
に着いていた...。意外と早い。
国鉄の駅に行き、窓口の列に並んだ上で、
イスタンブール行きの列車のことを聞こうと
したら、別の窓口だという。
その窓口が閉まっていたので、聞いてみる
と、4時になったら開くという...。
仕方ないので、昼食である。ゆっくりとした
かったのだけど、駅の周りにはまともなレスト
ランがなかったので、ホリデイ・インに入った。
この国では高級ホテルとして営業している
ようで、レストランも相当綺麗だし、値段も
それなりに高い。
まずは、日替わりスープ。マッシュルーム・
スープで、見た目はドロドロでどうしようかと
思ったけど、味付けが淡泊で、細かく刻んだ
野菜がアクセントとなり、完食できた。
メインはビーフ・ステーキに恐らくアーモンド
が入ったソース(またまたマッシュルーム?)
にトルコ独特の焦げるまでソテーした温野菜
(?)。
最初の一口はパサパサでびっくりしたけど、
それ以降は柔らかく、中々の味だった!
コーヒーを入れて22ユーロだった。
その後、インターネット・カフェで時間を潰し
て、窓口に4時前から並んで言われたのは、
「イスタンブール行きは6時から」とのこと...。
仕方ないので、またまた時間を潰して6時
に窓口に行く。「席はない」といわれた時には
何と言うか、色々考えていたけど、なんとか
買えた。2等が50ユーロ。個室になる1等は
85ユーロ。
知らない人と同室は危険なので1等にした。
列車に乗ってビックリ。狭い狭い!インディアン・
パシフィックのような車内を考えていたのだけど、
全然違う。それにトイレも付いていない。
チケットは1等だったけど、スペース的には、2等
の方が広いくらいである。せっかく奮発したのに...
と思っていると、部屋の洗面所の水が出ない。
車掌を呼んで、「部屋を換えるか、ミネラル・ウォー
ターをよこせ!」と文句を言ったら、「トイレでやれ」
といい返してきたので、切れた。 結局、他の1等の
部屋でも水が出ないことを確認し、使われていない
2等の部屋に換えてもらった(下の写真)。
さあ、13時間の長旅。しかし、乗り心地はかなり
悪く、寝られるか心配...。特に縦揺れがひどく、サス
ペンションも底突き状態。
絶対にお勧めできない。
あと、当たり前かも知れないけど、テレビは付いて
ないので、ほとんどやることがない...。
12時近くなったら揺れが少なくなってきた。
やっと眠りについた2時過ぎに強いノックで起こ
された。出国審査である...。なんと、スタンプを押す
ためにパスポートを持って行ってしまう...。よって、
返される時も起こされる。ちょっとだけブルガリアも
走るので、計4回深夜に起こされた、最悪...。