世界一周(チケット)の旅 ‐ スイス アルプスまっ、まさか、そんなこと...。

8月22日(月)

   バーゼルからインターラーケンに行く電車
  に乗っていると、川が見える度に、水量が
  増えたため、
周辺の民家が浸水している

   テレビではよくみるが、間近でみるのは
  初めて。大変だなあと思っていたら、雨のため
  
一部路線が通れなくなったので、電車を乗り
  換えて、別の経路でいくことに。
   
他人事ではない...。





   インターラーケンには予定よりすこし遅れて
  到着。時刻表上は2時間強。料金は53CHF
  (スイス・フラン)なので、約4,800円。

   晴れてはいないものの、雨は降っていない。
   明日はこの旅の目玉のひとつ、アイガー、
  ユングフラウでトレッキングをする予定。もう、
  絶対に
気合いで晴れにしてやる!






   お腹が中途半端に空いていたので、駅で
  ホットドッグを注文。
これが無茶苦茶美味
  かった!

   ソーセージにかぶりつくと、
口の中に溢れる
  
肉汁!!ビールとの相性も最高!
   ドイツと違い、パンも柔らかくて美味い!

   ちなみに、晩飯は駅のそばの中華&タイ
  レストランでタイ・カレーを頂いた。まあまあ。





   インターラーケンで泊まったのは、
ホテル・
  
ルーゲンパーク(Rugenpark)。なんと1泊62
  CHF(約5,600円)!
普通のホテルは1万円
  以上するから、無茶苦茶安い。もちろん、バス・
  トイレは部屋に付いていない。
   バス・トイレ付きの部屋もあるけど、すぐ予約
  が入ってしまう。
   若い夫婦だけで運営しているようだけど、この
  夫婦は
本当にホスピタリティーに満ちている!





8月23日(火)

   気合いのせいか、本当に晴れた...。時々
  自分の能力が恐くなる時がある...。
   これでアイガーやユングフラウが拝める!!
  
ニタニタ笑いながらホテルの奥さんのクリス
  に「
晴れたネ!」といったら、返事が重い...。
  なんと、川の水位が下がらないので、山に行く
  
電車は全て止まっているとのこと
   
なにー!!といっても彼女に当たる訳にも
  いかない。






   その後彼女が調べてくれて、
ナイデルホーン
  
の頂上なら、バスとロープウェイでいけるとの
  こと。ここなら、アイガーやユングフラウが見える
  かも知れないとのこと。それ以外のポイントは
  全て
ダメだというので、いってみることにした。









   路線バスで1時間弱、片道14.40CHF。その後、
  ロープウェイで15分位上がったら、ほぼ頂上に
  到着。34CHF。結構高い...。

   でも、見てみたいアイガーなどの山は下の方
  しか見れなかった。

   仕方ないので、しばらく頂上付近をハイキング。



   



   ガスってきたので、往きと同じ経路で下界
  に降りる。すると、洪水の被害がインター
  ラーケンの街でも広がりだしているようである。

   とあるホテルでは洪水で1階部分がほぼ浸水
  している。









   もちろん、周辺の民家にも浸水していて、
  どこから川で、どこから庭だか分からない
  状態。











   街中も約50cm浸水している。もう、完全に
  野次馬状態である。

   帰りに、駅で復旧にどの位かかるのかと
  聞いたら、少なくとも、あと2日以上掛かる
  
という。







   ホテルの予約は3泊だったけど、晴れ待ち
  ということで4泊目も押さえてもらったところ。
   でも、ここで待っていても、復旧に何日掛かる
  のか分からないので、2泊で帰ることにした。
   クリスに駅で聞いて来たことを話して、3泊目
  は全額はらうから、4泊目はタダでキャンセル
  にしてもらうことで合意!
   写真は駅で食べた、野菜ソーセージを使った
  ホットドッグ。
これも美味かった!!






   一旦街に出て、メイン・ストリートを歩いて
  いると
ヘーエマッテから夕日に輝くユング
  フラウが全部ではないが、かなりはっきりと
  みえた。 また来よう。インターラーケンは
  アクセスが簡単だし、ユングフラウヨッホは
  幸い歳を取っても簡単に到着できそうだから。






8月24日(水)

 チェックアウトの際、金額を見たら、2泊分しか含まれていない。「約束と違うよ」といったら、2日分だけで良いといい、こちらのいうことは聞いてくれそうもない...。
 とはいっても、こちらもこのまま引き下がる訳には行かないので、街で宿泊代の半値くらいになるように花とシャンパンを買って渡した。クリスも喜んでくれたので良かった。今度、インターラーケンに来ることがあったら、また顔を出してみたい!
 観光という面ではインターラーケンは残念な結果となったが、
素敵な人達と出会えてよかった


   駅でツェルマットまでのチケットを買う。70
  CHF。しかし、スピーツまで電車が不通なので、
  代替のバスでいくことに。
   電車に乗ると、気分はもう
世界の車窓から。
  日本で見る景色とは
スケールが違うすごい
  
迫力!電車も、景色の良いところでは、もう少し
  ゆっくり走って欲しいくらい。
   ただ、後半は長いトンネルが続くので、ちょっと
  退屈...。





   ブリーグで乗り換えのために小休止。
   小腹が空いたので、ホットドッグ・ショップに
  行ってみると、ソーセージを温める機械の横に
  先の尖った棒状のものが立っている。

   まさかとは思ったけど、パンをこの棒に刺して
  パンに穴を開け、その穴に、ソーセージを挿入
  するという、ある意味とても合理的な手順で
  ホットドックを作成。






   よって、写真のように、ホットドックの側面には
  切込みが入らないので、食べやすいし、手も汚れ
  ない。味は、まあまあだった。











   ブリーグで
マッターホルン・ゴッタルド鉄道
  乗り換えると、もう
日本では考えられない景色
  が広がる。特に上下方向の広がりが凄い。上下
  に大きく首を動かして景色を見るなんて初めて
  かもしれない。
   ちなみにこの列車は
氷河特急と呼ばれている。







   ツェルマットでは
ホテル・アルファに泊まった。
   これまで、いろいろな安いホテルに泊まった
  ことがあるけど、
ここまで狭いホテルに泊まった
  ことがない。シャワー・トイレも共用。
   でもまあ1泊65CHFだから、インターラーケン
  同様、山小屋だと思えば充分。ちなみに、「地球
  の歩き方」では、1番安いところでも170CHFして
  いた。






   ホテルで明日行く予定の
クライン・マッター
  ホルン展望台
はどの位寒いのかと聞いたら、
  天気が良くて
零度だという...。
   しかも、ここのホテルでは貸し出せるジャケット
  はないというし、服屋では100CHF以上する...。
   結局レンタルスキー店で頼み込んで、ジャケット
  を2日間で26CHFで借りることができた!

   ちなみに、マッター・ホルンはツェルマットの街
  からも見ることができる。




8月25日(木)


   朝7時にホテルを出て、外を見ると、多少
  雲があるものの、晴れている!!
   クライン・マッターホルンに向かうロープウェイ
  乗り場に着くと、もう営業している。

   早速、チケットを買って、乗り込むけど、往復
  で
82CHFは高すぎる!!ホテル代より高い!






   頂上までは3回ロープウェイを乗り継がな
  ければいけないのだけれど、最初の区間では
  自転車を持ち込んでいる人も多い。
   マッターホルンでダウンヒルは、機会があれば
  ぜひやってみたい!

   見下ろすと、氷河に巨大な
クレバスができて
  いる。こんなのにはまったら、一生どころか、
  百年以上でられないかも??






   
クライン・マッターホルンに到着!左側には
  ブレイトホーンと呼ぶのかな?4,164mの山頂
  を間近で拝むことができる。

   この山の山頂に向かうトレッキング・コースは
  かなり人気が高いようで、これも次回来た時は
  トライしてみたい。






   右側にはもちろん、
マッターホルン!4,478m。
   とても美しいが、山頂に雲をいただいている
  のはちょっと残念。
   このあたりで、コーヒーでも飲みながら、優雅
  な時間を過ごしたいところだけど、朝早いため
  か、まだ展望台もレストランもやってない。
   やることもないので、雪の上をあるきまわって
  いたら、空気が薄いためか、頭がクラクラして
  
気持ち悪くなってきた...






   日差しが当たっていると暖かいけど、風は刺す
  ように冷たく体に突き刺さるよう。
   展望台にはエレベーターの故障のため、上が
  れなかった。360度の眺望を楽しみにしていた
  ので、とても残念。

   結局、10時に下山。一番間近で美しさを堪能
  できたのはロープウェイの中かもしれない...。






   せっかく、ホテル代より高い約7,000円を払った
  のだから、こんなに早く下山するのは、ちょっと
  勿体ない気もするけど、午後に備えることにした。


   これが、ツェルマットの街のほぼ全景。とても
  こじんまりしているが、ロープウェイから撮影して
  も絵になる。







   ツェルマットでは、基本的に内燃機関の自動車
  は全面通行禁止で、街中の移動は電気自動車
  になる。

   写真は確かホテルの送迎用のバスだったと
  思うけど、軽自動車みたいで可愛い。







   朝飯を食べてなかったので、遅い朝食は
  マクドナルドで。スイスの物価は高い。マクド
  ナルドでもセットを注文したら約1,000円。それ
  以外にファーストフードチェーン店はなし。
   どこのレストランも値段は高く、2,000円くらい
  する。和食、中華はそれより高いくらい。

   あれだけインターラーケンにはあったケバブ
  屋はここにはないようだ。





   食後、ゴルナーグラート展望台に向かった。
  登山電車代が片道で
36フラン!。せっかく、
  ホテル代を抑えても、
ごっそり持っていかれた
  
感じ

   写真は帰りに撮ったものだけど、鉄道マニア
  には多分、生唾ゴックンものだと思う。
   もちろん、電車のバックはマッターホルン!!







   展望台に到着すると、
景色が凄過ぎて、
  自分がこの場所にいるのを信じられない。

   この展望台の標高は3,089mなのだけれど、
  見渡す景色はクライン・マッターホルンより上
  だと思う。

   動画はこちらこちら




  



   標高がクライン・マッターホルンと比べて低い
  せいか暑い。すぐにパロシャツになったくらい。

   展望台でみかけたセントバーナードもアルプス
  だけに
ヨーゼフと呼びかけたくなる!?









   展望台からはトレッキングで下りることに。
  途中、何度も絶景に出っくわす。

   
最近はあまり見掛けなくなったけど、景色が
  良いところでは、指で長方形を作り、キャンバス
  に見たてて、その長方形越しに景色を見ている
  人がいた。そんなことはスイスではできない。絵
  になる範囲が大きすぎるのだ。






   トレッキング・コース前半は、登山鉄道と比較
  的近いところを通っているので、度々列車と
  出くわすことに。











   ソニーのサイバーショット DSC-U10 という、
  35ミリフィルムなら28ミリ広角くらいになり
  そうなデジカメで撮影しても、トリミング無しで
  これだけの迫力!

   自ら歩くという行為を取ることにより、自己の
  存在を感じられる...。とても、非現実的な光景
  を目にしながら、山を下って行く。






   遠回りだけど、マーク・トウェイン・コースを
  選んだら、道幅が段々狭くなり、しまいには写真
  のように獣道のようになってしまった。

   基本的には下りしかないので、調子に乗って
  小走りで駆け抜けていたりしたら、途中で持病の
  膝外側の筋肉が痛み出した。

   最初は右脚だけだったのに、次第に左脚も
  痛みが始まり、かなり前に追い抜かした人達
  にも抜き返される始末...。







   下界に近づくと、今度は放牧された山羊
  や羊がコースを塞いでいる。
   日本ではあまり見かけない品種なので、
  彼らと出くわすのは結構楽しみだった。

   ツェルマットに着く頃には脚はボロボロに
  なっていた。下りだからとなめてはいけない。




 ホテルに戻って、テレビで天気図を見たら、本格的な
雨が降らなかったのはツェルマット周辺だけ。晴れ男としての自分の凄さにびっくりするくらい。


8月26日(金)


   朝食はホテルで摂ったが、予想と違いすばらい
  内容。また、パン、ハム、チーズが美味いので、
  バクバク食べてしまった。











   この日の帰りのリフトで知り合った、このエリア
  に移り住んで20年になる日本人の方に聞いた
  ところ、スイスの人はあまり食事にはごだわらず、
  パンが美味しくなったのも最近だという。


   昨晩、天気予報を聞いた時は、もう、この日は
  雨だろうと昨日から諦めていたのだけれど、朝
  から晴天!!





   ホテルから歩いて、中腹のスネガ展望台まで
  登り、これから展望台のある
ロソーン展望台まで
  はケーブルカーで上がることにした。

   この日は勾配の緩いコースを選んだので、電気
  自動車でも上がれるくらい道幅が広く、整備されて
  いる。とは言っても、そこそこきつい傾斜がずーっと
  続く。昨日はずーっと下りだったので、膝周りの
  筋肉痛がつらい。
   でも美しい山々が見えると、暫くは痛みを忘れて、
  ニタニタしている。それを繰り返した。







   途中で休憩。マッターホルンを肴に、ビールを戴く。
  飲ん兵衛にとっては、至福の時。


   隣のテーブルでは、年配の夫婦がスープをすすって
  いる。とても良い雰囲気。

   スネガ展望台はここからすぐのところにある。ツェル
  マットからだとゆっくりあがっても2時間くらいかな?
  ツェルマットに来たら、コースも豊富にあるので、ぜひ
  ともトレッキングに挑戦して欲しい。







   スネガ展望台に到着したので、その先に
  あるロソーン展望台にケーブルカーで向かう。

   ツェルマットのロープウェイは揺れが少ない
  ので、乗っていてあまり恐くない。









   ロソーン展望台は、マッターホルンへは距離
  的に昨日行ったふたつの展望台より遠くなる
  ので、あまり期待していなかった。

   しかし、横から見る、昨日の展望台に比べ、
  こちらは正面から見るので、麓から見ることが
  でき、その結果、マッターホルンが1番美しく、
  かつスケールが大きく見ることができる。







   また、マッターホルンの右側に連なる山並み
  をみるのであれば、ロソーン展望台は最適だと
  思う。


   ちなみに、ロソーン展望台とスネガ展望台の
  往復のロープウェイ代は36CHF。スネガ展望
  台から街までのケーブルカー代を合わせて
  14CHF。






   展望台では意外とやることがない。
   仕方ないので、まわりにある石を使って
石文字
  を作成。

   まわりには日本人もいたので、ちょっと恥ずかし
  かったけれど、なんとか完成!
   撮影後には、即、使った石をもとあった場所に
  戻しました...。

   ちなみに、翌年の年賀状にはこの写真を使い
  ました。





   ツェルマットのホテルはベゴニアのような植物
  をベランダで育て、飾り立てている。
   下山した後訪れたランドリーのそばにあるこの
  ホテルはその面でNo.1だと思う。

   ちなみに、そのランドリーでは、5キロ以下でも
  乾燥までお願いしたら
19CHF!!ちなみに、
  インターネットカフェは
1時間千円前後!!






   最後の日くらいはスイスらしい料理を食べる
  ことに。といっても、一人でチーズフォンデュを
  突く訳にもいかないので、スイスの牛肉を使った
  ステーキを出す店に入った。
   スープのメニューの説明を聞いていたら、
  
グヤーシュというではないか!!悩まずこれも
  注文。
ハンガリーが懐かしい
   で、味は?うーん、パプリカの味がするコンソメ
  スープといった感じかな。ハンガリーで食べた時
  のような
コクはなく、具も小さく、量も少ない






   ステーキが運ばれて来たけど、赤身の肉は、
  レアで焼かれているのに、固く、バサバサ。
  
全く美味くない...
   これで、全部で全部で約45ユーロ。この店は
  
お勧めではない...。









   宿泊したホテル・アルファから撮影。お別れ
  である。

   ツェルマットを含めスイスはかなり物価が
  高いけど、また来てみたい。そう思わせる
  魅力がある。
もう、120%満足!!

   また、年配になっても、十分に楽しめるのが
  良い。



8月27日(土)

   ツェルマットを出発し、ミラノに向かう。直接
  行けば、4時間で行けるのだけど、せっかく
  なので、
氷河特急の半分くらいの区間を乗る
  ことにした。

   しかし、一部水位が下がらないところがあり、
  チケットが買えたのは、イタリアとの国境にある
  キアッソまで。






   2等料金が108CHF。ツェルマットからアンデル
  マットまでは1等しかないので43CHF。指定料金
  が17CHFで、合計168フラン。
噂通り高い!

   団体客と個人客とを分けているのかもしれない
  けど、他の車両には日本人がたくさん乗っている
  のに、私が乗った車両には日本人は私だけ。
  来るときに乗った2等車両でもあった、日本語の
  車内放送もこの車両ではない。差別??






   単線でほとんど登山鉄道なのに、乗り心地が
  よく、振動も日本の鉄道のように不自然な横揺れ
  などない。 日本の鉄道かなぜあんなに揺れる
  のか、不思議なくらいである。
   もしかしたら、日本では直線と単純(シングル)
  アールだけで、アプローチを取っていないから、
  あんなに揺れるのかも知れない(想像)。
   誰か、この辺知らないかな。






   大枚を叩いて登山鉄道を使い、アンデルマット
  経由にしたけど、
その景色はイマイチ。恐らく
  サンモリッツ周辺が美しいのではないかと思わ
  れる。








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