にわか建築マニア in ヨーロッパ '04Hungary de Hungry...?


9月22日(水)


 昨日パクシュの教会を見ることができたので、予定通り明日は鉄道でプラハにいくことに決定。
 インターネット(http://www.elvira.hu/)で調べた始発の時間は、なんと6時25分発なので、念のため駅の窓口にいって確認することにした。


   プラハまでの列車は地下鉄3号線がつながって
  いる西駅からでることを確認。朝が早いので、どう
  しょうかと考えていたが、地下鉄は4時半から動いて
  いるようである!
   窓口で席の予約はいらないことを確認し、チケットを
  購入。14,331Ftなので、
約8,600円位!?安い。

   写真は西駅に隣接する
マクドナルドの店内。
  「
世界で一番美しい」といわれているらしい...。





   次に西駅に近い
国会議事堂行ってみた。
  チケットを買うためには、離れた場所に列に並んで、
  警官の指示に従って最小人数で順番に買いに行か
  なくてはいけない。
   ソ連というか、東ヨーロッパの亡骸の一部を発見
  したような気がした。
   しかし、中身は本当に
つまらない。2,070Ftは高い。
  200Ft位の価値しかない。全くお奨めではない



   





   あまりにも国会議事堂が期待外れだったので、
  聖イシュトバーン大聖堂で口直し。これで確か4回
  目だと思うが、何度来てもその素晴らしさに言葉を
  失う。

   先にも書いたが、ブダペスト初日に来た時はドーム
  が青味がかっていたが、この日は曇っていたため
  か暖色、というよりむしろ茶色といったほうがよい位
  の色味である。









   次はシナゴーグ。これで3日連続であるが、中に
  入れるのは今日が初めて。どうやら、間違えて見学
  ツアーの方の窓口でチケットを買ってしまったようで、
  入場料は1,900Ftを払ってしまった。
   ガイドなしだったら1,000Ft。ガイドの説明は大した
  ことないし、そのほとんどはナチによる大量虐殺とか
  だから、建物を見るだけならガイドなしで十分。
   興味深いのはシナゴーグの基本レイアウトなどは
  決まってなく、全く自由だという。
★★★+位かな。


    



 シナゴーグを出て、次に行くのはどこにしようか悩んだが、いろいろ考えて、もう一度フォルコシュレイトの斎場に行くことにした。扉が開いていることを期待して、シナゴーグの前からタクシーに乗り斎場に到着。チップを合わせて2,000Ftだった。


   着いてみると、お葬式が行われており、扉が開いて
  いる。でも、もちろん式の最中にノコノコと扉の中に
  入ることなんてできるわけがない。
   どうなるか分からないが、とりあえず式が終わるの
  を待ってみることにする。
   20分位して、参列者がお墓の方に向かった。係員
  が掃除を始め、
扉を閉めようとしている...
   係員に思い切って話しかけ、了解を取り、短い時間
  だが見学することができた。





   真ん中の台の上に棺が置かれていたのだろう。
  淵上 正幸さんの本では霊的で降霊でもしそうな
  雰囲気だが、この日は天気が良く、職員がとても
  陽気だったので、むしろ暖かく胎内にいるような
  感覚を覚えた。

   両側の部屋の扉も開いていたが、関係者の待合
  室になっているのか、両側に人が座っていたので、
  中の人から見えない角度で撮影。





   帰りはタクシーを使わずトラムで帰って、公共機関
  行けるのか確認することにした。
   まず、マコヴェッツの斎場がある霊園の前には59
  番のトラム
が走っている。駅の名前はFarkasreti
  Temeto fobejarat
というようだ。
   トラムに乗って、10分強で終点に到着。なんと終点
  は、どの観光案内所にも載っている
モスクワ広場
  だった(Moszkva Ter から Farkasreti Ter 行き)。
   トラムも10分おきくらいで出ているようなので、
  タクシーを使わなくても簡単に行けるはずである。




   この後、モスクワ広場にあるバーガー・キングで
  昼食を摂り、
漁夫の砦に行ってみる。
   別に取り立てていうこともないが、そこからの景観
  はこんな感じ。手前がブダ、向こうがペスト。









   


   漁夫の砦のそばにある、
マーチャーシュ教会
  入ってみた。

   中は真っ暗。目が慣れてきて、やっとなかの造形
  に目が行くようになる。
   古典的な外観とは裏腹に、内装は今見てもかなり
  イケている。なんでも、ビザンチン調と呼ぶそうだ。







   オペラ座の入場料は地球の歩き方では1,500Ft
  になっているが、実際に行ってみたら2,200Ftだった。
  日本円にすれば大した違いではないが、国外で両替
  できない通貨だけに、残したくないので結構大きい。

  ツアーの支払いはお土産コーナーで行っているが、
  皆クレジット・カードを使っていたので、私も便乗。
  こんな
小額でクレジット・カードを使うのは初めて。
   オペラ座自体はイマイチ。
★★ くらいかな。





   ホテルに帰る途中で見かけた
フィアット・スタイロ
  (?Fiat Stilo)。日本には正規輸入はされていない
  ようだが、とても斬新で、かつ、まとまっている。
   日本に150万円くらいで販売できれば、そこそこ
  の台数が売れると思うが、いかがだろうか?

   ちなみに、イタリア本国のフィアットのH.Pにいって
  見たら、全く同じようなアングルで載っていた。この
  アングルがウリなんだね。





   もちろん、
トラバントはいくらでも走っている。
  いまじゃ、日本ではハリー・ポッターのクルマと
  言ったほうが通じるのかもしれない。











   この日の晩飯はまたホテルで摂ることにした。
  
コンソメスープとフォアグラの揚げたものを注文。
   コンソメはこれまで自分が食べていたコンソメは
  なんだったんだ!?というくらい滋味溢れる味で。
  噛んでから飲みたくなるくらい、色々な素材の味
  がする。ある意味、とてもシンプルな感動である。








   
フォアグラを揚げたものは、グース・レバーと
  ウエイターが呼んでいた通り、特別な味付はなく、
  レバーしたリンゴとの相性もイマイチ。左奥の白い
  塊はライス。ハンガリー人も食べるんですね。
   飾りに使われている、リンゴのスライスが
  ハンガリーっぽい。腹一杯になった。
   でも、明日にはハンガリーを発つので、もう一度
  グヤーシュが食べたくなった。
ウエイターは飽きれ
  かえっていたが注文。塩っぱいが、パンと食べると
  丁度良い。
幸せ...。



9月23日(木)


   ホテルをかなり早めの5時に出て、地下鉄で西駅
  に向かう。マクドナルドがやっていたので、朝食を
  摂った。


   出発の時間になったので、電車に乗る。まるで、
  銀河鉄道のようなノリである。








   プラハへの列車での移動は2等でもかなり快適。静かだし、
  思っていたほど揺れも少ない。シートはレカロ製かと思うくらい
  しっかり作られていて、長時間座っていても疲れない。
   また、今回はたまたま予約が入っていない席を発見したが、
  指定料金は500円くらいだから、シートは予約した方がよい
  だろう。

   たまたま空いていた6人用の客室には偶然日本人男性が
  いた。思い切って話してみるとなかなか話が面白い。頭も良さ
  そうだ。ヤクルトの古田に似ているので、心の中で古田君と
  呼びながら6時間強を過ごした。






   電車は内陸を走っているためか、車窓からの眺め
  がイマイチで、あまり変わり映えしない
   ハンガリーを出る時、スロバキアに入る時、出る時。
  チェコに入る時と役人と車掌が車内に入ってきて、
  その度にパスポートとチケットを調べる...。

   まったりとした時間が過ぎ、プラハに到着。古田君
  (仮名)とはここでお別れである。
   残念ながら、凄い雨が降っている...。



< To Be Continued です >

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