沖縄そば刑事(キツイ) ガサイレ日誌 in 沖縄1沖縄といえば、もちろん「沖縄そば」。今回も食べまくりました。

 庶民が(!)夏休みに浮かれているころは、仕事でそれどころではなかった。10月末になってようやく休みが取れる感じだったので、以前から気になっていた沖縄に行くことにした。今回ももちろんJALのショッピング・マイルでためたマイレッジでチケットをゲット! 思いっきり庶民である。
 本当はこの夏は
タリに行き、安藤が推奨する作品を見て回るつもりだった。でも、なんでだろう、なぜだか理由がわからないうちに沖縄に呼ばれ、足が向かっていた...。
 ただ沖縄に行って、お決まりの観光をしても面白くない。ということで、こちらから折りたたみ自転車を持っていって、沖縄本島を1周することにした。これなら、風を感じられるだけでなく、景色や、温度、音、匂いなどをほとんど歩いているのと同じくらい感じることができるはずである。
 そうそう、今回は
1日に2杯以上沖縄そばを食べる!というノルマを加えた。

10月25日(土) 10月下旬に「Summer」というのも適切ではないかもしれませんが、沖縄はそのくらい暑かった...。

 出発の1週間前に予約を入れたので、シーズン・オフなのに飛行機の席は一杯。本当は那覇に昼過ぎに到着する便がよかったんだけど、予約できたのは羽田発 15時15分。沖縄に着いたのはもう夕暮れ前だった。

   とりあえず最近開通したモノレールで旭橋まで行き、
  事前に予約していた
ホテルやぎに直行。手前に見える
  のが、輪行袋にいれたMy チャリ。
   ホテルやぎは
国際通りに近いのでロケーションとして
  は悪くない。でも、恐らくここは
築20年以上経っている
  だろう
。本当は別のホテルにしたかったが、良さそうな
  ところはすべて満室だったのでしかたない。
   こんなところで5,700円は高いと思ったが、なんとツイン
  のシングルユースだった。 でも、ここに2人泊まったら、
  
シングルルームのツインユースである...。




   早速、ニューパラダイス通りという、国際通りに並行
  に走る小道にある
大東そば花笠店に徒歩で向かう。
  10月下旬だというのに、半袖で丁度よい
。住所:那覇市
  牧志1-4-59 電話:098-867-3889 11:00〜21:00で
  無休(まっぷるマガジン 沖縄)。

   ニューパラダイス通りが想像していたよりも寂しい感じ
  だったので、少し迷ってしまった。お店自体は道路が暗
  いこともあり、結構目立つ。
そーきそば700円。





   本当はこのお店は最後に来たかった。なぜなら、ここ
  は南大東島の名店で、明らかに普通の沖縄そばではなか
  ったから。沖縄そばの基本すらも知らない私には評価が
  できないかもしれない。
運転免許がない人間がF1を評価
  するようなものである。
   それでもあえて感想を述べると、麺は麺は太い平打ち
  で食感は すいとんを伸ばしたようである。スープの方は
  とてもあっさりとした味で、何杯でも食べられそう。
   そして、食後に気がついたのだけれど、後味が最高!
  いつまでも旨みが口の中に残る。
   あえて評価するなら
★★★★はつけられると思う。

  まっぷるマガジンによると、南大東島の名店「大東そば」の2代目がオーナーだとのこと。太く縮れたコシの強い麺は、南大東島のガジュマルの木から作る木炭と大東の海水を練りこんで作る。スープには塩を使わないで、島から取り寄せた海水を使うなどのこだわりようである。


10月26日(日): さあ、本島一周のスタートです。張り切って参りましょう!

   7時起床、7時30分出発。天気は快晴。先週はかなり
  雨の日が多かったことを考えると、自分は晴れ男では
  ないかと思ってしまう。 

   リアキャリアの上に比較的大型のデイパックをくくりつ
  けた。かなりリア・ヘビーになるので、リアのゴムブッシュ
  を硬めのものに変更。
   一方、タダで運んでもらって文句はいえないが、フロント
  のサスペンション部分を空輸中にぶつけられたようで、
  折りたたみがスムーズに行かなくなってしまった...。




   那覇から北端の辺戸岬まで(実際は九州まで続いて
  いるんだけど!)続く国道58号線は、基本的には海岸線
  を沿っているので、ずっと平坦な道が続くのかと思ったら、
  ほとんど平坦なところはない。だらだらと登りがつづいた
  と思ったら、今度は下りが続く。海岸沿いの道らしくない
  のは、国道の計画にもアメリカの自動車文化が影響して
  いるか、軍事的な理由によるものなのかもしれない。


   印象としては国道246号の神奈川に入ってからに似てい
  る。道傍にはハイビスカスなどが植えられているので、単
  調な景色になって飽きることがない。



   ハイビスカス以外にも、似ているが黄色い花を多く見か
  けた。でも、それと同じくらい「開発庁」という定礎のような
  石碑(?)を多く見た。これは、本土からのお金で(税金で
  )この道の整備や植え込みが行われているということなの
  かな...?









   海外沿いを走るといっても、いつも砂浜を見ながら
  というわけではない。でも、海岸が近づいた時に砂浜
  に降りれば、典型的というか、記号論的というか、絵
  に描いたような砂浜がそこにある。
   いくらでも時を過ごすことができそうだけど「先を急ぎ
  ますんで」と海に断って、また自転車に跨る。








   最初の計画では1日に50kmくらいしか走れないだろ
  うと思い、恩納村あたりで1泊する予定だった。しかし、
  順調に走り続けた結果、恩納村にある
ラーメン&磯料
  理 元祖海ぶどう
に着いたのは開店の11時の15分前。
  もちろん、外で15分待って店内に招き入れられた。

   場所はR58を走っていれば、まず見落とすないような
  派手な店構え。ただ、左側にとても似ているお店がある
  ので注意。住所は恩納村南恩納6091。電話は
  098-966-2588。営業時間は11:00〜24:00で無休。




   名物料理の海ぶどう丼は1,200円。海ぶどうを食べる
  のはこれが初めてなので、どんなものかドキドキ物で
  ある。恐らく玉子のように見える部分はプチプチした
  食感で、茎の部分は口に残ったものを出すのかと思って
  いた。

   で、実際は? ご飯の上に海ぶどうが載り、さらにとろろ
  とウニがトッピング。海ぶどうは茎のような部分も食べら
  れる!子持ち昆布のような
食感は堪らない!お味噌
  汁のほうも、店員に聞いてみると「白味噌を使っている」
  という淡白な回答であったが、とっても滋味あふれ、フル
  ・ボデイといった感じ。酒粕でも使っているのかもしれな
  い。★★★★★食わにゃ損!


   これまでさりげなく「恩納村」と書いてきたが、実は
  「おんな」と読む。海ぶどう丼を食べた後、走り続けて
  いると、とんでもない看板が現れた。「
おんな売店」と
  あるが、あまり早とちりしてはいけない。単なる、恩納
  村にあるコンビニである...。









   「おんな売店」からさらに少し走り続けると、相変わら
  ず見る人が息を飲むような、透明度あふれる海岸線が
  現れる。しばらく見とれ、ふと道路の右側を見てみると、
  なかむらそば
があることに気がつく。
   「海ぶどう」からだと約4km。この店も海に見とれなけ
  れば、国道沿いなので見逃すことはないと思う。







   沖縄そばのお店としては大きめの店構え。裏にも駐
  車場があるので、駐車スペースは十分。中はお客さん
  で一杯!
   海側にある大きな窓から海を見ながらいただくのは
  リゾート地ならではの贅沢だと思う。沖縄そば450円。
  でも、注文したのはソーキの三枚肉の細切れを載せた

  なかむらそば








   麺は細目で、スープもあっさり。東京で「おいしい沖縄
  そば」といえばこんな感じかな。
逆にいえば、個性がない
  というか、あまり特徴がない。自家製という細めの平打ち
  麺もそっけない。

   その後、いろいろな沖縄そばを食べたが、やはり印象
  が弱い。評価
★★★。沖縄そばを食べ続ければこの店
  のよさが分かるのだろうか...。

   まっぷるマガジンによれば、「自家製麺と、カツオたっ
  ぷりのスープ、大きな三枚肉など、スタンダードな沖縄そ
  ばがとてもおいしい」とある。なるほど、同意見である...。


   道端にある民家の門の上にはシーサーが 置いてあった。
  鮮やかな色の花に取り囲まれて、ちょ
っと困ったような
  表情に見えるのは私だけだろうか...。











   死ぬ気でペダルを漕いで、もう限界。なんとか名護に
  到着。時間を見てみると...
まだ1時30分だった...
   それならばと、ここから20キロ弱先にある北部に良さ
  そうなホテルを見つけたので、いってみることにした。
   写真は名護市役所だと思っていたのだが、どうやら
  市民会館のようである。写真が小さいので分かりにくい
  が、堂々たる表情がル・コルビュジェラ・トゥーレット
  の修道院
のようである。




   北部に向かう国道449はこのような感じで、海岸線
  沿いをフラットに走る。とても気持ちが良いが、気が
  つくと海岸線はず〜っと人工の岸壁で、本当に味気
  ない。
   そしてこの道もしばらくすると歩道がなくなり、路面が
  荒れてきて、トラックが脇を通り過ぎるたびに吸い込
  まれそうになる。
   急に自動販売機とかお店の数が減るので要注意。





 この日に泊まったホテル、オン・ザ・ビーチ・ルーは本当にビーチの前にある。付属しているレストランやバーも気分はLA。今日もツインのシングルユースだけど、昨日より安い、税込みで5,250円。ちなみにツイン料金は8,000円で、このエリアではかなり良心的。
 室内も広く、一人では寂しいくらい。ホテルやぎの4倍くらいの広さがあるかな。簡素な作りだけど、清潔なので十分に落ち着くことができる。
ここはお奨 ★★★★★住所: 国頭郡本部字崎本部2626-1。電話: 0980-47-3535。

   

 スタッフが不思議なくらい若いのも心地よい理由か?フロントからレストランまで、恐らく30才以上の人はいないと思われる。または1人いた若い女性スタッフが気楽に話しかけてくれるためかもしれない...。
 今度来るときは、今回と同じ季節外れの時期に、1週間くらいなんにもしないで長居したい。

   チェックイン後、7キロくらい先にあるきしもと食堂
  向かう。 営業時間は5時までとなっているが、出発した
  のは3時20分。まだやっているか心配。
 
   
ガーン!準備中の札が。先にクルマで到着したお客
  さんが断られている...。でも、諦めずに女将さんに聞いて
  みると、泣きそうな顔を見たためか、1人分なら作れると
  店に入れてくれた。感謝!
   メニューは大(600円)と小(
450円!)しかなく()、小
  を注文。味に自信があればメニューは少なくてよいという
  こと !? 住所: 本部町渡久地5 電話: 0980-47-2887
  休: 水 11:00〜17:00(売り切れまで)


   すぐに運ばれてきた。不揃いの麺は、それぞれに食感
  が異なり、1口1口が新鮮。カツオの味が表に出たスー
  プは最高。沖縄そばとして分かりやすい。
   食べてから2ヶ月近く経っているのに、いまでもあの味
  と香りはすぐに思い出すことができる。
★★★★+はつけ
  たい。
   ちなみに、まっぷるマガジンによれば、コシの強い麺は
  木灰を使った昔ながらの製法で打っているそうである。
  「豚肉のダシとカツオダシの効いたコクのあるスープが
  ぴたりとマッチして、独特のおいしさを醸し出している。」
  これまた同感である。



   腹はいっぱいになったが足が限界をこえている。後で
  計算してみると今日1日で90キロ位走ったようである。
  足はまさに棒。泣きながら、そしてきしもと食堂に入れ
  たことに満足感を感じながら、ゆっくりとホテルまで戻っ
  た。

   部屋から日が沈むのを見られるのは、なんか得した
  気分。沖縄にいることを実感。作家にでもなれたら、いい
  作品が書けそうなんだけどネェ。






   今日はもう沖縄そばは2杯食べたし、晩飯はステーキ
  でも食べようと、付属のレストランの席についたが、急に
  せっかく来たのだからと、本日3杯目のソーキそばと
  ゴーヤチャンプルを注文。意外においしくて、びっくり。
  特にソーキは脂が適度に残り、柔らかく好印象。


   波の音を聞きながらねるのは、初めてかも。 最高の
  一日だった。でも、TVで日本シリーズが放送されてな
  い
。 やっぱりここは日本ではない...。








10月27日(月): 昨日は自分にしては無理したので、今日はゆっくり行くつもりです。 

   今日も7時に起床し、30分後には出発。昨晩11時に
  寝たので全く眠くない。 国道449号線は本部の街を過ぎ
  ると、国道505号線になり、かなりきついアップダウンが
  始まる。海も見えないし、全く沖縄にいる気がしない。
   天底に入ると傾斜がもっと厳しくなり、昨日の疲れが
  残る体にはつらい。脇を通り過ぎるクルマのエンジンも
  ウンウンとうなっている。
   湧川を過ぎ、県道123号線から県道72号線に入ると
  より一層きつい傾斜が続く。もうほとんど押しっぱなしで
  ある。歩道に転がっている、ヤドカリの殻に注意。



   名護市に入ったところから下りが始まる。すると、目
  の前に
中山そばが現れた! 中山そばには10時30分
  に到着。 ソーキそばが名物のようなので注文。600円。
   麺は他のお店と異なり、きしめんのように腰があり、
  ツルツル。そうきを使ったスープも酸味があり、上品な
  鶏ガラスープのような味がする。本当はこの店による
  予定はなかったのに、わざわざきてよかった。そうきも
  柔らかい。
★★★★です。
   まっぷるマガジンよると、スープは「ソーキを主体にダ
  シを取ってあるのだが、脂っこくなく、あっさりとヘルシー
  に作られているのがポイント」とのことである。



   中山そばからはひたすら下り。風を切り気持ちが良い
  が、なぜかもったいないような感覚を覚える。せっかく大
  汗かいて溜めた
位置エネルギーなのに...。

   国道58号線に出てからは、海岸線にかなり近いところ
  を淡々と走り続ける。
   立派な道だなあ、と感じる度に、必ずといってよいくら
  い「開発庁」という定礎のような石碑(?)が目に付く。
   いったい、いわゆる本土の人は沖縄・琉球の人になに
  をしてもらい、本土はその沖縄になにをしてきたか。いろ
  いろ考えてみた。本当に沖縄の人はこんな堤防や道が
  必要なのだろうか...。


   なんてこと考えながら走り続けると、今日泊まる予定の
  辺土名に2時前に到着。これから寝るまで何しようかと
  考えながら、事前に下調べしておいた
ホテルみやしろ
  
ホテル国頭にいってみた。どちらにするか決めなければ
  ならない。なぜなら、この周囲に手ごろなホテルはない
  からである。
   しかし、現実は残酷である。ホテルは鉄筋ではある
  ようだが、状態はまるで
廃校のようだった。
   自分のアパートの部屋より汚いところに泊まるのが耐
  えられない私はとりあえず辺戸岬を目指すことにした。
  片道約20kmである。



   長いトンネルを出てもさらに登り坂が続く。かなり遅い
  スピードで走っていたので、普通見逃しそうなものも
  しっかり確認できる。「北国小中学校」とは...。
   確かに国頭村の北部ではあるけど、北国はちょっと
  行き過ぎだ。









   辺戸岬には3時前に到着。昼飯をまだ食べていなか
  ったので、焼きとうもろこしを食べるが、かなり不味い。
   ほかにも食べ物はあったが、ハエがかなりたかって
  いたのでとりあえず岬に向かった。岬の左側には激しい
  波が打ち寄せている。迫力があり、見飽きることがない。








   右側(太平洋側)は波はあるものの穏やかな印象。
  とても南国らしい表情である。
   本当はこの写真の方向にあたる太平洋側を走って
  安田を経由し、平良に抜けて本島一周をしたかった。
  しかし、現地の人や、沖縄出身の会社の同僚が皆この
  部分を走るのをやめたほうがよいとアドバイスした。なん
  でも、アップダウンがかなりきつく、かつ道が細いのに、
  かなりクルマやバイクが飛ばして走るからだとか。
   ホテルも安田に一軒あるだけなので、また今度にする
  ことにした。



   さっきのとうもろこしでは全然満足できないので、レスト
  ランに入って、薬膳そば580円を注文。特記すべき事は
  ないが、そこそこのデキ。評価は
★★+ くらいかな。

   結局、辺土名に戻ってきたのは丁度5時。でもあんな
  ホテルには泊まれない。こうなったらやけくそだ! 名護
  の方に向かえばどこか泊まれるところがあるだろうと、と
  りあえず再び走り始めた。脚はパンパンである。
   しかしこれは大間違い。泊まれるところなど民宿が数軒
  あるだけ。予定では国道331で平良に抜けるつもりだった
  が、結局、名護まで戻ることになってしまった...。



   名護市街に到着してから、すこしホテルを調べてみた
  が、事前に調べておいた名護ビジネスホテルが意外
  にきれいだったのでチェックイン。1泊 4,800円。
住所は
  名護十字路そばの大東1-12-6。電話は0980-54-5557。
  部屋も新しく、清潔である。わざわざ無理して名護まで
  来た甲斐があった。しかし、湯船がないのにはビックリ!
  もちろん、シャワーはついている。コイン・ランドリーがつ
  いているのはありがたい。評価は
★★★★。ちなみに、
  路地を挟んで反対側には同じ系列の山田荘がある。
   階段にはモニター・カメラまで設置されている。
   後で調べたら、なんと
120km走っていた!
  



10月28日(火): 昨日はさらに無理したので、今日こそはゆっくり行くつもりです。

   今日も7時に起床、というよりも、6時には起きていた。
   昨晩はホテルのそばにある沖縄料理
かどや食堂
  入ったが、残念、普通の定食屋さんといった感じだった。
  しかも、味噌汁は沖縄そばだった!だから、朝飯が待
  ち遠しい。

   想像通り、脚はこれまでにないくらい
パンパン。という
  か、炎症を起しているかもしれない。走り出してすぐに

  A&W
を発見したので、入ることにした。





   チーズ&ベーコン・ハンバーガーかなんかにスープを
  つけたら
903円! 高くない !? と思ったけど、この店は
  24時間営業で、コーヒーのお代わりもOKなので、こういう
  値段になってしまうのかもしれない。

   で、味は......
うまい! 神谷町に一時期あったが、ルート・
  ビアが甘くて不味く、ハンバーガーも味が淡白な気がして
  あまり行かなかった。でも今食べると、肉らしい味がして、
  むしろこれを食べたら、Macとかに入れなくなりそう...。




   店を出て、ちょっと走ったら、国道58号線から329号線に
  入る。いよいよ、日本海側から太平洋側に横断である。
  地図で見るとかなりきつそうなので、かなりびびっていた...。

   やはり現実はかなり厳しい。峠までの4〜5kmの間の
  傾斜は自転車を押していてもかなりきつい。というか、手
  ぶらで歩いたとしても死にそうである。感覚的には関東で
  いえば箱根ターンパイクである。汗がポタポタ滝のように
  自転車にかかる。普通体が暖まってくれば多少回復して
  くるが、今日は全く回復しない。
峠を過ぎて、しばらく走ると
  米軍基地がまたあった。



   これだけハマーがあると壮観である。このくらいの台数
  がいつも常駐しているのだろうか。

   国道58号線から外れて以来、ずっときついアップ&ダウ
  ンが続く。もう限界である...。
   グァグー、グァグーとカエルのような鳴き声のセミと
  チイッス、チイッスとサッカーの試合中に応援で吹かれる
  ホイッスルのような鳴き声のセミの声にも慣れてきた。
  それはまるで
ツール・ド・フランスの沿道で行われる
  声援のようである。



   その後もかなりきついアップ&ダウンをやり過ごして、
  やっと沖縄市胡屋(こざ)に到着。顔が赤いのはもちろん
  酒を飲んでいるわけではない。この日くらいから、自分が
  かなり日焼けしていることに気がつきはじめた。毎日、
  ちょっとずつ日焼けしているので、全く気がつかなかった。
   前々から晴れ男だと思っていたが、その自信が確信に
  なった。







   本当は事前に調べてあったお店にいきたかったのだけ
  ど、この日も昼飯がかなり遅れてしまったので、胡屋から
  泡瀬に向かうくすの木通りの途中にある
華ばしょう
  そばをいただくことにした。
   夜は飲み屋になるお店がお昼に営業しているといった
  感じ。
沖縄そば500円。他にソーキそばとてびち(豚足)
  そばがある。







   麺の断面は丸く、柔らかい。悪くいえば駅前のうどんの
  よう。カツオの香り漂うスープには酸味はない。ウマイ!
  どうやら、麺は自家製ではないようである。
★★+

   試しに女将さん(60才は超えてるかな?)に胡屋でおいし
  いものを聞いたところ、ちょっと考えてから、なんと泡瀬に
  あるステーキ・ハウス
を推奨!なんでもお肉は柔らかく
  てボリュームも十分。そして安い(だいたい1,000円台)。
  つい最近もお孫さんといってきたそうである。アメリカンな
  お婆ちゃんである。残念ながらこのお店には行けなかった
  が、住所は泡瀬4-1-7 電話は098-939-9351 です。


 その後さらに泣きながらペダルを踏んで、ホテルを探しまくるが、なかなか良いお店が見つからない。安いホテルは3,000円くらいからいくらでもあるが、かなり汚い。もちろん、小奇麗なホテルはいくらでもあるが、結構なお値段である。結局、サンライズ観光ホテルに聞いてみたところ、税込みで1泊5,775円だというので、ここに決定。最初は普通のシングルだったが、部屋で自転車の整備をしたいといったら、同じ値段でツインのシングル・ユースに変更してくれた!旅に出ていると、こういう細かい配慮がとてもうれしい。
 室内はゾート・ホテルとしては中の下といった感じだけど、窓のカーテンを開ければ隣りのビルが目の前に現れる。でも十分に部屋が広かったので文句はない。
★★★

   部屋に荷物を降ろしてから、試しにに向かうが、
  定休日なので予想通りのお休み。そこで、泡瀬にある
  我部祖河そばに行ってみることにした。
   しかし、胡屋周辺の坂は
えげつない。繁華街だろう
  が、結構きつい傾斜でだらだらと続く。それが、K1の
  ローキックのように効いてきて、最後には戦意がなくなる。








   店内は沖縄そば店というよりは、ちょっとした割烹のよう
  な雰囲気。清潔感があるし、広々としているので、ファミリ
  ーでもOKだと思う。
   いろいろメニューがあるので悩んだ結果、
三枚肉そば
  550円を注文したと思ったら、すぐに運ばれてきた。
   三枚肉は柔らかく、口の中でとろける。麺は東京などで
  出回っている、ちぢれのある、加水量の少ないタイプ。断
  面も少しつぶれたボクシーな感じ。この店もウマイ!
  
このくらいのお店の評価が難しいのであるが、★★★+
  くらいかな?





   脚が張って動きたくなかったので、晩飯はホテルに付属
  のレストランで済ますことにした。スープやサラダは全くダ
  メだったので、期待しないで肉を口に運ぶと......
美味い!
  柔らかく、とってもジューシーなのである。グラス・ワインと
  サービス・チャージが入っても2,000円しなかったので、値
  段も安い。
★★★
   華ばしょうの女将さんの笑顔が思わず浮かんできた...。

   地図を見る限りでは、今日走った距離は70km弱のよう
  だ。しかし、その距離のほとんどは「走った」というよりも、
  「歩いた」といったほうが相応しい。本当に疲れた...。


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