青春18きっぷの旅 ‐ 新潟・福井久し振りの国内旅行。しかも青春18きっぷを使った、普通列車の旅です。
3月22日(木)
今度入った会社は年に1度リフレッシュ休暇を
取ることになっていて、それまで取得していなかった
私は22日(木)〜27(火)の4日間のお休みを
取ることになった。
向かったのは新潟と福井。新潟に住む、前の会社
の同僚に聞いたら、新潟はまだ寒いので、ダウンが
必要のこと。周りの目を気にしながら、平塚駅で
ダウンを着ながら青春18きっぷを購入し、10時41分
発の籠原行きに乗車。
群馬 高崎には午後2時に到着。依然来たときに
チェックしていた、高島屋にあるとんかつ かつ久
(かつひさ)に入店。
カツ丼はなく、『別盛りカツ鍋定食』(1,050円)に
なるという。カツ丼にならないか、ちょっと交渉して
みたけど、諦めてメンチカツ定食(998円)を注文。
さすが高島屋。高崎だというのになかなか高級感
のある店内。クッションのないイスでも居心地が
よい。
つけダレからは、かなりきついニンニクの香りがして
いる。鉄板の上でジュウジュウいいながら運ばれて
きた。
それにしても、カツが小さい...。ジューシーだけど、
良い肉を使っているのか、軽い。 ご飯や味噌汁は
上質。薄くスライスしたカブの漬け物も美味かった。
カツは残念だけど、周りが固めて ★★★★。
思わずお代わりをしてしまい、満腹!
高崎駅で暫く待って、15時16分発の水上行き(上の写真左)に乗車。電車は東海道と同じだから、旅の気分は盛り上がらない。でも、3両編成はなかなか都心では見かけないか。
水上で長岡行き(上の写真中)に乗り換える。ほとんど待ち合わせ時間がなかったのはありがたい。
やっとホームや線路にも積もった雪がみられるようになってきた。電車の外装色も変わり、ようやく旅らしくなってきた。
車内には中吊り広告がほとんどないので、より寒々しさを感じる。ディズニーランドの広告がここまで寂しく、浮いて見えるのは珍しいと思う。
走り出してからすぐに積もった雪を発見。
暖かい場所から見る雪は悪くない。
そして、長いトンネルを抜けると、そこには
雪景色が広がっていた(土樽駅周辺)。
ダウンを着てきて良かった...。
その後、宮内で快速くびきの5号に乗り
換えた。湘南ライナーのような車内は快適。
途中、前の会社で後輩だったシャミ君と
連絡がつき、晩にカツ丼で軽く飲むことに
なった。本当に久し振りなので、楽しみ。
新潟には7時半に到着。約9時間かかった
ことになる。かなり長い時間乗ったけど、疲れ
はそれ程でもないかな。ヨーロッパで長時間の
電車での移動に慣れたからかな。
新潟で泊まったのはマルコーイン・新潟(4月
からコートホテル新潟になるらしい)。食事が
なしだとなんと4,200円! なのに建物は新しい
し、フロントもしっかりしているので文句なしの
★★★★★!
さらにジュースとかも定価!なんです。もう、
コンビニいらず!
シャミ君と新潟駅で久し振りに対面した後、
早速駅そばにある末廣食堂に行ってみた。
この店は彼の推薦。左の写真にもちょっと
写っている
店内はカウンター席と、いくつかのテーブル席
と、石油ストーブを囲む席。時間が遅めだった
ためか、他の客がいなかった。
早速、カツ丼を注文(750円)。
シャミ君のお陰か、お店の老夫婦とすぐ話を
始めた。
『新潟のお土産はなにがよいですか?』と聞い
たら、『新潟はお米が美味しいからねえ』という
ちょっと気のない返事。
だったら、せんべいなんてどうなのかな?と冗談
半分に聞いたら、急に声が大きくなり、『新潟は
せんべいが美味いよ!』といい、店の置くから
写真の柿の種とかを出してくれた。
写真の亀田製菓も新潟の会社だそうだ。
知らなかったなあ。
せんべい談義に女将さんと盛り上がって
いると、大将がカツ丼を持ってきてくれた。
甘じょっぱい味付け。見た目はあまりよく
ないんだけど、肉は柔らかくジューシー。
ハシが進む、進む。不思議な魅力。
★★★★ くらいかな?
東京出身のご主人によれば、新潟では
カツ丼といえばソースカツ丼けど、やっぱり
江戸っ子としては玉子とじカツ丼しか作り
たくないという。
肉はヒレ下ロースを使っているとのこと。
また、揚げる直前に塊から切り落とすと
いう。実はこだわりのお店のようだ
ご主人は新宿出身とのこと。東京オリンピック
の時に、物価が急に上がり、人情がなくなった
ので、新潟にやってきたという。
外はまだまだ寒かったけど、心温まるお店で
した。また、新潟に来ることがあれば、必ず
顔を出したいと思います。 住所: 新潟市
笹口2-6-8 電話: 025-245-6703
そのあと、末廣食堂の比較的そばにある
葱ぼうずという海鮮居酒屋に行ってみた。
一見、チェーン店のような店構えだけど、
聞いてみたら、店舗はここだけだという。
まずはシャミ君が新潟名物の『のっぺ』
(578円)を注文してくれた。冷たい煮物で
1人で1杯食べるもののようだ。さっぱりで、
意外と日本酒に合う。
口細かれいの塩焼(620円)は肉厚では
ないけれど、柔らかい白身が口の中で
とろける...。
こちらも、日本酒にぴったり!
ちなみに、日本酒は笹川流れという新潟県
の村上の酒をまずいただいた。これは濃厚な
味で、焼き魚とかにぴったり。女性に人気が
出そうである。
初鰹のたたき(672円)はうんめー!臭み
など全くない。また、あのベターっとした食感
もない。
さりげないけど、鮮やかな彩色を施された
絵皿も見逃すわけにはいかない。
でも、新潟でカツオはとれないよな...。
ずわい蟹の塩焼き(935円)はフワフワで、
すごい甘み。こちらも日本酒が進みます!
次の日本酒は北雪 鬼ころし。なんでも、
佐渡の酒らしい。先ほどの村上と海を隔て
ているものの、距離的にはかなり近いの
に味は全く異なり、 辛い辛い!
炭火で焼いた空豆(504円)はしっとりと
して美味いだけでなく、盛られた器が素晴
らしい。
これだけ食べて2人で6,743円なら納得。
店内は不思議な高級感があり、寛げる。
★★★★+。 住所: 新潟市笹口1-10-1
電話: 025-240-6363 休みなし
グッバイ、シャミ君。また会おう!!
3月23日(金)
天気予報ではこの日は雨だったけど、晴れた。
晴れさせた。さすが晴れ男。
新潟に来るまでは全く考えてなかったんだけど、
市内には特に観光すべき場所もないということで、
佐渡に行くことに。ちなみに、昨日のカツ丼の店
でたまたまそういう話になったんだけど、シャミ君
もご夫妻も一度も行ったことがないという。
『佐渡なんて、いつでも行ける、と思っているん
だけど、結局一度もいってない。まるで、
東京
タワーのようなものだ』とご主人はいっていた。
確かに、8年間東京タワーの真下のような場所に
住んでいたけど、一度も昇らなかったな。
新潟駅からフェリー乗り場まではバスですぐ。
カーフェリーは新料金で片道2,320円。ジェットフォイル
だと6,220円とかなり高い。
もちろんカーフェリーのチケットを買った後、これ
だけ高いんだから、ジェットフォイルはかなり速いん
だろうと、到着時間などを見てみると、9時20分発の
フェリーは片道2時間半かかるという...。ということは、
往復5時間かかるということ...。これじゃ戻ってきたら、
昼過ぎになってしまう!
ジェットフォイルだと片道1時間だけど、往復で1万
2千円は出せない...。
試しに窓口に掛け合ったら、すぐに払い戻してくれた!
感謝と反省。
その後、市街地に戻り、ダラダラ歩いて時間を潰す。
ちなみに2枚前の写真はバスセンターから天まで届く
くらいの勢いで伸びる観覧用のタワー。
前の写真からはNEXT 21という新潟においては
ビジネス・コンプレックスというべきビル。
最上階には展望室があり、入場無料。
この写真は新潟港方向。レストランが
あるので、一部見えないけど、3方向
はなんとか展望可能。
タダだから、時間があれば行くべし。
ちょっと迷ったけど、なんとか石門子に
到着!実はこの店、以前、東京都日野市の
日野自動車正門前に店を構えていたんです。
夕方になれば、日野の社員で店内は一杯!
ホイコーローやニンニクの芽の定食も美味
かったけど、鶏そばの味は今でも覚えて
います。
それが急に店を閉めてしまって、どうしたの
と心配していたところ、テレビのラーメン特集を
見ていたら、ご主人がカブに乗って現れ、真冬
だというのに、スープのダシのために、素っ裸
になって、新潟港に飛び込んだではないか!
あまりの突然に、もう、ぶっとんでしまった!
だから、いつか来てみたいと思ってたんだ。
店内に入ると、ご飯物はなく、また、鶏そば
もない...。残念。
チャーシューメン(650円)を注文。新潟港で
ご主人自ら毎朝素潜りで取った貝を使った
スープは繊細で、どの味も表に出てこないが、
ちょっとだけ強めの塩味が全体を締め、深み
を感じる。でも、化学調味料をちょこっと使って
いるのかな...?
麺は細く、繊細なスープによく合うけど、
伸びる前に一気に食べたほうが良いと思う。
久し振りの再会。ご主人に平塚から来た。
日野の時は毎日のように通っていたという
と、『皆さん、夜に制服のまま店に来て、食べ
終わったら、また会社に戻ってましたね』と
懐かしそうに話してくれた。
『お土産に持って行く?』と、チャーシュー
の塊をくれた。どうやって食べようかと困って
いたら、切ってくれた。写真にうつっている
けど、凄い量である。
本当にビックリさせるオヤジである。
スープは最高だけど、やっぱり麺が弱い
かな。でも、後味が最高!★★★★かな。
来て良かった!
その後も市内をダラダラと歩き回る。写真
の建物はネルソンというレストランのようだ。
帰ってきて、ネットで調べてみたら、ネルソン
の庭という店で、旧副知事公舎を山本宇一が
改修したようだ。
なかなか魅力的なようなので、知っていたら、
是非とも寄ってきたかったところ。
どっぺり坂そばにあるレム・コールハース
のような奇異な建物は音楽の専門学校。
その後も歩き続けたけど、建築的に面白
かったのは、このくらいかな。
朱鷺(とき)メッセは新潟港そばにある
国際会議施設。国連ビルとチャンディガール
の州議事堂を足して2で割ったような印象。
こちらにも展望室があり、無料だというので
上がってみることに。さっきは19階だったけど、
こちらは31階。流石に景色が違う。
昼飯はかつ丼 政家(まつりや)。場所は
新潟駅近くにあるドン・キホーテの2階。
いろいろなメニューがあるけど、基本の
並盛かつ丼(780円)を注文。
あっという間に運ばれてきた。 衣は薄く、
剥がれない。肉は薄いけど、弾力があり、
豚肉とは思えない味。 かなり甘い味付け
には抵抗感を感じる。
新潟産こしひかり100%というご飯はパサ
ついていて、そのありがたみが分からない。
こっちは外したよ、シャミ君! ★★+。
晩飯は元同僚に教えてもらったブルー
バードにいってみた。完全に場末の
とんかつ屋さん。(写真は昼に行った際に
撮影しました)
60過ぎの女将さん一人で切り盛りして
いる。カツ丼は650円。
紙袋をカウンターの裏に中途半端に
しまっているのは主婦感覚?
まあ、店内は良くいえば家庭的。
悪くいえば、散らかっている...。
衣はカリカリ、肉はジューシー!
ソースはあまり甘くなく、酸味か強め
かも。
料理を出し終わったら、女将さんが
常連さんと一通り話し込む。こういう店
地方都市でも少なくなったのでは...。
★★★★。カツは美味かったけど、
ご飯とかは定食屋レベル。
それでも美味しかったヨ、安田さん!
住所: 中央区西堀通8番町1597
電話: 025-229-1078
これでこの日を終える私ではない。 夜食は新潟で人気のあるラーメン店
東横にいってみた。昼飯でいったドンキホーテのすぐ先。駅からだと、歩いて10分くらいかな。メインはみそラーメン(650円)。でも、なんと半麺がある。子供向けだとは思うけど、かなり心が揺れた...。
麺が太い。5ミリくらいある。食感はパスパスと口の中で軽く切れる。うどんよりも軽い感じ。普通のみそラーメンだと野菜しか載ってないのは寂しい。
斜め上に映っている白い丼は、スープが濃い目なので、好みによって薄められるように、最初から調節用として、頼まなくても運ばれてくる。確認してみると、野菜を煮たスープのようだ。無理して足さずに食べ続けることはできそうだったけど、やはり割った方が美味かった。というか、スープを全部使って割っても塩っぱいくらいだった。でも、この不思議な甘さはなんなのだろう。野菜かな?
話題性はあるけど、味としては★★★+くらいかな。 他にも美味そうな店が駅周辺に多かっただけに、微妙なところ。
3月24日(土)
7時ころ起きて、昨日石門子でもらった
チャーシューを食べ出す。ラーメンの上に
載っている時は、淡白でパサついていると
感じてたんだけど、単品だと意外に味が
ついていて、柔らかく、朝だというのに食べ
続けることができた。
新潟の朝のバス停の雰囲気はなぜか
メキシコの雰囲気を感じた。なぜ?
ホテルを8時に出て、福井方面の電車の
時刻を聞くと8時41分の長岡行きだという
ので、昨晩発見したタリーズでコーヒーを
購入。
新潟にロフトやドンキがあったのは、
ちょっとした驚きだけど、まさかタリーズまで
あるとは思わなかった...。
10時前に長岡に到着し、10時22分発の直江津行きに乗り継ぐ。
直江津には12時前に到着し、富山行きに乗り換える...。
糸魚川駅で20分停車した間、駅弁を購入。
ブリの押し寿司は1,300円。
ハシじゃあ食べづらいなと思っていたら、
ナイフがハシ袋の中に入っていたことを完食
後に気がつく...。
味が淡白で途中で飽きてしまったけど、量も
あるし、まあ、良いかな。
有名な親不知周辺はトンネルが多く、列車
からは景色がほとんど見えないことを自分の
親は知らないだろう。
以前、クルマで来たときもこんな感じだった
ので、よっぽど本気で乗り出さない限り、
親不知の趣を感じることはできないのかな。
さらに富山で金沢行きに乗り換え、福井には
夕方5時に到着。地方都市にしてはというと
失礼だと思うけど、なかなかハイレベルな
デザインの駅ビル。
外観は面白みがあり、内装は無駄なコスト
が掛かっているようには思えない。この辺り
が今後のトレンドになるのかな?
すぐにヨーロッパ軒に向かう。
駅から歩いて10分強のところにあるこの店
はソースカツ丼を産み出した店といわれて
いる。
カツ丼フリークからすると、メッカのような
存在なのである。
この店に来る計画を練り始めたのは、一体
何年前からなのか思い出せないくらい。
店内にはソースの酸っぱい香りが満ちている。
カツ丼単品は820円だけど、サラダや味噌汁が
付いたカツ丼セットは1,020円。
衣は極めて細かく、かつ食感がカリカリして
いるのは、さすが元祖。肉は柔らかいけど、
鶏肉のような食感。
ソースは甘味は控えめで、酸味を感じる。
夢にまで見たヨーロッパ軒のソースカツ丼
だけど、正直、感慨に浸る余地もない。
わざわざ福井まで来たんだから、そんな
ことはないだろう!と思ったんだけど、粛々
とハシが進み、気がつけば完食。
本音で言えば ★★★ くらいかな。普通。
福井で泊まったのは、アパホテル。場所
は偶然にもヨーロッパ軒のそば。
その時期にはいろいろ報道されたけど、
広々とした温泉もあるし、なかなか満足。
1泊5,250円も納得。正直、新潟が安過ぎた
と思う。★★★★。
晩飯で入った焼き鳥 秋吉 福井片町店は、こちらも偶然にもホテルのはす向かい。地元出身の飲み友達(女性)に教えてもらったから、しっとりした高級店だと思って、決死の覚悟で入ったら、なんだか焼き鳥の吉野家という感じ。値段が安く、美味いんだけど、店員がちょっと元気過ぎるかな。 ねぎまとかも悪くないけど、しろが柔らかく、ジューシーで病みつきになりそうな美味さ。タンも柔らかい。逆に若どりとかはパサついている。晩飯を食べたというのに29本完食。
なんで東京にお店がないのかな?と、思っていたら、銀座、渋谷、上野などにもお店があり、すでに東京進出をしていた!
一人でも楽しい。
3月25日(日)
朝起きると昨晩からシトシトと雨が降り
続いている。永平寺に行こうと思うけど、
行き方が分からない。そこで、福井駅に
ある観光案内所で聞いたら直通バスが
良いという。5番乗り場からでていて、
片道720円。
ただし、1時間に1本も出てないので
要注意。てっきり路線バスかと思っていた
ら、観光バスが現れた。
永平寺に到着したけど、お寺には向か
わず、朝飯をいただくことに。
そば処 矢野屋に入ったのは、表参道
にあるような店は不味くてもそこそこ客が
入るけど、この店は参道の裏手にある
から。
特に事前に調べたわけではない。
お店のお薦めはやはり冷やし山かけ
そば(750円)。この辺りは標高が高い
のか、底冷えしていて、残雪がいたる
ところにある。なのに、店の扉は開けっ
放しなので、さっぶい!
ソバは平打ちで、薄いのに腰がある。
美味い!けど、寒い!あと、ちょっと
高いと思う。観光地プライスかな。
★★★。
修行僧は食い意地が張った私とは
正反対のようである。でもその一方、
食事をとるのも修行、用を足すのも修行
という禅の世界は、仕事をしていても
カツ丼、カツ丼を食べていても次に食べる
カツ丼のことを考えている私の価値観と
かなり近いような気もする。
しかし、なぜ私の友人はここを奨めた
のだろうか。そんなに煩悩の塊のように
みえるのだろうか...。
ジャンボカツ丼で有名なふくしんへは
バスの時間が合わなかったのでタクシー
で向かった(1,580円)。
雑誌などで紹介されているあのカツ丼
は大盛(1,000円)で、普通のカツ丼(830円)
はカツが3枚しか載っていないという。
せっかくだし、値段もあまり変わらない
ので大盛を注文。
でた〜っ!!フタがしまらない、
というよりも、肉にフタが載っている
よう。
どうやって食べようかと店内を
見回すと、どうやらフタをとり、その
上にカツを載せて(移動させて)
食べている。
味はかなり甘い。この店も衣は薄く
剥がれない。肉はかなり柔らかく、
白身魚のフライのよう。逆にいえば、
あまり肉を食べている気がしない。
また、味付けが濃いめで、単調なので、
すぐに飽きてきた。
食べ切れずに、カツをお持ち帰りにする
客を尻目に、淡々と(実は一気に)食べ
続け完食。
評価は ★★★。話題性はあるけど、
そんなに美味いものじゃない。
バス停の場所を店員に聞いたら、知らな
かったようで、全然違う場所を教えられた。
バスは1時間に1本くらいしかないから
要注意。観光案内所で教えてもらった時間
になってもバスが来ないので、時刻表をよく
みてみたら、それは平日ダイヤで、日曜日
は30分後。観光案内所も要注意である。
福井駅に戻ると、能登半島の地震の
影響で不通のままだった。もし、この地震
が昨日起こっていたら、福井にはこれな
かっただろう。
予定では先日山利喜で存在を知った、
大野市にある花垣の酒蔵に行くつもり
だったけど、地震でJRがとまっているので、
東尋坊に行くことにした。
えちぜん鉄道だと片道700円だけど、1日
乗車券だと800円。日帰りなら絶対にお得。
正直な印象は、想像していたのより半分
以下のスケール感だった。まあ、タダだから
よしとしようか。
帰りのバスに表示されている経路をみたら、
永平寺発だった! それなら、一度福井に
帰らないで、途中でよれば良かった。
ショック...。もちろん、事前に全く調べないで
くる方がいけないんだけどネ。
これだけ外食が続くと、店構えだけでその
店のレベルが分かるようになってきた。全然
予定していなかったけど、福井駅からホテル
に戻る途中にある和風レストラン とみや
はずっと気になっていた。
晩飯を求めて市内を歩いていると、お店
のショウウインドウには玉子とじカツ丼が
置かれていたので入店することに(800円)。
和風レストランというけど、普通のソバ屋
といった感じの店内。
800円にしてはカツが小さい。なんと、3切れ
だけ。玉子は半生だけど、衣は煮汁を吸い、
高野豆腐のような食感。気持ち悪い。さすが
に残してしまった。
★。新潟の後に評価されるのは浅田真央
チャンの後に滑るようなもの?
その後、ローソンに寄った時、この日
最大の驚きが!なんと花垣がワンカップ
で売られているではないか!左が本醸造
で205円。右が純米で315円。
まあ、さすがにワンカップだから、味に
ついてどうのこうのいう話でもないけど、
酒蔵として、こういう酒を出すのはどう
なんだろ。ブランドイメージが下がらない?
花垣を飲んで、温泉に入ったら腹が減って
きたので、駅ビルにある8番らーめんに
行ってみた。ここはこの日の朝、福井駅の
観光案内所の女性2人が、地震が起こる
直前に教えてくれた店。
9時を過ぎているのにまだ営業している。
野菜こく旨らーめんはこの店だけでやって
いるようなので注文(557円)。
麺は越前そばのように平打ち。腰はそれ
程でもないけど、スープはとんこつ醤油で
こくというより、濃い。
味噌らーめんといわれて出されても気が
つかないかもしれない。野菜が多く載って
いるのが、この店が若い女性に支持される
理由かな。 完食したけど、意外に軽かった。
★★★ くらいかな。
3月26日(月)
福井ではウナギを食べてみようと思い、インターネットで検索したら『三方湖』周辺で捕れるウナギは餌が違うので味が他の地域と全然違うとのこと。福井駅の観光案内所で聞いたときも、福井市ならうな信しかしらないけど、ウナギは若狭の方が有名で美味いといっていた。
福井の後は名古屋でウナギ三昧と思っていたけど、予定を変更して三方に向かうことにした。
朝7時前に福井駅に到着。4分発の
敦賀行きに乗り、敦賀には8時過ぎに
到着。15分発の小浜線に乗り換える。
この小浜線が要注意。1時間に1本
どころか、日に数本しかない。また、
日によって運休もあるようだ。
もちろん、単線!!
三方には9時前に到着。かなり早い
けど、次の列車だと11時過ぎになって
しまう。荷物が重いので、駅のコイン
ロッカーに入れようとしたら、大きい
ロッカーがない。
駅員に相談したら、レンタルサイクル
を借りたら、荷物を預かってくれるという。
半日500円だというのでお願いした。
写真は三方石観音。
チャリを受け取る際、お姉さんにお店
の話をしたところ、三方のウナギは浜名
湖とかのウナギと違い、臭みがないと
誉めちぎり。でも、期待してしまう。
一方、チャリは変速機がついてない
だけでなく、チェーンは油が切れ、ペダル
は曲がっている...。
湖畔には縄文ロマンパークがあり、
その周辺施設で開店まで時間を潰す。
もちろん、住居の中にも入れる。
それにしても、すごいネーミングだな。
センスがあるんだか、ないんだか。
その縄文アダルトパークのすぐ先に、
うなぎ 淡水がある。手前の建物は
たぶん住居で、店舗は奥の建物。
うな丼は1,630円、上は2,100円。うな
重は2,100円、上は3,150円。意外と安い。
うな丼とうな重は量が違い、並みと上
ではウナギの質が違うというので、うな
丼の上を注文。 30分位で運ばれてきた。
強い山椒の香がする。
早速食べてみると、こりゃ美味い!
表面はカリカリ。山椒はかなり使って
いるけど、臭みは全く感じない。
皮は切るときは主張するけど、口に
入れたら身と一緒に溶けてなくなる。
味付けがかなり甘めで、うなぎの量
も少ないけど、この値段なら納得。
★★★★★!今まで食べたウナギ
の中でもトップクラス! テーブル
には山椒が置いてないのが潔い。
淡水を出た後、徳右ヱ門に向かうが、
ちょっと道に迷ってしまった。
小川沿いの道を走っていると、なんだか
特徴的な煙突が現れた。とてもヴァナ
キュラーな香りがする。どうやら、鳥濱
酒造という、造り酒屋のようである。
12時ちょうどにうなぎ 徳右ヱ門に
到着。うな重は松3,570円、竹2,730円。
うな丼は上2,100円、並1,365円と続き、
こども丼840円まである。うな重とうな丼
の違いは量だけだというので、うな丼の
上を注文。淡水と同じ値段だから比較
しやすいしね。
20分強で運ばれてきた。
山椒は掛かってなく、テーブルの上
に小瓶が置かれている。そのせいか、
臭みを感じる...。ウナギは肉厚だけど、
淡水のようにカリカリした感じはない。
また、淡水より甘味は抑えめ。 ウナギ
もご飯も量が多めだけど、ご飯は玉に
なっているところがある。
評価 ★★★。これなら、関東でも食
べられる。
食べ終わったのは12時30分過ぎ。ということは1時間で2杯食べてしまったことになる。
三方駅に到着し、チャリをお返しした後、次の電車まで時間があるので時刻表を借りて今後の予定を調べてみた。すると、なんと時刻表的にはこの日のうちに平塚に帰れることが判明。予定では名古屋で1泊するつもりだったけど、良いホテルが見つからず、予約してなかった。
とりあえず、行けるところまで行ってみることにした。
その後、電車を10回乗り継ぎ、平塚には10時50分に到着。品川までなら終電の前の前。ということは、朝、福井を出て、三方でうな丼を2杯食べても、東京でも帰れるということ。この日は結局13回電車に乗ってしまった。
家まではタクシーかと思っていたら、たまたまバスが来ていた。結果、交通費に関しては、ふくしんに向かう時のタクシーを除けば、本当にケチケチ旅行だった。
ちなみに、チケットは3日分しか使わなかったし、残りの2日分もちゃんと使ったので、これだけ電車に乗って、JRの電車代は4,800円!!時間も思ったよりは掛からなかったしね。少なくとも、チャリより速い。
駆け足で巡った新潟・福井だけど、特に食べ物においては魅力充分。
いつか、もう一度来て、ゆっくりとした時間を過ごしてみたい。
Mission Completed