特別企画:ゆで玉子メーカー比較

韓国でゆで玉子を作るのは難しい。

所変われば品変わる
という諺がありますが、韓国の鶏卵は
卵殻(カラ)が薄くて脆い。②卵殻膜(カラの内側にある
うす皮)が厚くて、殻を剝くときに簡単に剥がれない。無理に
剝がそうとすると外観が
ボロボロになってしまいます。



日本にいる時は何も考えずに、鍋を使って適当に作っても、
店舗などで販売されているものと同等のものを作れたのに、
韓国では茹で方や茹で時間等を色々調整しても、
ボロボロ
な物しか作れない日々が続きました…。

そこで、藁にも縋る思いで、
ゆで玉子メーカーを購入してみ
ました。結果、これまでの悩みが嘘のように
解決しました。



購入当時はまとめて作る必要があったので、調理機を2台
購入し、半年間使い続けた評価をまとめました。ご参考に
なれば幸いです。

1. ベア(Bear)製ゆで玉子メーカー

   韓国でゆで玉子を鍋で作ってみたけ
  ど、何度やっても玉子が
ボロボロ…。
   日本では時間も作り方も適当でもそれ
  なりにできていたのに、時間や作り方を
  変えても結果は同じ。
   そこで、Coupang(クッパン)で
1番人
  だったベア製ゆで玉子メーカーを購入。
  (2025年4月25日時点で₩37,800)
   
ルーピーのような可愛さを感じる。
 
 
 


  
作り方
   まずは付属の樹脂製の計量カップで
  必要な分の水を測りメーカーに注ぐ。
 
   使用後にはミネラル分が白く残って
  いる。やかんと同じ状態なので、人体
  には影響はないと思われる。(後述)
 
 
 
 
 


   計量カップの底には、矢印の先に玉
  子に
小穴を開ける針が付いているの
  で注意。右の
フィリップス製には針の
  カバーが付いている。
 
 
 
 
 
 
 
 


   卵を載せるトレイを置く。
   
卵の尖がっていない方の先端に
  計量カップの針で穴を開け、トレイに
  並べていく。
   力を入れすぎると、当然玉子が割れ
  る。最初の写真の通り、韓国の玉子に
  は
サイズがなく、メーカーによっては
  
殻が薄いので要注意。
 
 
 
 


   最大7個の卵を載せたら、フタをか
  ぶせる。
   よって、使用する水量は120ml程度。
  鍋の中で茹でるのではなくて、玉子の
  殻の中で蒸すことになる。
   計算したことはないけど、こちらの方
  が鍋を使うよりも経済的だと思われる。
 
 
 
 
 


   コードを繋ぎ、ダイアルをジリジリと
  右にまわせば(
昭和の感触)、後はゆで
  玉子ができるのを待つだけ。
   我が家では
15分で調理している。
  時間を短くすれば半熟玉子とかもできる
  だろうけど、韓国の玉子の品質は心配
  なので、いつもハードボイルド。
   ちなみに、世界中の人々は一般的に
  生卵を食べない。そのせいかな。
 
 
 


   時間が経ったら、
チン!とデカイ音が
  する。この先はすぐに冷水に浸けたり、
  しばらく放置したりと、殻を剝くタイミング
  は自由だけど、殻に穴を空けているの
  で、
30分以上放置すると卵殻膜が白
  
身に貼りついて取れなくなるので注意。
   
ツルリン!と剥ける。1個10秒も掛か
  っているのかな。あれだけ嫌だった作業
  が楽しくなった!
 
 
 


   使用後に付くミネラル分は浄水した
  水を使えば増えていないようだ。(浄水
  器は最近購入)
   ゆで玉子メーカー新品を買い直せば
  わかるのだけど、まだ壊れていない。
   茹でた後の水が少し緑色になってい
  るのだけど、これば玉子に印刷した塗
  料と思われる。
 
 
 
 


. フィリップス(Philips)製ゆで玉子メーカー

   我が家では1日に3個ゆで玉子を消費
  するので、
ベア製で7個作っても、2日に
  1回作らなくればならない。
   そこで、
ロッテハイマート(롯데하이마트)
  に行ってみたら、
ベア製と同じくらいの
  値段で
フィリップス製が販売されていた。
  即決で購入。Coupang(クッパン)でも
2番
  人気
で、同じくらいの価格だった。(2025
  年4月25日時点では₩26,250)
 
 
 


   このモデルの特徴は、
目玉焼き
  作れるところ。タイマーを使えば、朝、
  決められた時間に温かい目玉焼きを
  食べることができそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
 


   ちなみに、我が家では、目玉焼きを
  食パンの上に載せて食べることが多い。
  そういう時には、このメーカーでは厚く
  なってしまうのでパンに載せて食べづ
  らい。
   韓国には作る人数に合わせて目玉
  焼きを作れるフライパンがある。こちら
  の方が手っ取り早い。
 
 
 
 


  
作り方
   
ベア製と同じように、作る個数と
  硬さに合わせた水量を本体に注ぐ。
   こちらも半年使用したので、恐らく
  内部の熱板に合わせて(?)焦げ目
  ができている。
 
 
 
 
 
 


   ゆで玉子用のトレイを載せて、計量
  カップの針で穴を空けた玉子を並べる。
   卵の尖がっていない方の先端に
  穴を空けるのは同じ。
 
 
 
 
 
 
 
 


   玉子の準備ができたら、フタをして、
  ダイアルを右(上)にまわして調理開始。
  LEDが白いのが味気ないかな。
   卵が冷蔵庫で低い温度で保管されて
  いた場合は、少し常温に近くなってから
  調理を始めた方が良いようだ。
   これは
べア製も同じ。
 
 
 
 
 


   中が見えるので、なんだか安心感が
  ある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


   
フィリップス製は時間の設定はしない
  けど、いつも
ベア製の調理が終わった後
  に電子音とともに調理が終了する。
   しかし、ダイアルはONになったままな
  のがとても気になる。音量が大きくて、うる
  さいので、OFF位置に戻すけど、放置した
  らどうのかわからない。
   再調理が始まったら、とても
危険
 
 
 
 


   
フィリップス製もきれいに剥けた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


   
フィリップス製の短所の1つは使用後
  のお手入れ。
   
ベア製のようにミネラル分が白くこびり
  つくのではなく、ゆで汁が熱板で焦げた
  ように見える。そのためか、卵のような
  匂いもする。調理中に殻の中の温度が
  上がって、沸騰しているのかな。
 
 
 
 
 


まとめ
 1.
ベア製メーカー
  
長所
   ・使った後の手入れが比較的楽。電子レンジ
    を使用するタイプの方が簡単そうだけど、
    卵の爆発などが心配。

  
短所
   ・デザインが昭和。安っぽい。(レトロ?)

 2.
フィリップス製メーカー
  
長所
   ・なんといってもデザインがモダン。
   ・フタが透明なので、調理中も中が見える。
   ・目玉焼きも作れる(ようだ)。

  
短所
   ・本体のヒーター部の手入れが面倒。また
    玉子の匂いが少し残る。
   ・黒色で光沢のある表面処理になっている
    ので、ミネラル分が白く残る。
   ・調理時間が終わっても、スイッチがオフの
    位置にならない。心配。

総合評価
   ・ゆで玉子のデキは同等。2社とも
合格
    簡単に殻が剥けるので、苦痛だった作業
    が
楽しみになった。    
   ・春になり、こまめに調理するようになった。
    現在は主に
ベア製を使用している。



ホームページに戻る