カツ丼ファイター その後 2003 2Q 2Qは1Q以上に気合いを入れて食べ歩きたいと思います。
’02年10月以降は新規店、または、これまで入店した店になにかニュースがあった時のみレポートすることにします。
★★:普通です ★★★:なかなかです ★★★★:お奨めです ★★★★★:おいしい店を教えてください
4月5日(土): 新丸子はカツ丼シティー。じゃあ、武蔵小杉は?
以前にも書いたことがあるが、東急東横線・新丸子駅周辺にはカツ丼をやっているお店が多く、レベルも高い。そこでお隣の武蔵小杉はどうなのか?とりあえず、駅の周りを歩き回ってみた。しかし、ちょっと小汚い感じのお店がいくつもあるが、カツ丼をやっているお店は少ない。そういえば、法政二校通りがあることを思い出し、そっちのほうに行ってみると、御國というとんかつ屋さんを発見。早速入ってみることにした。カツ丼900円。
カツはしっかり煮込まれ、玉子もふわついたことがない。味付けは甘めだけど、食べられないほどではない。肉は柔らかいが、両端以外は脂身が少なく、肉としてはいまいち。★★★+。カツ丼シティーとしては新丸子には遠く及ばない。
4月8日(火): 増田屋や長寿庵など、いろいろなフランチャイズ展開しているようだが、運営はお店ごとなのかな?
千代田線・赤坂から乃木坂方面に歩くこと約5分のところに長寿庵がある。最近改装したのか、きれいな外観・店内。お蕎麦屋さんらしく装飾的ではないが、清潔感がある。カツ丼1,100円を注文。
運ばれてきてまず思ったのは、とってもきれいなご膳だと思った。まるで京都で会席料理を食べているよう、といえばいい過ぎか?味付けも添物を含めて悪くない。
問題はカツ...。肉は堅く、薄い。衣は薄く、すぐにはがれてしまう。あと100円高くて良いから、改善をお願いします。評価
★★★+。やっぱり、食べ物は見ためは重要です。
4月29日(祭): またまたカツ丼シティー、新丸子です。
新丸子の駅を降りて東に向かって進み、ソースカツ丼の二幸や、4つ★カツ丼の竹屋を右手に確認しながら直進し、左手にTsutayaを認識したら、次の交差点を右に。曲がってすぐのところに勝半がある。うなぎの寝床のようなカウンター席だけの店内。カツ丼800円。
せっかく出す前に揚げているというのに、肉は堅く、衣はすぐ剥がれてしまう。味付けも淡白で、いったい美味いものを作ろうという意識を作り手が持っているのか疑問である。税込みで800円と比較的良心的な値段であるが、悪くとらえるとデキが悪いことに対しての自己弁護のようにも思える。老夫婦と場末な雰囲気の店内はここが川崎だということを忘れてしまうくらい。はっきりいうと、空気が重苦しい。評価
★★。
4月30日(水):
前にも書いたが、カツ丼は「カツ丼本」などないので、お店の調査が大変である誰か「カツ丼本」を出してください。
人形町は昔ながらのお店も多いから、きっとカツ丼をやっている店が多いと思い何回か足を運んだけど、なかなか見つからない。この日も日比谷線の駅周辺を歩き回り、ほとんど諦めかけたところで喜多村を発見。お店の外観はしっかりとしていて、できたばかりの割烹のお店のような感じ。店内はお蕎麦屋さん風ではあるが、清潔感があり期待が高まる。「カツ丼」はないので、「カツ丼定食」を注文。
運ばれてきて、「定食」の意味がわかった。味噌汁の代わりに暖かいそばがついている。要はセットということである。早速カツを頂く。...せっかくとんかつ屋さんなのに、肉は脂が落ち、柔らかいが少し筋を感じる。味付けは砂糖の甘さしか感じない。ご飯もボソボソ。全く評価に値しない
★。日本橋蛎殻町にも同じ名前のお店があるようだ。人形町のお店が美味しければ行くんだけど...ネ。
(ガサイレシリーズでもレポートしましたが、ここでも掲載します。)
5月2日(火): カツ丼とはいえども、外観が重要だという気がしてきました。
ガサイレ・シリーズでも報告した通り、白河郷の北側入り口手前にお蕎麦屋さんあらいを発見。カツ丼もやっているようだ。早速、カツ丼850円を注文。店内は、都内でも良く見かけるような、普通のおそば屋さんらしい店内。
カツ丼が運ばれてきてビックリ!ご飯の上に揚げたてのカツがそのまま載り、その上に蒲鉾などの上品だけど鮮やかな素材をとじこんだ玉子焼きが(玉子の層が)載るといった感じ。カツを玉子ではとじていないようだ。
味付けは...甘い...。砂糖と玉ねぎの甘さがWでやってくる。カツの衣はカリカリだけど、肉は薄くてハムカツのようである。評価はユニークなので
★★★。
5月2日(祭): このお店もガサイレでレポートしました。詳細はそちらを参照ください。
大阪は道頓堀周辺でお昼に何を食べようかと歩き回るが、人気のラーメン店はすごい行列。眩しいくらいの日差しの中をさらに歩き回り、日本橋のふもとに喫茶店があり、なんとそのお店でカツ丼をやっているのを発見!かなり迷って入店することにした。
お店の名前はカフェ・カッサション(Cafe Cassazione)。店内から道頓堀川を見下ろすことができる。まさかこんなコテコテの関西丸出しの場所で、また、こんな不思議な空間でカツ丼を食べるとは思わなかった。ちなみにカツ丼はコーヒー(または紅茶)付きで850円!えぇっ!コーヒー付き!でも本当なんです。
カツ丼が運ばれてきて、ここが関西だったこと、ここが喫茶店であったことを思い出した。カツがバラバラである。まるで冷やし中華の具のように円錐形を形作るようである。
で、食べてみると...、うまい...。半熟に近い玉子がご飯にからみ、玉子掛けご飯状態。時折カツをつまむような感じ。味付けが良いためか、あっという間に完食。そして、コーヒーも予想していたより美味い。恐るべし関西文化。評価は関西ということも加味して、★★★。
5月3日(祭): ガサイレで報告した最後のカツ丼です。、
伊勢市で山口屋の伊勢うどんをいただいた後、山口屋の前にあるなきりやに入る。なきりや?どういう意味だろう。とりあえず、伊勢うどんと調子に乗ってカツ丼を注文。しかし、すでにお腹は出来上がっていて、味わうどころの話じゃない。まあ、正直いって美味ければ完食したけれど、並のできだったのでカツは全部食べたが、ご飯を少し残してしまった...。まあ、うどんを2杯食べた後だから、当たり前といってしまえばそれで終わってしまうが...。★★です。
ここでちょっと箸休め。5月5日に建築界では有名なK‐Museum(別名、臨海副都心共同溝展示館)に行ってみた。有明駅から歩いて15分くらいかな?渡辺
誠によって1996年に建てられたこの展示館はなんと現在閉館中。
裏と表では大きく印象を変える。本体部分もそうだけど、台座の造形がそれを強調する。表が硬ならば、裏は軟。表が無機なら、裏は有機といったかんじだろうか。まあ、そもそもどちらが表か分からないけど...。外観だけでも訪れてみる価値は十分である。
株式会社 東京テレポートセンター御中 諸般のことはあるとは思いますが、通常の運営(公開再開)をお願いします。それができないのであれば、少なくともこの建物を取り壊すのだけはやめてください。
さらにおまけで、マリオ・ボネオが設計したワタリウムにも行ってみた。青山ベルコモンズから今から20年くらい前にはキラー通りと呼ばれていた外苑西通りを神宮方向に歩いて約10分。ここは内部にも入ることはできるが、なんか今一つ。よくいえば若者たちが溢れ、街に溶け込んでいた。
5月10日(土): これまでの調査結果では、カツ丼は古い町に多いという結果が出ている。今日は鎌倉です。
鎌倉にはお墓があるんで、法事の後には鎌倉駅を出て、鶴岡八幡宮に向かう参道脇にある浅羽屋でいつも食事を取っていた。最近は味が落ちたとかで別の店を使っているが、その店がカツ丼をやっているのを発見。早速店に入る。いつもはお座敷だったか、今回は1階のテーブル席。早速カツ丼1,000円を注文。
リブロースのような弾力感のあるお肉はとってもジューシー。衣は十分に煮込まれているので、濃い味付けの汁がしみこんでいる。しかし、変な甘さなどはないので、普通に食べられる。評価は★★★だけど、ロケーションも良いのでお奨めかも。
5月17日(土): また暫くレポートが空いてしまった。気合いを入れ直さなくては。
金曜日に飲みすぎた。二日酔いである。時折酸っぱいものが込み上げてくるのを我慢して、飯田橋にある津つ井に入った。ソースで味付けた卵とじカツ丼で有名なお店である。味付けが酸っぱかったら完食できないかもしれない...。カツ重1,200円を注文。
見ためは普通のカツ重。とりあえずカツを口に恐る恐る運んでみると、肉は脂がのり、とってもジューシー、なのに柔らかい。上にかかる玉子は半熟状態。恐らく揚げたてだと思うが、肉の中まで火が行き渡っている。
「昔ながらの洋食屋」ということでテレビ・雑誌に紹介されているが、カツ丼のスペック上は今流行りのカツ丼のスタイルである。基礎ができているというより、研究(勉強)しているというべきであろう。
で、オリジナルのソース風味の汁の味は多少酸味があるが、まろやかであまり主張はしない。評価は
★★★★。オリジナリティーはあるし、研究はしているようだし、頭が下がります。住所は千代田区飯田橋1‐5‐8
ビルの1階。飯田橋駅からホテル・グランドパレス方向に向かって歩くと手前右側にあり、店構えは地味だけど結構目立ちます。電話は03‐3230‐1996。お試しあれ。
5月18日(日): 暴飲暴食、これが私のキーワードです。
昨日二日酔いで死んでいたが、今日もダメ。全然食欲ない。日曜日にやっているカツ丼のお店リストもなくなったので、取りあえず東京駅に行ってみる。安藤
忠雄の展示会を見るのが目的である。
東京駅の彩食小路を徘徊していると、東庵という、夜はいかにも飲み屋になるお店を発見。恐らくカツ丼はランチ・メニューだけに違いない。他に選択肢がないので入ることにする。カツ丼780円。
カツは大阪で食べたカツ丼のように、運ばれてきたときは崩れている。しかし、肉は柔らかく、とってもジューシー。ご飯がベチャベチャで、化学調味料もすごいようだ。舌がピリピリする。★★。
カツ丼を頂いた後で、東京ステーションギャラリーで安藤の建築展を見る。まあまあかな。そこそこ期待してたけど、それは裏切られなかったという感じ。ちょっと美大の卒業制作展と似たノリがあったのが意外だったけど、バーチャル的な体験ができるように、展示されていたモデルに配慮があったので穴埋めできた。ただ、本当のことをいえば、お金を取る以上もう少しレベルの高い展示を望みたい。
今日は建築に没頭する日と決めたので、ギャラリーを出た後は上野に向かい、まずはコルビュジェが基本的な設計を行った国立西洋美術館に入る。はっきりいって、展示物などどうでもよかったので建物中心に美術館内外を舐めるように見て回ったが、建物の基本的な部分については無料で、自由に見て回れるのでありがたい。
コンクリート打ちっぱなしの外皮は比較的最近手直しが行われたというが、真中の写真のようにはっきりと枠組の木目が残っている。通常はベニヤが使われるのだから、わざとだと思われるが、詳細は不明。ちなみに容易に枠組みを当てづらく、あまり雨などの影響を受けない部分は、あのラ・トゥーレット修道院のように粗く、他の木目が出ている部分と明らかに異なる処理となっている。この建物は、明らかにコルビュジェの作品であるが、特に感銘のようなものは沸かなかった...。
次に訪れたのは、安藤 忠雄による国際子ども図書館。上述の美術館から歩いてだいたい10分くらいのところにある。下の左の写真で分かる通り、国会図書館上野支部として100年前に建てられた、既存の建物に安藤 忠雄は新しい使命、生命を与えた。
ここの目玉はいくつかあるが、円形の木製本棚がある「子どものへや」は訪れる価値あり。木がもたらすとても柔らかい雰囲気ではあるが、部屋に影ができないのがウリだけあって、眩しいくらい明るい無機的な雰囲気もある不思議な空間だった。もちろんここは撮影禁止。その他にも「本のミュージアム」など見るべきところは多い。
個人的にとても気に入ったのが、上の右側の写真にも映っている、3階ラウンジの部分。ようは廊下なのだが、天井がとても高く、床は木製、中庭側と天井はガラスでとても開放的で気持ちが良い。2階部分も悪くないが、3階はもっと良い。本当はここは撮影禁止かどうか分からなかったが、念のため子どもは誰もいなく、ストロボはオフにして、誰にも迷惑を掛けないことを確認の上撮影した。
2階
3階
入場料は確かタダだったので、行かないのはむしろ損だと思う...。ただ、子ども連れで行くにはどうかなと思う部分もある。子どもを連れていくとしたら、それはそれで有意義な時間を過ごせるかと思うが、上記のラウンジでゆっくりとした時間を過ごしたり、中庭でゆっくりとお茶を頂くというリズムにはならないと思う、想像だけど...。このゆっくりした時間を求めるのであれば、いっしょに来た子どもは退屈、ギャーギャー騒ぎ出すに違いない。想像通り、中高校生の姿は男女ともに皆無。まあ、理想的状況というのは、借り出した本を子どもとラウンジなり、中庭で本をいっしょに読み、読みつかれた子どもが転寝するという状況だろうか...。
その後、屋内も開放となった岩崎邸に向かうが、あまりの行列にビックリ。しかし、上野の美術館があるエリアからは歩いていける範囲なので、ぜひパッケージとして足を運んでいただきたい。
5月29日(木): 国立は学生の街でもあり、住宅地でもある。カツ丼はあるのかな?
飲み友達が国立でアクセサリーの展示会をやるというの聞いたとき、酔った勢いで絶対に行くと約束!後で案内のはがきをよくよく見ると、展示は7時まで...。普通じゃ間に合いそうもないので、会社を早退して顔を出した。まるで「走れメロス」である。展示されていたものにはお手ごろな値札がついているものもあったが、残念なことにそれに相応しい相手がいないので、何にも購入しないで辞することにした。
せっかく国立に来たのだから、カツ丼を食べて帰ろうと思い、旭通り周辺をいろいろ歩き回ったが、なかなか見つからない。ようやく富士見通りに入ったところでとん金を発見。カツどんは千円。かつ丼マニアには入りやすい、薄汚れた店内。店員もちょっとお疲れ風。でもとんかつ屋さんだから、期待値は高い。
味付けは薄いが、ツユダク状態。堅めの玉ねぎが大量に半熟な玉子でカツととじられる。カツはもちろん揚げ立てだが、汁ダク状態で煮込まれているため台無し。肉は柔らかいが、ご飯の量が多いので、カツの量がより一層少なく感じられる。評価★★★+。万が一に備えて(?)覚えておきたいお店である。
5月30日(金): 新橋は意外にカツ丼を食べられる店が少ない。サラリーマンの街だというのに...。
今日は新橋。これだけ人通りが多く、年齢的にも上の方がかなりいるので、カツ丼をやっている店などいくらでもありそうだけど、意外に少なく、レベルも低い。懲りずに新しい店を探してみるが全然ダメ。仕方ないので、JR新橋駅の有楽町側ガード下にある駅そば風の店、天久利に入ってみる。もちろん期待していないけど、意外と美味しかったりするかも。カツ丼 750円。他のメニューと比べると、相対的に高く感じる。
ちょっと小振りのどんぶり。上にかかる卵は半熟状態。肉も小振りで、筋を感じるが、我慢ができる範囲。衣がボロボロはがれるようなことはない。味付けも、科学調味料を強く感じるが、こんなもんだろうと期待していなければなんとか完食できる。評価★+。せめてあと150円安ければ★★。
また、ここでカツ丼はちょっと休憩。6月6日(金)に池袋サンシャイン・シティのナンジャタウンで行われている、餃子スタジアムに行ってきました。これまで何度も行こうかと思っていたんだけど、なかなか相手がいなくてね、私の食欲に付き合える相棒が...。今回の相棒は会社の安田さん。見ためからして、ラーメンと餃子が好きそうな感じ、というよりも、食べているときに声を掛けたら本気で怒られそうな感じかな...。
入ったのは、来らっせ(宇都宮)、石松(静岡)、テムジン(九州)、招福門(横浜)、歓迎(ホワンヨン:蒲田)の計5軒で各1人前頂いたら、安田さんがもう食べれないとかナキが入った。でも、無視して強引に6軒めの餃々(チャオチャオ:大阪)に入った。さすがに私もいっぱい、いっぱい。
その日に入ったお店の中では、下の写真左の来らっせと歓迎が好みの味だった。とはいえ、私のナンバー1のお奨めのお店、台湾料理の京龍の相手ではないけどね。ちなみに京龍はJR目黒駅のそば、タンさんが作るジューシーな餃子は、中の具(?)を皮で包む前に絞らないのが味の秘訣だという。他のメニューも美味くって、値段も手ごろです。電話03-3779-6299。
この日は入り口にある人気ランキングで店選びしてしまったが、いまパンフレットを見ていると、長野の蕃龍(ばんりゅう)や東京の華興(かこう)も美味しそう。安田さん!また行きましょう!
6月13日(金): 入谷の駅周辺は意外にカツ丼を食べられる店が多い。でもちょっとはなれると...。
今日は入谷。到着した時間では、事前にチェックしていた、日比谷線入谷駅周辺のお店は全て閉まっていたので、ちょっと徘徊してみた。駅から歩いて約5分、住所は竜泉1丁目になったところにむさし家を発見。お蕎麦屋さんのようだけど、他に選択肢がないので入ってみる。カツ丼800円。
注文してから5分くらいで運ばれてきたので、揚げたてではないと思われる。肉は柔らかいが、パサパサで量も少ない。衣は薄く、肉にはりついてる感じ。そば屋らしい、甘さのない、塩っぱめの味付け。一方、ご飯のほうは、パサついた感じで、完全に手抜き。評価
★★。下町のお蕎麦屋さんの雰囲気に浸りたい人にお奨め。
6月15日(日): 郊外で美味いカツ丼をあまり食べた事がないのはなぜだろう。
知人に聞いたところによると、神奈川の大井松田に美味いカツ丼を出す店があるという。東名・大井松田インターと小田原厚木有料道路・小田原インターの間、大井松田寄り、東名側から行くと小田急を越える大きな陸橋の手前右側にお目当ての若竹がある。基本的にはドライブイン風のお蕎麦屋さん。お昼時だとはいえ、中に入るとすごい客の量。もちろん年齢層は高めである。
ロースカツ丼1,000円、ヒレカツ丼1,200円。お蕎麦とのセットも同じ金額。かなり待たされて運ばれてきた。
左がロースカツ丼、右がその蕎麦とのセット。見ためはオーソドックスだが、器の端では玉子が半生状態という小技を見せる。肉は厚いが、ロースなのに、固く、ぱさついている。味付けは、そば屋らしく砂糖の甘さを感じない一方、ちょっと塩っばさを感じる。もちもちとしたご飯は好印象。評価★★★。今度もう一度お客が少ない時に来てみよう。
6月20日(金): 前から気になっていたお店に行ってみました。
国道1号で麻布十番を過ぎ、五反田の手前左側に三好弥(みよしや?)がある。前々から気になっていたのだけど、なかなか来る機会がなかった。外観は本当にさびれたとんかつ屋さん。そして店に入って見れば、カウンターだけのお世辞にもきれいとはいえない店内。要は街の定食屋。上カツ丼850円、普通のカツ丼は750円という庶民的な値段。もちろん上カツ丼を注文。
カツは揚げたて。味付けは甘すぎず、塩っばすぎず、私好み。玉子は完全に煮込まれているが、カツは完食するまでカリカリ。後はドライブが懸かったので、あまり覚えていない。意外性もあり、★★★★。今度、期待して行ったときの評価がどうなるか、自分の評価に楽しみ。 住所:
港区高輪1-1-12 電話: 03-3444-0806
ここで蕎麦休憩。6月22日(日)に蕎麦の世界では超有名な埼玉県吉川市にあるほそ川に行ってみた。これだけの有名店でありながら、日曜日に営業しているのはありがたい。しかし、出遅れてしまったため、すごい行列が待ちうけているものと思っていた。吉川駅からは炎天下の中15分くらい歩きつづけ、到着したのが1時過ぎ。住宅地の中に突然現われた店先に行列がなかったので、一瞬売り切れだと思い、背筋が凍った...。
店内に入ってみるとなんと営業中で、意外にお客さんが少ない。ええっっ、うれしい期待外れである。入った瞬間は薄暗いと思った店内は、目が慣れれば涼しげである。せいろと田舎風そばを注文。
まずは注文通りにせいろが運ばれてきた。麺は固め、上品に細めに揃えて打たれている。もちろん美味しいのであるが、蕎麦はあまり食べ慣れていないので、その美味しさを表現できないのが残念。汁は滋味あふれ、甘味は感じない。そしてビックリしたことに、そば湯は驚くほど濃い。
田舎風そばは普通のせいろと打ち方以外は違いがわからなかった。個人的にはそばは噛んでから飲み込みたいので、後者の田舎風そばのほうが合っているかもしれない。田舎風そばを頂いた後で、せっかく来たのだからと、ごぼうのかき揚げそばをかけでいただく。かけそばの上にかき揚げが載っているだけのシンプルな料理であるが、かき揚げがジュージューと音を立てている。そばはかけにするとかなり細く感じるが、かき揚げや汁に負けてない。全体に渡って驚きはないが、失望も全くない。
これだけ食べて、2,900円は安いのか高いのかは食べる人次第だと思う。個人的には★★★★かな。なお、お店の向かいにあるバッティング・センターで2セットやることを考えて、3,300の予算にする手もある?
6月23日(月): 今まで何度も足を運んだけど、営業日が違って入れなかった名店です。
飯田橋から日本武道館に向かっていく道の途中右側にひろかわがある。一時期海外旅行中に怪我をしたため暫くお休みを取っていたが、営業を再開したようである。カツ丼770円。
ギョギョッ!ソース・カツ丼だ。しかも、キャベツがカツの下に敷かれていない!肉はヒレのようだけど、厚めに切られたものが、4枚も載っている。
カツがこれだけ載っていると、逆にご飯が少なく感じるくらいである。ソースは上からかけるのではなく、ウスターのようにうすいソースに、ほんの一瞬だけつけてご飯の上に載せていると思われる。そのソースはほんのり甘味を感じるくらいの、とてもあっさりとした味。
ご飯もモチモチして、カツによく合う。また、カツを煮込んでいないため、カツのカリカリ感が最後までしっかり残っている。肉はヒレなのにちょっと固めだが、肉らしい味がする。ある意味、オリジナリティーがあるので、5点満点も考えたが、★★★★。色味かないのが減点の理由。気がつくと、店内もカツと同じように茶色がかっている。お店も初老の夫婦で切り盛りしているようで、アットホームだけど、華がない。
住所: 千代田区富士見1-8-19 電話: 03‐3262‐
5737。
6月25日(水): 単なる出張もグルメの要素が加わるとこれまでと全く違う印象になります。
仕事の都合で、愛知県海部郡飛島村に出張となった。名古屋から近鉄に乗り、蟹江という駅からタクシーで現地に向かうらしい。すると、会社の先輩が飛島にせっかく行くのなら、美味いものでも食べていけと、2件お奨めのお店を教えてくれた。こういわれたら、いくしかないでしょう!
蟹江駅からタクシーに乗り、川沿いの小道を通って、田圃の中の走ると、突如しっかりした店構えのうなぎ青木が現われる。愛知県海部郡弥富町東末広ヘノ割9が住所。ちなみに電話番号は0567-68-3930。
会社の人によれば、この店はうなぎの蒲焼の上に、ネギとワサビを載せて食べるのだという。うなぎの臭いなどしなくてたまらない美味さだという。期待はどんどん高まっていく。
おそば屋さんのような明るく、入りやすい店内。11時から営業だというので、11:30前に入店したら、他のお客さんがいなかった。しかし、徐々に入り始め、12時前にはほぼ満席。聞くところによると、12時過ぎたらすごい混雑になるという。中年男性の比率が高い。
うな重1,600円。これにはネギとワサビがつく。もちろんうな重を注文。ほかに1,200円のうな丼があり、お客さんの半分がうな重。あとの半分がうな丼を注文しているようである。ひつまぶしやうなぎに関係ないようなメニューはなく、日本酒にもあまりこだわりがないようである。ちょっともったいない気もするが、ストイックであり、好印象。
ネギとワサビは事前につけられてくるのかと思ったら、自分でうなぎの上に盛らなくてはいけない。考えてみれば、好みがあるのだから当たり前か...。
で、食べてみる...うなぎのたれも東京のものとは違い、もっとあっさり塩焼きに近いのかなあと勝手に期待していたが、東京の味とほぼ同じように甘味を強く感じる。
しかし、食べ続けると、その食感の違いにビックリする。東京のうなぎは蒸し焼きしているためか、箸でつまんだだけでも崩れるように柔らかく、悪くいえばベチャベチャで、皮も気持ち悪い。しかしこの店は、十分にうなぎの身は柔らかくなっているものの、柔らか過ぎず、カリッとした皮の歯ごたえが残るように焼きを入れているので、食べ続けても飽きることがない。
そして、食べ初めてすぐにご飯の中にもうなぎを隠しているのに気がつく。ほほほほ〜っ!思わず笑みがこぼれる。ご飯も十分に注意されてたかれており、しっとりした食感がカリッと、そしてホクッとしたうなぎとよく合う。
食べ終わってから、テーブルの上に山椒が置いてあったことに気がついた。食べているときは、ネギとワサビの風味で山椒が欲しくならなかったのである。うなぎが嫌いだという人は多いが、そういう人にこそ食べてもらいたい。
ボリュームは普通の定食の量なので、大食いにはちょっと物足りないかもしれないが、意外に腹持ちが良かった。。このさっぱりとした味わいはユニークであり、わざわざ行くだけの価値あり。値段も手ごろ。お客さんのほとんどが運ばれてくると黙々と言葉を発せず食べ続け、食べ終わる店を出て行く。このあたり、東京のラーメンの名店を訪れるマニアの食べ方に近いものがある。★★★★+くらいかな。
仕事が終わってから向かったのは、手羽先の美味い店とんかつ 大信(だいしん)。先ほどの青木とかなり近い場所にある。国道23号に面した、外観は特徴のある店。でも中に入ればドライブイン風である。愛知県海部郡飛島村大字飛島新田字元起之郷チノ割が住所。結構長い。飛島温泉の向かい側あたり。電話番号は0567-52-2147。
お奨めの手羽先はもちろんのこと、来てみたらカツ丼600円もやっているので注文。先ほどのうな重がまだ残っているので、ちょっと辛いかも。
手羽先が運ばれてきた。5本付いて500円。表側がカラッとそしてカリッとしている。ビールが進むようなかなり濃い味付けで、ピリカラで胡椒がきいている。肉はちゃんとついているので、食べ応えがあり、確かに美味い。そしてどんどんビールが進む。わざわざ来るまでの味かどうかは言及しないが、一度虜になると中毒になってしまうらしい。彼等にいわせれば、手羽先で有名な風来坊なんて、この店で食べたら食べられななくなると豪語していました。手羽先としては★★★★くらいかな。トヨタ自動車に長期出張している時には結構食べたが、最近はあまり食べたことがないので、もう分からなくなってしまった。
カツ丼はカツと煎り玉子とじ丼という感じで大失敗。カツも全く美味くない。一方、同行した人が注文したヒレカツは、オーブンで火を入れたということで、一切れ頂いたがとてもジューシーで無茶苦茶美味い。カツ丼ではないが、これはお奨め。ちなみにカツ丼は★。
とっても楽しい出張でした。
またまた休憩。相模湖ピクニックランドにMTBコースがあることが分かったので、行ってみることにした。
6月28日(土)今にも雨が降り出しそうな雲行きの中、ピクニックランドのゲートを約3,000円支払って、MTBコースに行ってみると他のお客さんは誰もいない。初心者の私たちには願ってもない状況。コースは基本的にテニスコートやサッカーグラウンドを遠巻きに回るコースでちょと興ざめ。初心者コースはあまりにもあっけないが、中級コースは一杯一杯。当日は走り我意がないと思ったが、最近少し脚力が戻ってきたのでもう一度行ってみたい。
6月29日(日): 今日はニュー・ヨークではサブウエイ・シリーズと呼ばれるヤンキース対メッツ戦のダブル・ヘッダー。私もJR・シリーズをやってみました。。
かつ花というとんかつのチェーン店があるらしい。インターネットで調べてみると、店舗数はかなりあるようだが、本部のホームページなどが見つからない。東京にも店舗があるようだが、場所や営業時間がわからないので、JRで横浜まで行き、相鉄線横浜駅地下にあるお店にガサイレ。和幸のような店内。ロース・カツ丼980円。
ここのウリは鹿児島産の豚肉を使っているところ。でも、店内にはそのウンチクのような貼り紙などない。カツがやわらかいのもウリの一つらしいが、どちらかといえば固い。部分的にはジューシーだけど、それ以外はパサパサしている。鹿児島産の普通の豚を使っているようだ...。
味付けも薄味ではないのに、何か物足りない。もちろん化学調味料は舌がピリピリするぐらい使われているようだ。肉は厚いが、全体のボリュームは普通。評価
★★★。
今日はニュー・ヨークではダブル・ヘッダーでヤンキース対メッツ戦。この試合はサブウエイ・シリーズと呼ばれるらしい。それならばとJRを使い、途中乗り換えて野田線・初石駅までいく。JRシリーズだね。駅からすぐのところに良がある。喫茶店のような明るい店内。カツ丼850円、ヒレカツ丼は1,000円。
かなり待った後、運ばれてきた。カツを口に運ぶと、肉汁が口の中にあふれる。肉はやわらかく、とってもジューシー。文句なく◎。味付けがちょっと塩っぱいのが残念。
食べながら、ずっと★の数を考えていたが、悩んだ結果、★★★★+。全体的には十分に満足できるが、なにか一つ突出しているところがないのが満点でない理由です。
< 2003年4〜6月のレポートは以上です >
1〜3月よりは頑張ったつもりですが、名店にはあまり出会えませんでした。とはいえ、最後の良が★★★★+だったので、ちょっとほっとしています。次の7月〜9月は夏ばてに注意してまた食べ続けよう!!!