カツ丼ファイター その後 2003 1Q そろそろラーメンを卒業して、カツ丼に集中しようかと考えています。
10月以降は新規店、または、これまで入店した店になにかニュースがあった時のみレポートすることにします。
★★:普通です ★★★:ちょっと覚えておいてください ★★★★:お奨めです ★★★★★:おいしい店を教えてください
1月5日(日):
年もあらたまり、このあたりで心機一転!といきたいところですが、今年もカツ丼でまったりとすることにしました。
そろそろオトソ気分も抜け始める5日の日曜日、私はガサイレのために新丸子(川崎市)に。入ったのはふくやという豚カツ屋さん。せっかくのカツ丼始め(?)だから、上カツ丼を注文。1,100円也。ちなみに、並は700円。
カツ丼を待つ間店内を見渡すと、そばを打つスペースが店内に広々ととってあるのを発見。よく見ると、有名な金砂郷町産のそば粉を使ったおそばもウリのようだ。今度試してみよう。
昼食は王子神谷にある虎で食べたラーメンだけだったので、腹ペコ。早く来ないかなあ...と待っていると、運ばれてきました...。
うわ〜っ、ソースカツ丼だあ!そして、写真だとあまりわからないけれど、普通のカツ丼と比べて、上から見て倍。さらに断面も十分に厚い。そばに並のカツ丼を食べている人がいたので確認してみると、どうやら上カツ丼はカツの量が並みの倍あるようである。普通は、ちょっとカツの量が多かったり、卵を1個多く使ったりしているだけなのに、恐るべし!圧倒されてしまう。カリカリとした食感は写真を見ればわかってもらえると思います。
一方で、刻んだキャベツがカツの下に敷かれて、しなっているのは許せても、カツの隣に置かれたトマトにソースがかかっているのは許せない。ちなみに、カツの下のキャベツはかなりの量で、最初のうちはカツとキャベツしか食べられない。ご飯にありつけるのは、しばらく食べ続けてからである。こんなの始めて...。
肉のほうは、脂の部分は口の中でとろけるが、赤身部分はあまり脂がのっていなく、パサパサしているのが残念。とはいえ、圧倒するボリュームは評価に値し、味もなかなかなので、★★★★
としよう。場所は新丸子の駅を降りて、地元では有名な(だった?)大衆食堂の三ちゃん食堂の隣。歩いて駅から1分かな。
1月12日(日): ラーメン休憩です。
ちょっとカツ丼は一休みして、ラーメン休憩です。町田にある勇次という店にいってきました。場所はマニア的にいえば、町田の有名店、雷門の前の道を北に向かってそのまま通りすぎ、しばらく直進すると住宅地に突然現われます。
塩味の鴨ラーメンを注文。細く、白く、伸びやかなストレート麺。鴨でとったというスープは、塩味が強く効いていて、とてもあっさり。鴨だけに、鶏のようなネチョネチョ感も少ない。90点クラスでした。
1月13日(祭):
新年早々だというのに、今年もはまりそう...。シンプルに体重が心配です。
5日のレポートにも書いたけど、新丸子に三ちゃん食堂という大衆食堂があり、滅茶苦茶安い価格に、そこそこの味、そして入りやすい店の雰囲気のため、いつも中高生からご老人まで、老若男女で混み合っていた。カツ丼もやっていたはずなので、久しぶりに店に入ってみた。場所は5日に来た、ふくやの隣り。
なんと、しばらく来ないうちにお店を改装していた...。昔はひっきりなしに人が出入りしていたためもあり、いつもどこかが開いていたガラス戸も、今日はしっかり閉まっている。店内に入り、カツ丼となめこ汁を注文。カツ丼は550円、なめこ汁は150円。一般的なカツ丼の価格としては、驚くくらい安いが、つい数年前までは、もっと安かったような記憶があるので、あまり驚かない。
運ばれてきました。う〜ん、普通である。もちろん、こちらは期待していないし、出されたカツ丼も、その期待していない私の期待値を下回らない。まあ、語るにあたらない味である。なめこ汁も同様、特記すべきことがない。★★。
それよりも、カウンターに置いてある焼酎のボトルを見てビックリした。
ボトルの正面は基本的にボカシガラスになっていて、一部のみ円形の透明部分がある。で、奥側の透明ガラス部分にラベルが印刷されていて、写真の通り、「三ちゃん食堂」と読める。こんな扱いを受けるような店だったかと、ちょっと驚いた。
しかし、結果的には最悪の結果となってしまっている。なんたって、安いが売り物だったのに、改装のためか値段が上がり、銭湯の更衣場のような庶民的な店内は、場末の英会話教室のよう。要は、お店としてのキャラクターが、ほとんどなくなったかと思われるぐらい弱まってしまったからである。こんな特徴のない店でオリジナル・ボトルを出しても浮いてしまうだけである。3流マーケターに仕事を任せるな!
ちなみに、この日の夜は入谷にある、老舗のおでん屋、大多福に行き、昼間のハズレ気分のリカバリーを図ることにした。本当はカウンターで飲みたい気分だったが、古いお屋敷の小上がりのようなお座敷も悪くない。ついつい酒が進んでしまう。こういう店はやっぱり自分で稼いだお金でこなくちゃネ。いろいろあるけれど、これからも働いて、また来ようという気になってくる。
しっかり味がしみこんだだいこんに、ロールキャベツ。こういう風に出されれば、あんまり好きではない野菜も何の抵抗感もなく食べ続けられる。カツ丼ではないけれど、この店は
★★★★★。
1月17日(金):
前も書いたかもしれないけど、新丸子は意外とカツ丼タウン。行っても行っても、その帰り道に新しいカツ丼の店を発見する。
カツ丼の店が多い街と、少ない街があり、少ない街の代表が新宿。恵比寿や渋谷などもお店の数を考えると少ないかもしれない。一方、町を歩いていると、休む間もなくカツ丼の店が現われる街があり、そのうちの一つが新丸子。この日に行ったのが、二幸というお店。一言でいってしまえば、単なる街の中華料理屋。新丸子駅を降りて、改札を左に入りすぐの通りを右に。先にレポートした、竹家と宝珍楼の間にある。
実は、ソースカツ丼の初体験は約8年くらい前にこの店に来たときであった。「カツ丼」を注文し、当たり前のように卵とじのカツ丼が運ばれてくると考えていた私は腰を抜かした...。
ソースカツ丼は本当に写真映りが良い。カツはもちろん揚げたて。ソースはあっさりとして、少し酸味のある、ウスター・タイプ。そのソースに軽く漬け込んだ感じ。肉は厚いのだけど、揚げすぎたためか、固くなっているのが残念。ご飯にはカツからしたたったソースに染まっている。キャベツがしおれ気味なのも残念。評価
★★★+。でも、これで700円なのだから納得。
1月18日(土):
気がつけば、最近ちょっとラーメンはご無沙汰気味。といっても、週に3杯くらいは食べているんだけどね。
最近遠出のラーメン鑑賞も減ってきたので、大船にある、「寧派老麺房」に足を運んだが、今日もお休み。それなのに、店の前でオヤジが麺を売っている...。そのオヤジに聞いてみると、「ラーメン屋は昨年の11月からやっていない」そうだ。じゃあ、あんたは何者?仕方ない、予定変更である。この前に来たときは、そばにある支那壱に入ったが、今日はカツ丼にしよう。
ということで、駅前通り沿いにあるときわというお店に入り、カツ丼を注文。時間が中途半端なためか、店内にはお客がいなく、うす暗い感じ。店構えはおそば屋なのに、寿司カウンターもあるクロスオーバー振り。
注文してから5分くらいで運ばれてきたということは、当然カツは揚げたてではないだろう。衣はベチャベチャ。期待していないので口に運んでみると...、ウマイ。衣は想像通りの味だけど、肉は薄いながらもジューシーで十分に主張している。気がつくと、それほどにお腹がすいていなかったのに完食していた。評価
★★★+。でも、わざわざ来るほどのレベルではありません。
1月28日(火):
カツ丼は「カツ丼本」などないので、不断の調査する心掛けが必要である。
今日ガサイレを行ったのは、高円寺周辺。実は以前からこの辺りに数店豚カツ屋さんがあることをチェックしていたので、期待値は高い。しかし、実際に地下鉄・丸の内線の駅周辺を何店か踏み込んでみると、全てのお店がカツ丼をやっていなかった...。それはないぜ、セニョ〜ル。
寂しすぎる結果ではあるが、開き直って地下鉄・新高円寺駅を上がったところに店を構える定食屋、むつみ亭にてカロリーを摂取することにした。店構えは駅そば風。店内も明るいが、安っぽい。カツ丼840円。
室内の照明のせいか、デパートの大食堂のサンプルのような見栄え。カツとともにエノキをいっしょに玉子でとじるという心遣い。でも、カツが......思いっきり肉が薄い。衣にカリカリ感が残っているので、揚げたてを時間をかけずに出すために、肉を薄くしているのかもしれないが、薄すぎる。そしてご飯の量が多いので、バランスが悪い。また、化学調味料をたくさん使っているためか、食後に舌がピリピリする。それでも、並の上かな?
★★+。
1月31日(金):
あっという間に1月が終わってしまう。今年もこんな感じで、気がつけば年末になってしまうのか...。
東京タワーのそばにある、飯倉の交差点を赤羽橋方向に下がっていくと、すぐにある歩道橋の影に隠れるような感じで、豚カツ屋さん、かつ玄がある。うなぎで有名な(不評な)野田岩を桜田通りを挟んで反対側。豪華さはないけれど、落ち着いた雰囲気の店内。早速、カツ丼950円を注文。
肉は物スゴーク柔らかい。しかし、一部の店のように、柔らかすぎることはない。ちょうど、ぎりぎりのところ。カツは揚げたてだと思われるが、しっかり煮込んでいるのでカリカリ感はない。味付けも最初は甘味を感じたが、段々慣れてくる。評価は
★★★+。個人の好みが評価に強めに出ています。
2月10日(月):
ラーメンとカツ丼、両方が評判のお店って聞いたことあります?
前にも報告したが、平塚にラーメンだけでなく、カツ丼も有名な名店、味の大西がある。なんでも、ラーメン屋さんを始める前はお肉屋さんで、趣味としてカツ丼をやっていると噂に聞く。だから、カツ丼の注文も、できるだけお客が少ない時間帯にするという、暗黙のルールがあるらしい。
以前ガサイレした際は、残念ながらお休みだった。現在の場所に移る前は、土曜日は営業していたと聞くと、それだけ儲かって、商売気がなくなったのではないかとか、味が落ちたんじゃないかと勘ぐりたくなる。
実際に、週末に営業していない名店は本当に多い。何とかならないものかなあ...。内勤のサラリーマンには平日ガサイレを掛けるのは難しい。例えば、日&月曜日休みとか、各週土曜日営業とか検討していただきたいものである。
と、一人でブツブツいってても仕方がないので、会社に休みをもらって味の大西に踏み込むことにした。
せっかく会社を休んでまで来て、売り切れていたら後悔しきれないので、開店前に到着。厨房から湯気が出ているので、今日は営業するようだ。
30分くらい待って、ようやく開店。早速メニューを見ると、なんとカツ丼だけでなく、中華丼も載っている...900円也。でも、予定通りカツ丼を注文すると、女将さんの復唱に微妙な間が...。そんなにカツ丼を注文する人は少ないのか...。それより、カツ丼は、実は注文してはいけないメニューなのか...。カツ丼
1050円。
ちょっと待って、運ばれてきた。見るからに揚げたてのカツ。神田須田町の勝漫と同じくらいの、すごいボリューム!肉はリブロースあたりだと思うが、ソフトでジューシー。しかし、最後のほうは、羊の肉のような獣臭さが気になってくる...。注文後揚げているためか、かなり煮込んでいるのに、衣はカリカリ。味付けは濃い目で、甘さも少々感じるが、その甘塩っぱさがご飯とよく合う。文句なしの
★★★★★!
我を忘れるくらいに...という言葉があるが、クルマでいったためか、お店にダウンジャケットを忘れてきてしまった。お店に電話し、「白いダウンジャケットを忘れたものですが...」と話し始めると、「あっ、カツ丼を召し上がったお客さん!?」といわれてしまった。そんなにあの店でカツ丼を食べる人が珍しいのか、それともカツ丼を食べている私の姿があまりにも特徴的だったのか、理由はわからない。
さらに付け加えれば、10年くらい前、東京・日野の駅前のお店でカツ丼を食べているときも、お店の大将に、「お客さん!おいしそうに食べるねえ!」といわれたことがある。やはり、水を得た魚のように見えるのだろうか、そしてそれは喜んで良いのだろうか...。
ちなみに、この後に行った、神田にある山彦の塩ラーメンもハイレベル!滋味あふれる絶妙な塩味に感涙...。
2月22日(土):
このところ週末は昼はラーメン、夜はカツ丼の日々。このあたりで新展開を...。
中目黒にできた大地よ水よ人よにガサイレ。名前が名前だけに、本格派の無化調ラーメン店かと思いきや、実は普通の定食屋。ランチメニューのカツ丼セット(900円)を注文するが、カツ丼に小ラーメン、どちらも中途半端。まあ、どっちかといえばラーメンのほうがマシなくらい。
カツ丼のカツは明らかに注文前から揚げてあり、脂も落ち、パサパサ。半生の玉子はカツに絡むが、味付けは甘味があり、塩っぱいのでなんか落ち着かない。
ラーメンもさっぱりした味付けなのに塩っぱく、なじめない。中華丼などいろいろなメニューもあるので、小奇麗な食堂という感じ。評価
★★。また3流マーケターの仕事か...。明らかに名前負けです。
ちなみに、この日の晩飯はホワイト餃子にチャレンジ!一部の人からは強く支持されているこのお店は野田が本店で、東京・横浜の中心部にはなく、ちょっと離れたところで店舗展開を行っている。
基本メニューはこの焼き餃子と、左側にちょこっとだけ映っている水餃子だけ。ストイックなところに好感が持てる。早速、食べてみよう!
見た目は大福のように見えるが、食べてみると皮はカリカリで、まるで焼いたお餅のような食感。...おいしいかも...。そもそも最近自称ホワイト餃子中毒者という人(複数人)と知り合いになり、そこまで美味しいというならば、ということで試してみることになった。個人的には水餃子の方が好きだけど、やはりこの店で食べるのは焼き餃子だという。オリジナリティもあるし、値段も手ごろで悪くない。カツ丼ではないけれど、★★★★+。
2月26日(水):
内勤のサラリーマンは休みをいかに活用するかで生活の豊かさが決まってしまうようで...。
この日小用があり、半休を取った。せっかくのチャンスなので、以前からチェックしていた、六本木・芋洗い坂を完全に降りきったところにある、豚カツ屋さんに向かう。お店はやっているようなので、半地下の店に入ってみると、仕出し弁当で忙しいために、きょうはお休みだという。がっかり...。
そこで、芋洗い坂の西安刀削麺のあるビルの地下のそば屋でもカツ丼をやっていたことを思い出し、行ってみるが、なんと閉店のようだ...。
途方にくれて坂を登っていると、坂の途中に松兵衛といううどん屋さんがあり、ランチメニューでカツ丼セット(840円)がある!
田舎風不揃いのゴン太うどん。さっぱりとした汁もウマイ!カツ丼はサブメニューらしいデキで、肉も衣も、そしてご飯も評価に値しない。パサパサといった感じ。うどんを含めて
★★★ くらいかな?
3月7日(金): ファミレスがない頃、洟垂れ小僧はデパートの大食堂で、お子様ランチを食べるのに感動したものである。
しかし、今やデパートには大食堂はなくなり、小奇麗なファミレス風の店構えとなった。伊勢丹新宿店もデパートの大食堂とは思えない、落ち着いた雰囲気。地方のホテルのラウンジのようである。名前もプチモンドとなった。カツ丼は1080円也。
あまりにもすぐに運ばれてきたので、揚げたてではないだろう。肉はとても柔らかいが、肉らしくなく、衣もカリカリ感がない。玉子は半生で、存在感のないカツにからむ。ご飯も特記すべき点はない。味付けは玉ねぎを多く使っているためか、甘味を強く感じる。まあ、値段、ロケーションと店内の雰囲気を大いに加味して、★★★。
3月23日(日): 上見ろ、下見ろ、座間を見ろ。座間にもお気に入りのおそば屋さんがあります。
仕事の都合で、一時期週に何度も座間(神奈川県座間市)に来ていた。その際、毎週のように訪れていたのが、大むらというおそば屋さん。R246をちょっと入った東原にあり、たとえ健脚でも、最寄の小田急または相鉄の駅から歩くのはお奨めしない。
最初のうちは、値段が庶民的であったこともあり、近所のおそば屋さん(または定食屋さん)という感覚で来ていたが、ある時そば粉の香りにその認識が間違いであることに気がついた。確かに、お店の入り口には「手打ち」という看板があるが、まさか本当にお店の奥でそばを打っているとは思わなかったのである。かつ丼は800円。かつ丼とミニせいろのセットは1,000円。そばも美味いので、セットを注文。本当にこの店に来るのは久しぶりである...。
昔はボリューム重視で、運ばれてくるとすぐにがっついたものだ。今日はゆっくり堪能してみよう。そういう目で見ると、カツの衣は驚くくらいに厚く、簡単に肉とはがれてしまう。肉も厚いが固く、前歯で噛み切る感じ。カツ丼としては、正直
★★。でもそばは、やっぱり美味かった。そりゃそうだよ、ここはおそば屋さんなんだから。ちなみに、電話番号は046-254-0053
です。近くを通ったときにでも、寄ってあげてください。
< 2003年1〜3月のレポートは以上です >
最後の店がちょっと記憶と違っていたので、尻すぼみのような印象になってしまいましたが、それだけ自分の舌が厳しくなったということでしょう。ちょっとバタバタしていたこともあり、精力的とはいえないレポートとなってしまいました。次のクォーター(4〜6月)には頑張って名店を発見したいと思います。