カツ丼中毒 in August正直いって、ここまで毎日食べつづけるとは思わなかった。

  ★★:普通です ★★★:ちょっと覚えておいてください ★★★★:お奨めです ★★★★★:おいしい店を教えてください

8月1日(木): またまた、月が変わっても、相変わらずカツ丼です...。

 先月に行った、銀座の「遊食菜彩 いちにいさん」に行って、あげ加減の再確認に行く。しかし、夜の部に行ったため、お客さんが店の前で行列。あまりにも長いので、断念。そこで、(銀座)に行くことにする。以前、新橋のニュー新橋ビル地下にあるに行ったことがあるが、あまり良い印象ではなかった。よって、あまり期待しないでお店に入る。
 不思議なことに、夜はロースカツ丼はなく、ヒレカツ丼のみ。ロースカツ丼はランチ・タイムだけとのこと。価格的にもあまり変わらないので不思議。ヒレカツ丼1500円、ちなみにランチのロースカツ丼1400円也。


 小さめのハンバーグがいくつかご飯の上に載っているような、とても厚く切られたヒレ肉。そのカツを半生の玉子でとじる。肉は十分に柔らかく、断面にはまだほんのり赤みが残る。あまりにも柔らかいので、まるで練ったものを食べているような感じがする。先月に行った、新橋の河との関係は分からないが、豚汁は新橋の方がウマイ。でもカツは全く銀座の勝ち。評価 ★★★★+。住所: 銀座3-4-1 大倉別館B1 電話: 03-3564-6985 休み:月曜日 11:00〜21:00 日〜20:00。ヒレカツ丼が好きな人にはお奨めです。

8月2日(金): ここまでくれば、やけくそ。もうガンガン食べてやる!!!

 今日は先日見つけられなかった、とん竹にもう一度トライすることにする。場所は前回探したエリアとは全くことなる。新宿駅南口から、甲州街道に沿って笹塚側に歩くと、すぐにファースト・キッチンのある交差点に至る。その交差点を、新宿駅を背に左に曲がり、すぐのところのビルの1階に店を構える。あまりにも地味な存在のため、十分に注意が必要。ちなみに、わたしは店の前を通ったのに気が付かず、代々木の駅まで行ってから、引き返して、お店を発見しました。カツ丼800円。


 ちょっと場末感溢れる店内だけど、老夫婦で営んでいる雰囲気はアット・ホームで悪くない。ただ、親父さんが、カツをあげながらタバコを吸うのはNG。カツはさらっとあげたて。煮るのもあっさり。玉子は半生状態。この店の特徴は汁の味。使う前に火を入れるような形で温めた後に、カツに掛ける。味はかなり濃いが、量が少ないのでしつこくない。肉は厚めで脂身が多いのに柔らかく、口の中でとける。店の雰囲気はイマイチだけど、★★★★。 住所: 渋谷区代々木2-7-6 電話: 03-3370-3871

8月3日(土)いきなりここでキングの登場です。

 インターネットによると、神田須田町に勝漫というとんかつの店があり、この世界ではかなり評価が高いようである。とあれば、すぐに挑戦!
 必要以上に期待せずに、チャリで神田界隈を走ると、小規模なビルが並ぶ一角にお店を発見。学生街の山小屋風の喫茶店のように、ひっそりと店を構える。この店はオーダーしてから、40分くらいかかることでも有名なようである。カツ丼は
大カツ丼しかなく、なんと1600円。


 量は普通のカツ丼の2倍くらいある。そのためか、客さんもヘビー級が多い。肉は厚く、脂身も多い。しかし、この脂身が、口に含んだ瞬間にとろけるのである。うぅぅぅっ...。これは...カツ丼のキングである!マイッタ!大リーグなら、ボンズ。日本のモトクロスのレーサーならば、東福寺である(分からないだろうなあ...)。評価は文句なしの、そして始めての ★★★★★。ある意味、これで一段落である。とりあえず、一つの究極に出会えたからである。
 一方、やはりランチタイムで1600円というのは、質を考えれば納得できるが、カツ丼が庶民の味だとすれば納得できかねる値段である。この辺りを考慮して、今後はソースカツ丼や、味噌カツ丼など、玉子とじに固執せずに、もう少し広い見地で検証していきたいという所存である。

8月4日(日)キングも出たし、ちょっと余裕を持とうかな...?

 先日、渋谷・道玄坂を歩いている際に、とんかつ 勝一 という店を発見した。ラーメンでびをちょっと下ったところの地下1階。今日はその勝一に挑戦することにする。
 店に入ってから、今日はカメラを忘れたことに気が付いた。最近暑さのためか、注意力が落ちているようだ。 店内は、私の評価が高い、蓬莱亭をちょっとデチューンしたような雰囲気。スペース的には余裕があり、居心地がよい。
 ちょっとだけ期待して、食べ始めると...肉は薄く、ハムカツのようである...残念。味は悪くないのであるが、評価は
★★どうやら、この店は渋谷にもう1軒と、アメ横にもお店があるようである。でも、それらの店舗に行くことはないだろう...。

8月5日(月): 上野・アメ横周辺にはとんかつ屋さんが多いようだ。しかし、味のほうはどうかな??

 上野のアメ横周辺に、とんかつ屋さんが多いことは、先日この辺りを調査している時に気が付いた。今日はその時に発見した店の1つ、ラジオでのCMでも有名な、とんかつたいまる本店に入ることにした。有名店なので、ちょっと期待してしまう...。


はずれである...写真も小さめ

 出てきたのはフヤケタような衣に、変な食感の肉柔らかいのに、リブロースのような不思議なゴムのような弾力性がある。評価は。上野はカツ丼フリークのプロミス・ランドになれるのか!?

8月6日(火)上野がダメなら、銀座があるさ!

 インターネットによれば、銀座3-9-18 にみそかつ屋という店があるようである。先日、キングを発見したので、裾野を広げるためにも、試しに行ってみることにする。しかし、夜になっても蒸し暑い、銀座の街中を歩き回っても、全く見つからない。どうやら、この住所の場所は、最近できたうどん屋さんに変わってしまったようである。
 しかし、捨てる神ありゃ、拾う神あり。ちょうど、その住所のはす向かいの場所に、
かつ美(かつみ? かつよし?)というお店を発見。早速、店内に。


 入ってみると、店内は地方の場末のまずい飲み屋のよう。出てきたカツ丼の肉は薄いのに固く、前歯では噛み切れない。衣もボロボロ剥がれ落ちる。評価

8月7日(水)仕事がなかなか落ち着かない。もう少し、ゆとりが欲しい、自由にカツ丼を食べに行けるくらいの...。

 今日はあまり時間が無い。最近良く行く、はつしまで並カツ丼。早くて、そこそこウマイので、OK。参考までに、英語ではOKというのは60点くらいの時に使います。日本では合格!(80点以上かな?)という時にも使われるので、ちょっと感覚的に違いますね。

8月8日(木)意外とこれまでレポートに出てこなかった、品川のお店です。

 またもや、インターネットで、品川のインターシティにいな葉という、かにととんかつの店を発見。早速行ってみる。店の前で、メニューで確認すると載っていない。店に入る前に、店員に確認すると、カツ丼はランチメニューだけということである...。仕方ない、確か駅前にとんかつのお店があったと記憶にある。
 駅前に戻って見渡すと、
七兵衛という店を発見。早速、店中に入ることにする。店内は意外にも、お客さんでごった返している。ということは、人気があるということである。ロースカツ重 1100円。


 あまりの混み具合に、ストロボをONにする勇気がなかった。そのくらい、混んでいたのである。座ったカウンターも満席だった。そのため、写真が黄色くなってしまった。残念。

 とてもオーソドックスな仕上がり。肉もご飯もボリューム満点。いま気が付いたのであるが、メニューには「カツ重」とあるが、ここのお重は丸い。でも、カツ丼フリークにとっては、あまりたいしたことではない。肉は厚めで脂も多いのに柔らかく、リブロースのような弾力性がある。全体のバランスが良いので、 評価は
★★★。もうちょっと、おまけしても良いくらいである。

8月9日(金)やっぱり!

 ラーメンの世界では、1回行っただけで薀蓄を述べるのは、全くの素人か、世間知らず。化学調味料を使わない店では、温度や湿度、素材の脂ののり具合など、どうしても管理しきれない部分がある。恐らく、それはカツ丼の世界にもあてはまるだろう。よって、前回あげすぎのためか、脂が落ちて中までカリカリだった「遊食菜彩 いちにいさんにって、再評価することにする。
 運ばれてきて、一口食べただけで、前回より脂の落ち具合が少ないことが分かった。当然、こちらの方が美味い。しかし、できることなら、さらに火を通さないほうが、より素材の良さが出てくると思う。でも、納得の味。前回同様の★★★★

8月10日(土): お店との相性って、あると思います?

 先日行ってみたら、カツ丼はランチタイムしかやっていないということで食べられなかった、品川にあるいな葉に行ってみる。店に入る前に念のため、メニューにカツ丼が載っているか確認すると......載っていない...。お店の人に聞いてみると、なんでもランチタイムは平日だけだとのこと...。ついていない、これも相性かな...?
 ということで、カツ丼を食べられる店を探すため、品川駅周辺を灼熱の炎天下、いろいろ歩いてみたが見つからない。仕方ないので、改札口を降りたところにある、
みやこに入る。カツ丼830円。恐らくJR系列の経営なのであろう。あまりにもお店としての雰囲気に人間味を感じられず、店員がロボットのようである。たぶんこの人たちは、お店の売上が仮に落ちても、なんの気にもとめないのであろう。


 食べ終わった時は、まあこんなものだろうと、評価は ★★。しかし、化学調味料をバンバン使った、不味いラーメンを食べたとこのように、舌がピリピリしてきた。よって、評価は

8月11日(日)東京の町並みを見下ろしながら、今日もカツ丼をほおばるのであった。

 インターネットの個人のH.Pによると、新宿のNSビルの中に、伊勢屋という店があるようなのでいろいろ検索してみると、お店のH.Pがあり、「伊勢」という名前であった。高層ビルのとんかつ屋というと、地下というイメージがあるが、この店は屋上に近い階にあるので、とても見晴らしが良い。カツ丼はランチタイムだけ。しかし土日もやっているということなので、行ってみることにする。
 店内に入って、ビックリ。お客さんが30人くらいはいるのに、年配の女性店員が1人。そして料理人が1人。当然、お店はバタバタしている。奇妙に甲高い声が店内に響き渡る。メニューを見てみると、H.Pで出ていた、ロースカツ丼はなく、ひれかつ丼のみ950円。ただし、ランチタイム以外の時間では、ひれかつ重とロースかつ重が、それぞれ1100円と1200円である。


 先にとんかつ定食を注文した人が10人くらいいたので、より手間がかかるカツ丼はしばらく出てこないだろうと思っていると、意外に早く、10分くらいで運ばれてきた。食べてみて、確証したのであるが、やはりあげたてでない。衣がグチャグチャである。肉もひれにしては、ロースのような(的な)柔らかさで、肉の味がしない。さらに、カツとご飯のバランスが悪い。評価 ★★。でも、これだけ見晴らしの良い場所で、そこそこの味なので、相場なのかもしれない。

8月12日(月)意外にカツ丼を食べられない街が多いのは不思議。

 赤坂・六本木周辺には、意外とカツ丼を食べられる店がある。逆に、麻布十番にはカツ丼を食べられる店が、もしかしたら1軒もないかもしれない(見たことがない)。同じような生活習慣を持つ、近隣のエリアなので不思議である。
 六本木のロアビル前にある、
藪そばは数年前に行ったことがある。そのときも並カツ丼を食べたのだが、パサパサだった記憶がある。今日はあまり期待しないで、上カツ丼を注文。


 衣がカリカリしている部分があるが、衣がボロボロはがれる部分もある。ただ味は悪くない。評価 ★★★

8月13日(火)早いもので、もうちょっと頑張れば、連続記録が2ヶ月になる。で、それで...?

 お盆である。そして今晩、高校時代の同級生と飲み会である。そのためには、お昼にカツ丼を食べなくてはいけない。今日は虎ノ門にある、清水に入る。

 見た目は、トロトロの玉子がカツにかかり、なかなかのもの。実際に口に運んでみると...。なんと、カツの厚さは6mmくらい。さらに、食感はパサパサで、ハムカツと思うくらい。評価
 実は、この店は、
ハナコ for Men などの雑誌でよく紹介されている。しかも、人気のメニューはカツ煮定食というから、あきれかえるくらである。仮にタイアップだとしても、雑誌で紹介するということは、その雑誌のグルメ度というか、造詣の深さをさらけ出すことだと思う。たとえば、一個人などの雑誌では、絶対紹介されないであろう。言い換えれば、こんな店を紹介している雑誌も同罪である、というか、詐欺罪である。偽りの情報を流すことにより、利益をあげている、と考えればである。でも、味ばかりは個人差があるので、こういう話にはならないのだろう...。 


8月14日(火)お盆である。暑い。お店に行く際にも、汗だらけになってしまう。

 会社の雰囲気もお盆の時期だけあって、いつもより少しのんびりムード。ということもあり、久しぶりに、燕楽に行くことにする。強い日差しの中を歩きつづけ、大汗かいて、やっとお店にたどり着くと、


 お盆なので、お店を休むのは仕方がない。ただ、この張り紙に書かれた、ブタさんの絵がいろいろな意味合いを持っているように感じてしまう。よりによって、3匹も書かれているのだ。@ 真夏の、お盆の時期にきた人を、ちょっと小馬鹿にしているように感じる。A いつもぼくらは食べられているのだから、お盆の時くらい許してよ、というか、私たちに食材として供給されたブタ君たちが(しかも、兄弟で)、お盆で帰ってきたようだ。B ここの店員は、あまり太った人はあまりいないのだが、店員をブタにたとえて、お休みの挨拶をしている、など想像が尽きない。

 燕楽がお休みなので別の店、と思ったのだけど、お盆休みでやっているお店が少ない、というか、ほとんどない。さらに汗だくになったところで、燕楽の裏に、
東島屋というそば屋さんを発見。早速店に入る。カツ丼は750円。味噌汁付きの上にすると、900円。

 カツのほぼ中央に落とした玉子が半熟の状態で場所を占め、切られたカツが、残りのスペースを埋めるような(取り囲むような)形で玉子でとじられている。ふつう、ご飯の上には、カツをあげた後、包丁で切った状態で並べられるのが普通なので、とても珍しい。カツはあげたてではないようだ。衣もボロボロはがれる。評価 ★★

8月15日(木)暑い、暑い、暑い。本当に暑い日が続きますが、今日もカツ丼。夏バテなんて、私の辞書にはない?

 今日も会社の雰囲気はお盆の時期限定の、いつもより少しのんびりムード。ということもあり、銀座のとんきに再度トライ。ヒレ丼定食870円を注文。実は完食した後、店の前の看板を見ると、特製ヒレ丼定食1230円、特製カツ丼1180円があるのを発見!次回挑戦だね。

 運ばれてきて、最初の一口を運ぶ瞬間に、食パンを油であげたような、香ばしいかおり。肉はヒレなのに、ロースのような肉の味がする。味は良い、しかし、カツの量が少ない。ロースと同じ価格ではあるが、ロースのほうを推奨します。評価 ★★★+。でも、マニアの心をくすぐる雰囲気が店内にある。

番外編
 お昼にカツをいただいたのは、夜の部で飲みに行く予定があったため。以前、西川口にある、ラーメンの有名店、
幸力に行った際に、場末のエスニック料理店を発見。そのご1年くらい気になっていたのだが、広島から帰省中の同僚に付き合ってもらい、行ってみることにした。
 べつに地図とかでマークしていたわけでないので、探すのにちょっと時間がかかったが、なんとか再発見。
焼鴨李という店名は読み方が分からないが、即入店した。店に入ってみると、予想通り、余計な装飾など全くない、学生街の定食屋のようなインテリア。とりあえず、ビールとタイ料理中心のエスニック料理を数点注文。あまり期待しないようにしながらも、運ばれてくる料理を食べてみると...激ウマである。美味い美味い、水餃子はまるで海外の中華街で食べるようなDumplingといった感じ。またまた、ヤムンセンも本場の味。辛さは好みに合わせてくれるようだが、普通に作ってもらうと、普通の人には激辛になる。
 ビールはそんなに飲まなかったが、料理は腹一杯食べて、一人3000〜4000円くらいかと、お勘定をお願いすると.......なんと、
なんと、2人で4000円、一人2000円...信じられない!!! 逆にいえば、ラーメンで鍛えたお店を見る眼は、エスニック料理店にも有効だということがわかった。一方、この店、お客さんはあまり多くないようなので、是非とも行ってあげてください。


店内は学生街の定食屋

8月16日(金)のんびりムードのお盆の週が終わってしまう。外資の会社にいると、こういう時に夏が過ぎ行くのを感じる??

 先日、夜の部で行ったことがある、銀座のに再度挑戦。この店は、以前にも報告したが、夜の部はヒレカツ丼のみで、ロースはランチでないと味わえないのである。しかも、そのヒレカツ丼は期待を裏切らないボリュームと味。となれば、ロース好きの私はどうしても期待してしまう。値段は税込みで約1500円。ランチのカツ丼で1500円である。


 噛んだ瞬間に、少し筋を感じる肉。玉子は気持ちソフトな仕上がり。味付けは濃いめだけど、甘くはない。正直これをランチタイムで1500円は高い。ランチはとんきに行きましょう。そして、この店では、ヒレカツ丼を食べましょう! ロースは★★★

8月17日(土)重大発表:これまでご愛読いただきました新シリーズも9月中旬で終了となりました。詳細は別途。

 インターネットで発見した、西麻布の三河屋に行ってみる。が、月末まで夏休みだそうだ...。しかもカツ丼はやっていないようである。そこで、恵比寿にある、モンベルのアウトレットに行った後、広尾に行く途中で巴屋を発見。即入店。そして、即カツ丼(700円)を注文。運ばれてくるまで、メニューを見ていると、この店は基本はそば屋さんであるが、ラーメンまでやっているようである。あまり期待しないほうが良さそうだ...。

 それほど待たずに運ばれてきた。やはりカツはあげたてではないようだ。味はすごく濃く、甘めの味付けであるが、不思議と苦にはならない。砂糖はあまり使っていないのかもしれない。また、カツも筋を感じるがOK。なぜなら、もしかしたら、この店が唯一恵比寿でまともなカツ丼が食べられる店かもしれないからである。存在そのものがマルである。評価 ★★★

8月18日(日)今月に入ってからは、あまり休出はしていない。やっぱり、休日はゆっくりとカツ丼に没頭したいものである。

 晩飯は、先日上野・アメ横で発見したよし田に行く。なかなか明るく、清潔な店内。ちょっと期待しながらカツ丼1200円を注文。

 肉は厚めだが、歯で噛み切れない位固い。衣はボロボロはがれる。玉子はいり玉子のようにカツの上に載る。少なくともこの店の店主は勉強不足である。流行っているラーメン店の店主はそのほとんどが全国をラーメン行脚している。真似をするためではない。自分の味を探しに行っているのである。時間を掛けて捜し求めて、努力を重ねて、自分の味を作ったからこそ、そこにはこだわりがある(でる)のである。
 よく、
駅のそばには美味いラーメン店がないといわれる。だから、味に自信がある人は、駅から離れたところに店を構え、自分の味が本物か確認するのだと、白楽の葉隠のオヤジさんが熱く語っていた。そうだ、ここは上野駅のそば、人が集まるアメ横に店を構えているのである。期待するほうがいけないのである...。

8月19日(月)今日の午前中は雨。そういえば、そろそろ台風シーズン。そういえば、結構な年まで台風一過は「台風一家」だと思っていた。台風がさった後、強風で折れた木の枝を始末したり、しばらくできなかった洗濯物をしたりと、家族あげて大忙し......という意味だと思っていた。そういえば、高校生になるまで南国の島のことを常夏の島というが、「ココナッツの島」だと思っていた。そのままの意味です。

 雨が午前中に上がると、夕方には不思議な夕焼けが。桃色というか、桜色というか...。で、しばらくすると綺麗なパープルになった。みんな仕事をしていたけど、私一人なんか得した気分でした。その後、ちょっと仕事をしてから、中目黒のたい樹に向かった。

 駅に着いた後、せっかくだから周辺をちょっと歩いてみた。すると、ガード下に喜道庵というおそば屋さんを発見。急遽予定変更。カツ丼850円を注文。

 そば屋さんなので、2度揚げかもしれないけど、衣はカリカリしている。肉汁もなかなかのものである。汁は甘味を感じるが、それほど気になるほどではない。そば屋さんのカツ丼としてはNo.1かも。評価は ★★★+

8月20日(火)そろそろお店が尽きてきた。誰か美味しい店を教えてください!!!

 今日ははつしまの並。肉は固めだけど、味付けが自分に合うから、サクサク食べてしまう。とってもHappyである。

8月21日(水)重大発表: 実は海外旅行に行くことになりました。遅い夏休みです。海外じゃ、さすがにカツ丼は食べられないでしょ...?というか、食べようとは思わないでしょ!?

 先日、中目黒の喜道庵に行った際に、周辺調査を行なった。その際に発見した、とん亭に行くことにする。
 中目黒の北側の線路沿い、祐天寺方面に歩くと、すぐにたい樹が現れる。その前を通り過ぎ、さらに2〜3分歩いたところの右側にとん亭がある。ロースカツ丼1380円を注文。上カツ丼は1800円。

 運ばれてくるまで、店内をいろいろ見回すが、なんだかどこかで見たことがある風景。小ブタとその畜産家と店主との粗い画質のポスター...。あっ、たい樹だ...。お店の人に聞いてみると、たい樹はこの店の支店で、大分県下毛郡耶馬町産の黒ブタの専門店だそうである。

 こちらの店のほうは、岩手県西根町にある、コマクサファームの
SPF無菌ブタ。口に運ぶと......汁は甘辛い味付け。肉のほうは、部分的に筋を感じるが、十分に美味い。ロースならではの、口の中で脂身が溶ける感覚は最高!!! ボリュームも味わうのに十分で、かつ、肉とご飯のバランスも良い。評価 ★★★★+。残念ながら、お店の詳しい情報は分からないけど、平日は比較的遅くまで(9時くらい)営業しているようである。

8月22日(木)今日は、本シリーズ最大の存続の危機到来!

 今日は朝から、会社が終わったらたい樹に行って、黒豚カツ丼を食べると決めていた。先日、肉は黒豚だけど、カツはミニサイズのカツ丼は食べたことがあるけど、一度はフルサイズを食べてみたい。昨日のとん亭があれだけ美味かったのだから、たい樹の黒豚は絶対美味いはずである。なんせ、約2000円(税込み)もするのだから!
 夕方になり、そろそろ帰ろうかなあ、と考え出したところ、上司が来て、「今日、空いてる?」という...。まさか、
「いいえ!残念ながら、たい樹で黒豚カツ丼を食べてきます!」なんてことは言えない。何かあるのかと聞いてみると、同じグループのメンバーが会社を辞めることになり、会社側の要望で明日が最終日!明日は予定があるので、今日はグループで飲みに行かないかというお誘い。これまで聞いたことがなかったことと、今日たい樹にいけないということで、ダブルでビックリ(厳密には1ビックリと1ショック)!? もちろん、付き合いの良いわたしゃー飲みに行きました。
 飲み会が終わってから、カツ丼を食べに行こうと考えたので、できるだけ食べないようにして、何とか飲み会はお開きに...。でも、なんと既に時計は
PM11:30を刻んでいる!!!
 虎ノ門で飲んだので、とりあえず当てにしていた、アークヒルズそばのそば屋にいってみるが、既に閉店している。そこで、まずは
キープ君として、コンビニに入り、カツ丼弁当を探すが、置いてない。次の店でカツ丼弁当を見つけて、少しほっとしたけど、コンビニの弁当では今ひとつである。
 そこで、
不夜城・六本木に行ってみると、駅のそばの富士そばが営業している!富士そばはできるだけ入らないようにしていたが、もう時間がない!すぐにカツ丼を注文。


カツ丼弁当と記念写真

 なんとか本日中に食べ終わることができた。味?見た目はなかなかのものだけど、肉を食べればすぐ分かる。でも、お世話になった、というか、カツ丼文化の発展というよりも、存続のために、こんな夜中に営業しているのは評価すべきであろう。で、 ★★


完食である

8月23日(金)昨晩は忙しかった。夜中に満腹になったので、胃が重い...。

 朝起きて、喉が渇いたので、冷蔵庫を開けると......昨晩買ったカツ丼弁当を発見。昨晩キープ君として買ったのだけど、結局お店で食べたのだから、今や失礼だけど、無用である。かといって、せっかく作られたものを箸もつけないで捨ててしまうわけにもいけない。といって、会社に持っていって、お昼に食べる頃には賞味期限が過ぎている...。某ハム加工業者にいって、加工日ラベルを貼り換えてもらおうかなあ...。とほほ...。
 ということで、なんと
朝の8時カツ丼弁当を食べることになってしまいました。まだ、昨晩のカツ丼すら消化されていないようなのに...。思いっきりヘビーである。新潟の酒田に行った時には、朝の7時に開店すぐのお店でラーメンを食べたけど、それ以来である。
 お味は...。カツ自体は意外に食べられた。しかし、カツをとじているように見える玉子は、実はとき玉子のような形で上に載っかっているだけである。かなり気味悪い。と、いいながらも完食。さすがに
夏バテ知らずの胃袋である。
 この日は夜に三軒茶屋で飲み会。会社が終わり、三茶に着くと、待ち合わせのお店に行く途中にうどん屋を発見。なんと、カツ丼もやっているようだ。うどん屋さんで、カツ丼をやっている店も珍しい。思わず入店してしまった!入ったのは、
すぎの子。カツ丼は850円で、ミニうどんがついてくる。考えようによっては、本日2杯目のカツ丼になる。

 カツは厚いけど、ちょっと固め。味付けは申し分ない。評価 ★★★。ここではうどんを食べよう!

8月24日(土)行き先はスペインのバルセロナから、フランスのパリまで、地方も含めて電車で行ってきます!

 新宿にチャリで行き、旅行の代金を支払ってきた。で、その帰りにプラプラ走り回っていると、赤坂と乃木坂の間、赤坂よりに津々井別館というお店を発見。外見は都心に突然現れた、伊豆のドライブインといった感じなので、あまり期待しないでお店に入る。カツ丼をもちろん注文。950円也。

 肉は厚くて、ビックリするくらい柔らかい。一方、ご飯は汁ダク状態。まあまあかな?と完食後考えていたら、なんとアイスコーヒーが運ばれてきた。カツ丼の後味を消すためにもありがたい。評価 ★★★+。トータル評価ですね。

8月25日(日)飛行機代払ってきちゃった。これでヨーロッパ・デビュー確定!今回の旅行のテーマは建築です。

 青山にある、伊勢屋の場所をインターネットでやっと確認できた。日曜日のお昼だけど、チャリで試しに行ってみる。
 青山に着くが、どうやらお休みのようである。そこで、新宿にある加賀屋に行ってみる。ちなみに、ここもインターネットで発見。しかし、ここも休み。やはりビジネス街は日曜日は休みのようである。一瞬、別の店をこの周辺で探そうかと思ったが、先日、新宿でカツ丼が食べられる処を探したけど、1.5時間経っても見つからず、思いっきり日焼けしてしまったことを思い出した。ということで、甲州街道沿いに進み、カツ丼が食べれるところを探すことにした。
 しかしながら、そんな店なかなか見つからない。笹塚駅そばでとんかつ屋さんをみつけるが、カツ丼はやっていない。ということで、結局幡ヶ谷でやっと
寿々木屋を発見。即お店の中に入った。カツ丼は900円。

 カツのあげかたは別にしても、汁の味付けが甘すぎる。すごくお腹はすいていたが、2/3を食べるのが限界だった。評価

8月26日(月)今回の旅行のテーマは建築ということで、ガウディとル・コルビジェ、そしてダリを満喫するつもりです。

 またまたはつしまに行ってしまった。店の雰囲気もそうであるが、カツ丼自体も揚げ方、味付けを含め軽いので、ついつい行ってしまう。今日は上カツ丼。ちょっとお肉が固かったけど、さくっと食べて、はい!お会計。運ばれてきてから、10分かかっているのだろうか...。
 でも、これもラーメン、カツ丼含めて、C級グルメの食べ方だとしてはその一つだと思う。


8月27日(火)
新橋といえば、サラリーマンの街。今日も赤ら顔のおっさん達がほえている。あっ、そういえば、私もサラリーマンだった!

 新橋駅そばの、ニュー新橋ビルは名前もベタだけど、店の中もスーツ姿で赤ら顔のサラリーマンで溢れる、とっても新橋らしいスポットである。そこに通路沿いに、カウンターしかない店があることを思い出した。そこで、久しぶりに行ってみることにした。

 店の名前はむさしや。店に着いてから始めてこの店の名前を知った。それまでは、ほぼ10年くらい、この店はニュー新橋ビルにある、カウンターの定食屋さんであった。この店は色々なスタイルの焼そばを出すことを売り物にしているようだ。でも、今日はカツ丼。なんと650円。しかも、メニューには、「カツ丼 (味噌・ソース・玉子)」とある。カツ丼としか注文しなかったので、どんな味付けで出てくるか、楽しみにしていたのだが、出されたのは、普通の玉子とじのカツ丼であった。

 意外にも、肉は柔らかい。まだ火が通っていない玉ねぎの食感が、箸休めのとなる。味噌汁ではなくて、中華スープなのは珍しい。評価は意外に少ない、 ★★+

8月28日(水)夏が終わろうとしている。まだ、かき氷も、スイカも、とうもろこしや、冷麦/そうめんすら食べていないのに...。食べているのは、いつもカツ丼...。

 今日は有名な虎ノ門 藪そばの隣にある、福長に入る。カツ重を注文。1200円なり。店内は夜にカツ丼が食べられるお店としては、なかなか雰囲気は良い。店舗デザインに気を使ったラーメン程度の出来である。

 あげたてのカツは肉は柔らかいが、ヒレのようなパサパサ感がある。衣は薄めだけど、はがれやすい。器はお重というより、女子高生のお弁当のような雰囲気。丸みを帯びた形で、樹脂製なのに薄っぺらい。
 味付けは、ちょっと濃いめだけど、甘味はあまり感じない。ご飯が固めで、艶もあり、とても美味い。サラダは2つ付くし、場所を考えれば、こんなもの...?評価
★★★

8月29日(木)銀座のお店は皆レベルが高いのに、新橋・虎ノ門は全体的にイマイチ。今日はその虎ノ門のお店。どんなカツ丼が食べられるか楽しみです。

 今日も虎ノ門に行くが、お店はえびすやという、ちょっと寂れた雰囲気のところに入ってみる。カツ丼は800円。

 味付けは悪くないので、最初の一口は、「おっ!」ときたが、食べ続けると、鳥のささみのようなさっぱりとした肉にさっぱりとした玉子と衣。普通 ★★。やっぱり、虎ノ門はこんなものなのか...。

8月30日(金)昨日の勝漫以来、あまりヒットがない。どなたか情報をお願いします。

 これまでの最高の評価は、勝漫である。しかし、これに匹敵する、または凌駕するようなお店が見つからない。そういえば、先日行ったたい樹で食べたのは、ミニ・カツ丼ともいえる、黒カツ丼である。その評価のひとつとして、カツとご飯のバランスが悪いというのがあったが、これはあまりにも当たり前の話である。シャコタン・バリバリの改造車に乗って、乗り心地が悪かったというようなものである。
 ということで
たい樹に行き、フルサイズのカツ丼となる、黒豚ロースカツ丼を注文。税込みにすると約2,000円。勝漫より高い!


 あたりまえの話しではあるが、カツは大きめ。で、カツを口に運ぶと......ちょっと筋がある...。どうやらお店の人の話を聞いていると、定食と間違えたようである。揚げすぎなのかもしれない。さすがに脂はとろけるが、耶馬渓ブタといわれても、その価値があまりわからない。姉妹店の岩手県SPFブタの方が美味い(好き)かもしれない。要チェックだね。
 
★★★★。住所: 目黒区上目黒3-3-6 閉店してしまいました。

8月31日(土)8月最後の日です。はりきっていきましょう!

 新宿・歌舞伎町にある、さん亭に行く。最初はちょっと迷ったけど、気が付けば意外に分かりやすい場所にある。西武新宿駅すぐ横の道を歩いて約2分。クルマが通れる、比較的幅の広い道に入ってすぐのところにある。店は最近改築したようで、明るく、清潔である。客層はあまりよくないが、男同士で軽く!という時に使えそう。

 普通の定食屋さんなのに、注文が来てからカツに衣を付けはじめる。煮たカツをご飯の上に載せる前に、十分に煮汁を切るところなど、なかなか本格的である。値段と味のことを書いたメモをなくしてしまったようなので、細かいことは書けないが、印象は決して悪くなかったと記憶している。値段は店の前に出ている値段が確か950円位。お勘定をお願いしたら、ランチ価格で150円くらい安かったと記憶している。だから、800円くらいだったということになる。もう一回行って、確認してきます。評価 ★★★。とっても店の人の雰囲気がアットホームで良かったです。


 というわけで、今月も記録的な猛暑にもかかわらず、
毎日元気にカツ丼をいただくことができました。お陰で、今月も夏バテ知らず。一方、カツ丼で有名なところは一通り行ってしまったので、毎日情報収集が大変です。どなたかカツ丼の美味しい店の情報をお願いします...という先月末とほぼ同じ言葉で失礼させていただきます。

<To Be Continued なのでしょう...。> 

一言コメント: 先月から丸1ヶ月間カツ丼を食べ続けたので、先月以上に体が前後方向に大きくなってきた。会社でもデブ呼ばわりだけど、ラーメンを週に10杯食べていた時より評判が良い。なんでも、ラーメンを食べ続けている時は、かなりのトンコツ臭で、鼻が曲がりそうであったという...喜んでよいのやら......。

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